劇場公開日 2019年10月4日

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「哀れ悲しい暗い面白い。」ジョーカー ナインボールさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0哀れ悲しい暗い面白い。

2019年10月7日
iPhoneアプリから投稿

いやはや、なんとも不幸なついてない
しかもハンデのある、ど貧乏な主人公。見ていて悲しくて哀れな暗い気分になります。さらに仕事はピエロ。笑いながら泣くピエロ。
自分の妄想にちょっとだけ救われたりしますが、結局は暗い世界に飲み込まれてしまいます。
が、しかし、ゴッサムシティではひとりではありませんでした。みんながピエロ。みんながジョーカー。みんなが哀れな悲しいゴミみたいな泥だらけの人生を歩んでたのでした。あんただけじゃない!みんなも全員同じ気分だぜ!これが唯一の救い。ダークピエロ、ダークヒーロージョーカーの誕生でした。
日本でも、世界でも今はまさに同じですよね。一部の権力者、大金持ち、成功者、元助役、電気会社のお偉いさん達、どっかの国の偉い元首が素晴らしく成熟した、まっかな果実を独り占めする社会、世界。残った者はひたすら泥水をすする。負ける奴はひたすらに負け続け、助けの声は捨ておかれ にげまわりとばされたりかき消されたりする。一部の富裕層が連続で勝ち続けるシステムがすでに昔から完成されています。これをド派手に破壊し黄金の金庫から光り輝く金貨をざくざく横取りするしか、システムを破壊して新しい社会を作ることはできなくなっています。犯罪はダメですが、結局何も変わらない何もよくならないまま時間は過ぎていく。潜在的にはまさにジョーカーの登場を皆さん待ち望んでいるのでは?と言うのがほんまに恐ろしいテロ多発時代!まさしく今が、そうなのかもしれませんね。
ジョーカーが泣きながら笑い軽快にダンスする。あなたも、その軽快な姿にある意味憧れているのかもしれませんね。ジョーカー万歳!
ちょっとだけ、バットマン的な人が出てきますねー。ちょっとね。ちびっとね。

ナインボール