「西田敏行さんが最高でした」任侠学園 つとみさんの映画レビュー(感想・評価)
西田敏行さんが最高でした
単純な面白さでは星4つくらいでいいと思う。
つまらないってレビューもチラホラあるけど、卑屈な若者が更正するのが面白くないって人は、まあいるわな。
一体どんなものを求めて本作を観たのか分からないけど、終盤のまとめ方はかなり良かったし、日村がカタギの若者の心を傷付けまいとする行動は感動的でもあったよね。
しかし映画に格みたいなものがあると信じている私には面白さの度合いだけで星はつけられない。本作はテレビドラマクオリティであり、全く映画らしくないのだ。
もちろん、B級、低クオリティであっても突き抜けた面白さがあればいいが、そこまでの面白さはなく、星3つってところだろう。
それでも阿岐本組長を演じた西田敏行さんは最高だったと書いとかないといけない。
コミカルな時とシリアスな時の切り替えがスゴいし、終盤に訪れる白竜さんとの対峙シーンは、そこだけ本格任侠映画そのものだった。
しかもエンディングの歌、西田さんでしょ?
主演の西島秀俊さんがイマイチ役に合ってない気がしたのもあり、西田さんの出番は半分以下だったけれど、西田さんのための作品、独壇場って感じだった。
最初に格が低いと書いたものの、カンヌとかベネチアみたいな堅苦しい作品ばかり観ていると疲れるわけで、気楽に観られる作品というのはそれなりに価値がある。
続編あるかもみたいな終わり方をしたけれど、もし本当にあるなら観るかもな。
その時は無駄にお色気満載で映画の格を上げて欲しいものです(そんなことで上がるのか?)
最後に、私は食にがめつい方なので、豚の頭など出て来たらテンション上がってウホウホ食べちゃう。出されたものは残さず食べられるタイプ。