「暴力に酔いしれろ」ジョーカー MKさんの映画レビュー(感想・評価)
暴力に酔いしれろ
精神を患う心優しい青年アーサーが、あの有名な悪役ジョーカーになるまでを描いた話。
考えうる最悪の状況が次から次にアーサーを襲い、観客の心もズタズタになっていく。
怒りと悲しみが頂点に達したとき、アーサーはジョーカーに生まれ変わる。
これだけを聞くと、そんな暗い映画は見ていても楽しくないのでは?と思うかもしれない。
でもご安心を。すべての鬱憤は、悪のベクトル方向へすべて発散される。
途中までは想像つかないが、我々が知っているあのジョーカーが登場し、どんなヒーローも圧倒するほどのカッコ良さで、あのムカつくやつらを徹底的に叩きのめしていく。
どんなに頑張っても金持ちになれない我々日本人も同じだ。品行方正に社会のルールに従うのが正義か?そのルールを作ったやつらを妬んだことはないか?
アーサーは、やりたいように生きればいいと最後に気づき、それがジョーカーを生んだ。そこに強い憧れを抱いた自分は、この社会のピエロなのかもしれない。
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