アガサ・クリスティー ねじれた家のレビュー・感想・評価
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上質なミステリーとして観る価値あり。が、ラストで好き嫌いが分かれるかも
クリスティの作品でもそれほど有名というわけではないが、しかし製作者が声を揃えて「映画化するならこの作品!」と挙げたのがこの「ねじれた家」だったとか。タイトル通り「屋敷」というものを一つの象徴として扱い、そこに巣食う、恐ろしく性格がねじまがった血族たちのねじれた関係性を描きつつ、その心の奥底までつぶさに入り込むかのように部屋から部屋、屋根裏から尖塔にまで場所を移して謎を追う。「ダウントン・アビー」や『ゴスフォード・パーク』といった、これまた屋敷を扱った群像劇で知られる名手ジュリアン・フェローズが脚本を手がけているのも手堅いところ。なかなか犯人がわからない上に、精悍な若者(演じるのは、ジェレミー・アイアンズの息子マックス)が謎解き役の探偵というのも新鮮だ。過去に諜報員として活動した経歴があるのも面白い。ただ、ラストの締めくくり方は本当にこれで良かったのか。好き嫌いが大きく分かれるところだろう。
冷ややかな眼差し
巨万の富を持つレオニデスと共に豪邸で生活を共にしてきた一族。
彼らの毒を含んだ言葉は、アガサ・クリスティーワールド。
その台詞から、犯人なのでは?という思いが…あるシーンで確信に変わった。
ラスト迄引き込まれた。
BS松竹東急を録画にて鑑賞 (字幕版)
さすが
アガサクリスティーの話は、ここ最近ハマっています。
中でもすごいと感じるのがやはりラストの衝撃です。
この物語は、ある資産家の家の中で殺人事件が起き、その親族たちの人間性などから犯人を探っていく。
今回は、ポアロが出てくる話ではないけど最後の展開に驚いた。
ただ、最後の場面は、もう少し話があってもいいなと思った。
犯人にまつわる描写や動機。
その後の展開が欲しいなと感じた
全体的にポップな感じ現代風なイメージかなと思う。
それでもとても面白いミステリーだった。
3.4完成度が高い
完成度が高い作品
キャストの演技も優美で優雅
セットも豪勢でした
若干、光の当たり具合にわざとらしさが見受けられましたが、それも映画らしくてよかったかなと。
脚本としては意外性はあったものの少し物足りなさを感じます
最後のシーンももう少し雰囲気のある場所が良かったのですが、仮面ライダーの最後のシーンみたいで残念でした。
総合的に見て、どうなるんだろうというワクワク感と奇妙奇天烈具合がありました
ただやや伏線の回収具合がぬるく、雰囲気映画という括りになってしまいそうな印象がありました。
やっぱりストーリーや構成を考えるのって大変そうだなと思いました。
40点
クリスティー好きにはたまらん
あっと驚くストーリー展開!
今流行りのイヤミスに近いけど、嫌な気持ちより衝撃が強くてそれどころじゃない。
他の人も書いてるけど、クリスティーは人物相関が結構面倒くさい。
けど私は人数多い方が容疑者候補が多くて悩めるし、結構好き。
中弛みもしないし、楽しめました。
どこで終わってんの!?
ポアロやマープルではないが
流石のアガサ・クリスティー
1947年に発表した小説の映画化。本人が最も満足した小説のひとつという一作。
探偵のチャールズとの距離が問題じゃないかとか、ソフィアのキャラクターがあまり好きになれないとか、色々気にはなるけれど、ミステリーとして面白い。
今思えば、このプロットに影響を受けたんだろうなというドラマや映画がいくつか浮かぶ。
やっぱりアガサ・クリスティーはすごい。
英国版・金田一耕助
アガサ・クリスティーの原作ながら、自分は知らなかった作品。2017年に映画化された。
資産家で名家の老主人の毒殺から始まり、彼の遺産目当てと思われる若き未亡人、その周りで蠢き、様々な欲望と恨み辛みに満ちた一族達、そして、あまりにも豪華絢爛な、ミステリックな古城の屋敷。
ここまで揃えば、何か事件の匂いがプンプン。古典的なミステリー作品と言えるし、レトロな時代背景も重なって、日本で言えば、金田一耕助の『犬神家の一族』英国版と言ったところ。
探偵チャールズは、亡くなった資産家の孫娘で、元恋人でもあるステファニーから、祖父の死に殺人の疑いがあると相談を受け、調査を始める。
チャールズは出向いた屋敷で、資産家の一族の一人一人にインタビューをしながら、真相の究明に尽力していく。誰も彼もが、殺人の動機があり、一筋縄ではいかない強者ばかり。そんな中でステファニーの妹ジョセフィーが、鋭い感性で、この醜い大人達を詳しく観察し、犯人探しに一役かっていくが…⁉️
本作では、やはり屋敷の大叔母役のグレン・クローズの妙演が、ひときわと輝いていた。ラストシーンも、彼女が大女優らしい見せ場をつくり、締めくくっていた。
舞台となった古城は、なかなか豪華な内装で、個性ある部屋やインテリアには目を見張る。但し、ミステリーとしての真相は意外性はあったが、インタビュー形式で謎解きをしていく単調な展開は、面白みを欠いていた。
探偵には期待しないで!でも良質なミステリー
115分の作品で、95分くらいめちゃくちゃ退屈。ものすごく長く感じ...
115分の作品で、95分くらいめちゃくちゃ退屈。ものすごく長く感じた。このテンポの悪さというか展開の悪さは異様(笑)
ミステリーなので犯人の告白はそれなりに楽しめたけど、とはいえ十分想像できるので驚きもない。
パーティーは去り際が肝心なのよね
『パーティーは去り際が肝心なのよね。一番楽しい時に帰る』
ワトソンがホームズしか知り得ない情報を早く手にいれたら良かったのにね。
無粋ですがその後が気になって仕方ないです。
ラストの展開は予想外でした。
今作を観たことない人と再度観たくなる深さがあった。
ソフィアのダンスシーン、赤いドレスがキラキラ輝いてて、うっとり💕
グレン・クローズの存在感
探偵役が霞み、ヒロイン役も薄く、グレン・クローズの独壇場。他の出演者は、その演技力や存在感に押され気味。
物語にグレン・クローズのカットが少ないにも関わらず、ラストシーンでレオニデス夫人の感情を心の揺れ動きすべてを語る演技力は、観ていて物語に品と格式を齎している感じがする。ラストシーンだけでも見どころ。賛否分かれるラストだとは思いますが、時代背景やねじれた家に住む人間の最後としては、ああなるとしか思えない。
ヒロインと探偵役がどうしてもグレン・クローズに置いてかれている感がして(個人的な感想です)、でも映画映画してて、「映画を観た」って気持ちで充実でした。
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