アガサ・クリスティー ねじれた家のレビュー・感想・評価
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名古屋モード学園
豪壮な館を舞台にした殺人事件という古き良き時代の王道のミステリーで、結末に仰天するというような作品ではないものの、端正な語り口で映像に写しとっている点を評価したい。ポワロやマープルといったクセのある探偵でなく、主人公二人が(知らない役者だが)典型的な美男美女なのも好ましい。
たくさん登場人物が出てきてみんな少しずつ怪しいというのはクリスティの常套手段だけど、映像だと誰が誰なのか頭に入れるのに苦労するな。クリスティは昔山のように読んだけど、本作は未読。小説だと真相の明かし方もまた違った印象になるのだろう。
映画を見た帰りに駅に向かっていたら、前方に“ねじれた建物”が…。
善悪の区別、人々の心の恐慌
マープルやポアロは読んでいたのですが、これは未読です。
なので犯人も何も分からず映画を観に行きました。
豪華なセットに出てくる役者達も皆、演技かうまい、達者です。
映画なのに、まるで、スクリーンの中で舞台を観ている様な錯覚を覚えたのは皆が意味ありげで、さも、自分が犯人だと言わんばかりの空気を漂わせているのです。
探偵役の青年が若く翻弄されていく様に観ている側としては不安を感じます、もしかして、元、恋人が犯人なのか、その時、彼はどんな行動をとるのか。
誰が嘘をついているのか。
大叔母を演じるグレン・クローズの台詞と演技が意味ありげ手もしかしてと思いながらも、彼女伊賀の皆が嘘をついている。
少女までもが。
家族なら信じてもいいというのは、この映画に関しては当てはまりません。
ラストで犯人が分かったとき、これは現代でもあり得る、クリスティって改めて凄いと思い、これは犯人が分かっていても本で読まなければと思いました。
微妙
ファッション誌をめくる様なオシャレビジュアル。
ちょっとね
流石クリスティー
確かに…ねじれた家。
「意外な人物が犯人」考
巷で人気の作家で、多くの作品も映画化されていて、偶然のアクシデントを無理やり遠因にもってきたり、えーっ、それが動機?とか、そんなことで、こんな大事件を引き起こしちゃうの?とか、いうよりも、アガサ・クリスティらしいゴージャス感や、あいつも、こいつも、そいつも、どいつも、こいつも怪しいみたいな人物の仕立て方とか…僕は良かったと思う。
誰も犯人には思えないけど…といったストーリーの、人物相関図が複雑で深刻なケースより、エンターテイメント感は強いように感じる。
ミステリーで、犯人がすごく意外だと、その唐突感を、自分の中でどのように処理して良いのか悩むことはあるが、この作品の場合、家の中の唯一の少女が、実は大人の家人達を物凄く注意深く観察していて、人を傷つけることに一切の躊躇がなく、人を思うがままに支配しようとする祖父の死を願い殺害しても、子供の無垢な残酷さと前後を考えない行動力なら、あり得るかもしれないと思ってしまうのは僕だけではないように感じる。
そして、最後の場面、こうした殺人事件を引き起こすような子供は、精神疾患があるとして、ずっと施設に入れられてしまうのだと、自動車を運転する大叔母の口から語られるが、今と異なる時代背景を感じながら、悲しい結末へと向かうことになる。
一度、こうした作品が世にに出ると、似たようなストーリーがあちこちで作られる傾向は、昔も今も変わらないと思うが、「意外な人物が犯人」という点では、あれこれ動機付けを複雑怪奇にするより、オリジナリティとしても、スッキリしていて面白いと思った。
2019-38
グレン・クローズが大女優すぎた。
アベンジャりたいんですけど、満員はむりやしキッズで溢れてそうなので、おしゃれに恵比寿に行ってきました。
登場人物が大家族で、次々に自己紹介をされるタイプのやつ。
いつもこんがらがってオワターなのですが、あほでも今回は意外とイケました。
観客は見た目イケメン風(ジェレミー・アイアンズの息子さんだったとは!横顔はイケメンなのですが、正面はボビー・カナヴェイル)の探偵視点で見ることになります。
アガサ・クリスティの原作にケチつけるなんて大層なことはできないし、むしろ原作読んでないから原作はどうなのか知らないのですが、
・ラストの判明するまでの展開が遅い。そこからは面白い。
・探偵の仲間(電話ボックスで話した人)とか、探偵事務所のおばちゃんとか、魅力的なキャラがいるのに全然登場しないのがもったいない。
・カイロでの過去がスパイスとして機能するにはもう少し描く必要があるのでは。
・ある意味、ドラマティックな展開にしてないので忠実な映画化な気がする。本で読んだほうが面白いかも。
・スパッと終わる(笑)感傷に浸るとか、後日談とか、全くない。ちょっと物足りない。
と思ったのですが。
ラストのグレン・クローズの演技を見て、これは☆4はつけないと失礼と思ってしまうくらい、凄かったです。
あの目。
どうしたらあんな演技が出来るんだろう。
何の作品でもいいから、はよアカデミー賞あげて(笑)
犯人は誰?
捜査してたかなぁ~
良くも悪くも、クリスティー作品の原作に忠実な映画化
悪には悪で
面白いか?
有名な原作者の小説の映画化の一つのネックとして、賢明な方ならわかると思うが、このような推理物の終わり方が、いかに原作の雰囲気を壊さないで、そして、もっと難しいことは、そこに原作では描かれなかったラストの意外性も含めないと視聴者は十分に納得をできないもので、しかもカタルシスを自然に生むことが出来なければ多くの方より、怒りともとれる批判を受けてしまう。悲しいかなこの映画の欠点はそこにあると言ってもよく、amazon.comのレビューを見るとまず第一にそのことを述べている視聴者がおられる。結構な数のレビューをが寄せられているということは、amazon.comでは、プライムビデオですでに配信されていて、わざわざ映画館に行くエネルギーを使う必要のない映画と言えるのだが.....!
失礼なことはわかっているが、キャストの選び方でこれはどうしても訳が分からないものがある。警部役で出演の今年の8月で、御年80歳のテレンス・スタンプ、その人なんだけれども...? 敬意を表してあまり重箱を突くようなことはしたくないのだけれどもヒッチコックの映画「サイコ(1960)」のノーマンと肩を並べるサイコパス"フレディ"役でカンヌ国際映画祭 男優賞を獲得した方なのだから余計に“何故”と思ってしまう。別に彼が悪いわけではないのだが.....。
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