「映画好きを裏切らない」よこがお はなもさんの映画レビュー(感想・評価)
映画好きを裏切らない
小さな悪意が、普通の人の生活を壊して行く怖さ、悪意は誰にでもあり、それを体現するのかそれとも自身の中に留め置くのか。
悪意を受けた人間は、どう対処して行くのか、戦うのか、身を委ねるのか、ただ居るのか、少し踏ん張るのか・・
久しぶりに映画の醍醐味を得た。
それは、精神的な怖さもあるが、安穏にさせない画面作りにある。脚本の巧みさ、伏線、そして現在と過去、幻想を交差させた構成。ゾクって来るが、へーこう来たか、次はどう攻めて来る⁈と私にとっては挑戦させられる映画であった。
監督の才能を感じる。次の作品が楽しみ。
主役は山口紗弥加に雰囲気が似ている。
長い髪の毛を一本にまとめ真面目に仕事する清楚な感じと、髪を切ったうらぶれた感じの姿を見せてくれる。ちょっと見、同じ人とは分からない、この二面性は何⁈と考えて
けれどもうらぶれた逸子が、おばあさんが亡くなったと聞いて涙を流すシーンは、私にとって印象的だったし、おばあさん役の大方緋紗子さん、さすがであった。
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