「観客の善意を笑いものにする悪意に満ちたエンターテインメント」ジョーカー zerovilleさんの映画レビュー(感想・評価)
観客の善意を笑いものにする悪意に満ちたエンターテインメント
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虐待だの格差社会だのおあつらえ向きの「俺がこうなってしまった原因」を並べ立てて、「あなたがそのようになってしまったのはよくわかる、私があなただったら私も同じようになっていたかもしれない」と善意の観客に思わせておいて、すべてはジョークだと心の中でケタケタと笑ってみせる、なんとも悪意に満ちた映画である。
思えばホアキン・フェニックスも、現実に悪趣味な虚構を持ち込んで世間の不評を買ったが、まさに彼にぴったりの役であったか。
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