おいしい家族のレビュー・感想・評価
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あのな、父さん母さんになろうと思う
映画「おいしい家族」(ふくだももこ監督)から。
この作品を思い出すには、この台詞が一番だと思う。
「あのな、父さん母さんになろうと思う」
母親の三回忌で、生まれ育った離島へ帰省したら、
性同一性障害でもなければ、女装趣味でもない父親が、
母親の服を着て、家事をせっせとこなしていた。
その姿を、周りの人たちは受け入れていて、
誰もおかしな目で見ることもなく、ごく自然に過ごしていた。
ちょっと設定に無理があるけれど、妻が亡くなり、
その真似事で、料理を勉強したが、どうもうまくいかない。
「試しに母さんの格好してみたら同じ味になって」と、
妻の服を着るようになった経緯を自分の口で説明したので、
実際には「?」と感じだか、納得して観続けた。
まぁ、都会では完全に不自然だけど、離島だからいいかな、
そんな程度だったが、最後に、意味がわからなくなった。
「妻の服を着ることで、家事をスムーズにこなす」と
「男性と結婚して花嫁衣装を着ること」が結びつかないから。
父親は何のために花嫁衣装を着たのだろうか。
結局、誰の服でもよかったってことにならないかなぁ。(汗)
見所は板尾の女装と浜野モトーラの顔ぢから
劇場で観る予定だったがスケジュールが合わず観ることが出来ずDVDで観たがわざわざ映画館で観なくて良かった
主演の女優にはあまり魅力を感じなかった
浜辺美波も最初はそうだったし今後は評価が変わるかもしれないが
モトーラを主役にしてダリアを中心に描いた方が良かったかもしれない
変な設定だ
変な脚本だ
変な演出だ
ヒロイン以上に戸惑った
父さんの女装そのものではなくいろんなことに
唐突で不親切で自己中な映画だ
20世紀の邦画でこういう?な駄作をたくさん観た気がする
何が目的でこの映画を作ったのか
新島に何日も泊まり込みでエンジョイしたかったのか
大川橋蔵みたいに釣りを楽しんだのか
まさかこの内容で同性結婚を法的に認めろと主張しているのか
自分は賛成だが反対派には共感されることはないだろう
大麻の合法化を訴える元女優くらい説得力がない
それとも変な人たちを笑ってくださいってことかな
全く笑えない
重いテーマに挑戦したが扱いが軽すぎる
人物描写が甘くバックボーンが感じられない
主な登場人物がここまでにたどり着いた背景があまり見えてこない
内輪だけで盛り上がるだけならいいが別にいいじゃんでは人間を描くうえで深みがない
それでいてドタバタギャグコメディーというわけではない
浜野とモトーラが平凡な美男美女なら星一つでもおかしくない
村上春樹のようなインテリではなく頭が悪いサヨクの妄想を披露された感じがして反吐が出る
ぶっちゃけこの作品は笑えるところも無かったし学べるところもないしハラハラドキドキもないし感動もしなかった
映画comで感想を書く人はこういう映画が好きなのか
これでは参考にならない
参考にする気ははなっからないが
生きてきた人生の中身が全く違うんだろう
『かぐや様は告らせたい』や『オタクに恋は難しい』の方がよっぽど面白い
父さんは島の高校の校長先生
島の人たちはほとんどがそれをこころよく受け入れている
女装はしているがオカマのような喋り方はせず淡々としている
特に芝居をしていない
昔から今も大根役者だ
それでいて役者としての板尾は全く面白くない
現場受けするんだろう
モトーラは主演作よりこっちの方が良かった
最後はみんなで笑って記念撮影だが『クレイジージャーニー』に出てきた女性写真家が撮影したアフリカの田舎に住む伝統的な部族のような自分にはとてもとても遠い存在に感じた
『新聞記者』と同様に星二つが妥当
ちなみに『新聞記者』はめでたく日本アカデミー賞を受賞したが史上最低作品と断言する
『幸福の黄色いハンカチ』が100点なら『新聞記者』は10点
要するに『おいしい家族』は駄作だ
他人にお勧めすることは絶対にできない
ほのぼのした新しい家族の形
ほのぼのしました(笑)
母の三回忌で離島の故郷に帰ったら父がワンピース姿でお出迎え。
父が母になり父の恋人が父になると告げられます。
おまけに義妹まで登場します。
とんでもないことなのにまるで普通のことであるかのように振る舞う新しい家族にとまどう橙花。
板尾さんのワンピース姿に違和感なし!
松本穂香の道のど真ん中での前転が笑える。
海老の尻尾だってバリバリ食べます(笑)
全然、ココロに入って来ない。
令和のサザエさん。的な。新しい形の、というか、非定型のファミリードラマが撮りたかったのかなぁ、なんて事を思いましたが。全くココロに響かんのですよ。俺みたいな爺さんの心には。いや、爺さんなのはココロだけです。
もう至る所で感じる「実体の無さ」は、個々のエピソードが「スカ」だからかなぁと。誰もが評論家口調でアレヤコレヤを語り、回想し、論述し、かなり理解不能な行動を起こします。
この物語の舞台が東京や大阪の下町だったら。コッテコテのベッタベタに、間違いなくなるけれど、そっちの方が判りやすいかもしれない。何よりも、お父さんが風林火山の「山」過ぎて。全てを受け容れる包容力は「山」である必要ないし、人間臭さを演じられる役者さんを起用してるんだから、喜怒哀楽の「喜」も欲しかったかなと。色んなぶっ込みに、浅さしか感じられなくて、かなり辛かった。愛の定義。家族の定義。の話の流れと「結婚」の繋がりに合理性を欠くのは許容範囲としても、「角隠し姿」の必然性については抵抗感を拭い去れなかった。
ホロリ場面や、この家族への愛おしさを感じる場面はあったけど、流れないよなぇ、刺さらないよなぁ、と思いながら劇場を後にしました。撮りたいものは分るけど、商業作品としての「一本の完成度」って言う点では、かなり物足りませんでした。
血や固有の役割を越えた繋がりへ。
こんな家族の在り方もいいじゃないか、と肩の力を抜いてクスリと笑える作品。
この映画の橙花たち一家は、今はファンタジーに近いけど、これがファンタジーじゃなく思える世の中にどんどんなっていったらいいなって思う。
仕事も結婚もうまくいかない橙花が母親の三回忌で実家に帰ると、母親の格好をした父親・青治が子持ち男性と結婚して母親になると言い出した。
弟の葵と、スリランカ人の奥さん・サムザナ、お腹の子、青治の結婚相手の和生、和生の娘・ダリア。
橙花の家族は、国籍も性別も血の繋がりも瑣末なことだと言わんばかりにそれぞれの形で繋がっていく。
個人的にダリアちゃんとその同級生・瀧がメイクしてダリアちゃんが作った衣装を着て踊るシーンがすき。
あとダリアが恋愛対象として見ていた瀧に「一緒に買い物に行こうね」っていうシーンや、青治と和生の結婚式で瀧にプロポーズするとこ。ダリアちゃん役の子、眠たそうな顔やそばかすがとてもキュートで可愛い。本作でファンになった。
あとおはぎ食べたくなった。この映画食べ物が美味しそう。
橙花と和生の犬鳴き真似シーンは解せなくてあそこだけちょっと困惑。
【家族が崩壊する現代、多様な家族の形
演出、編集、構成、カット割りなどの映像面、音の使い方が全く好みに合わなかった。
お洒落でポップな絵を見せたいのか、ナチュラルで等身大の人間像を見せたいのか、心情を掘り下げたいのか…。バラバラで印象がもやっとしてしまった感じ。
配役は良く合っており、役者の存在感はあるが、台詞が聞き取り辛かったり、台詞回しが雑に思えたり説明的に過ぎると感じる部分もあった。
テーマや切り口はよく共感できるし、とても好き。
常識や定型に囚われない生き方を肯定する事。幸せの形は人によって違い、誰しも自由にそれを追い求められたらいいと思うし、家族とは人と人の生きる一つの術、男女の恋愛以外でも、本人達が寄り添う事を求めるならそれでいい。
亡くした連れ合いを想うあまりに同化していくシチュエーションも面白いし、ピンボイントで刺さる台詞やシーンもいくつかある。
が、家族として共同生活をする手段としての結婚とか、愛情を注ぐ存在としての母親とか、また別の縛りにに囚われているような気もしてしまい。
一生懸命生きている人が、形に囚われず幸せになれればいいね、というメッセージは感じたが、そう強く共感するには、もう少し各キャラクターを丁寧に掘り下げて欲しかった。
満足度、納得度共に、個人的には今一つ
題材は好き
監督が若い女性で、自らも養子というバックグラウンドであることをきき、また題材もいいと思ったので観にいきました。その若さと長編初監督ということで、少し下駄をはかせて星3つ。
こんな風に人が人に対して寛容なら本当にいいだろうね、というユートピアが描かれているのだけど、その背景や必然性が描かれず、ご都合主義の作り話感が拭えなかった。
リアリティって大事ですよね。一見ありえないことでも、それがもう存在することを信じて疑わないって観客が思うくらいのものを見せてくれるのが、監督の仕事ではないか。自分の頭の中のリアリティで完結するのでなく。
いい場面はたくさんあって、泣けるし、実際に何ヶ所かで泣きました。なのだけど、なぜかどっぷり浸れず。違和感がところどころにあり。入り込めなかった。いかにも泣かせる台詞に泣かされたという感じか。
最初の2人のシーンから、結婚式の場面をもってしても、あの2人がお互いかけがえのないパートナー(結婚までするほどの)であることが、あくまで「設定」でしかなく、その空気感はあまりリアルに伝わってこなかった。
仲のいい居候ではなく、わざわざ夫婦になることについて、色々と台詞で説明しようとしてるのはわかるんだけど、、、その設定を成り立たせるための台詞で説明されてる感が拭えず。
主人公の演技が研修生のワークショップを見ているようだった。それ以外の俳優さんはとてもリアルで良いと思った。
すごくいい題材だし、監督が表現したいこともなんとなくわかるだけに、作品ではそれが観られず残念。でも、この映画に関心ある人には、自分の感想は言わずに「ぜひ観てみて!」と勧めます。こんなレビューでごめんなさい。
LGBTと家族。エッチ、スケッチ、ワンタッキー
「エッチ、スケッチ」に続く言葉として、最も多い回答がワンタッチ、続いてマイペット、サンドイッチが来るらしい。地元ではマイペットばかりだった記憶があります。それをこの離島にすむ瀧がギャグとして使うとは!いやはや、20代の監督ふくだももこのなせるわざか・・・というか、今時の若者なら「エッチ」の意味さえ昔と違うだろうに。
現役の高校校長先生である父親・青治を演ずるのが板尾創路。お笑い出身で映画監督もこなすし、『私の奴隷になりなさい』や『ジムノペディに乱れて』では美味しい役もこなす。もうポスト北野武と言ってもいいくらいの存在だ。
お母さんになってしまい、子連れの男性・和生と結婚するというお父さんだが、弟はスリランカ女性と結婚するし、多様性豊かな家族となった。しかも、学校でも亡き妻のワンピースを着てることに生徒たちは何も言わない。最初は驚いてたであろうけど、違和感もなく寛容的なところが素敵でした。「魔法」という言葉も何度か使われてますが、まさに「愛の魔法」。とくにゲイであるわけでもなく、愛があれば男女問わないという孤独からの解放も亜熱帯気候のなせる気質なのだろうか。
とにかくLGBTに関してはノーヘイト。都会から帰ってきて困惑する燈花だけが浮いてしまった形だ。連れ子であるダリアもアイドルを目指したいとか言って、肌を焼かないように日傘をさしていた。瀧(三河悠冴)とも微妙な関係だが、彼らのぶっ飛んだコスプレも最高。女装することさえ正常な感覚に陥ってしまう。
帰りにおはぎを食べたくなること間違いなし!なのですが、なぜあの場面でおはぎだったのか。毎日ごはんは5合炊きだろうし、ごはんだとばっかり思ってた。そして、冒頭の燈花夫婦の赤白にこだわった料理風景があんときなこに変わり、どこかへ飛んでいってしまった。
可笑しみ溢れる様々な家族の姿が、愛おしい。おはぎ食べたくなったよ。
帰省当初、父(母? 板尾創路さん)の姿に反発していた娘橙花(松本穂香さん)が ”そりゃそうだろう、周りが普通に受け入れ過ぎだろう”、父の想いを知り、徐々に父や周囲の一風変わった様々な人達に、寛容になっていく姿が愛らしい。
ちょっと不思議な可笑しみ溢れる素敵な物語。
板尾創路さんのお母さんの姿が素敵に似合っているのも、宜しい。
<ふくだももこさん、素敵な家族の物語を有難う。少し伊丹十三監督の初期の作品を思い出しましたよ。>
紅を点す
家族の形、幸せの形は必ずしも一定じゃない。
わかっていてもいざ自分事となると一気に難しくなってしまうそれを、カラッとした空気とテンションで描いてくれる作品。
ありのままの向こう側って、もうこれなんじゃないの?
帰ったら父が母になっていた。
小さな島国のさらに小さな島の町。ジトジトした偏見の予想など軽く吹っ飛ばす、全く気にせずあっけらかんと接する人々にまず嬉しくなる。
「#昭和レトロ」の可愛い洋服をナチュラルに着こなし、妙に似合って謎の色気すら感じさせるお父さん、ないし、板尾創路。好き。
料理をする手つきや日常の所作がとても両性的で良かった。
わざとらしく女性に寄るでもなく、めちゃくちゃオヤジなわけでもない。
以前の彼のことはわからないけど、きっと穏やかな人だったろうと思う。
お母さんのこともわからないけど、きっといつもお洒落で可愛らしく朗らかな人だったろうと思う。
橙花の困惑だってそりゃ当然。
「少数派は辛いよね」の捻れが好き。
家族や好きな人の新しい幸せを素直に願い祝うこと。簡単にできればいいけど、それが自分に寄れば寄るほど、今までと違えば違うほど、難しくなる。
「お父さんがお母さんになったら、お父さんはどこに行くの」「お父さんまでいなくなるのは嫌だ」
ひしひしと伝わってくる不安感に涙。
そもそもどうしてお母さんになりたいのか、お母さんになるとはどういうことなのか、なぜ和生と結婚したいのか、青治は事細かには語らない。
きっと説明できるようなものじゃない。
もっと曖昧で感情的で、自分でもよくわかっていないのかもしれない。
お母さんの服を着たら彼女を近くに感じたから。和生&ダリアがいると楽しいから。息子夫婦がいると楽しいから。失った幸せが戻ったように感じたから。
そんな感じで良いじゃない。
しっくり来るなら良いじゃない。
現実の世界もこのくらい適当で寛容であれば良いのに。
瀧が大好きなダリアと自らを可愛く着飾りたい瀧、二人のプリティさがとても良かった。
アイドルだからって白くなくて良いし、彼氏がフリフリ可愛くても良いし、夫が婚姻の着物着ても良い。
弾ける青春、可愛かったな。
私はあの入江はとても綺麗だと思う。
銀座で働いてイケメン旦那がいて、事情は分からないけどきっと色々とらわれていた橙花が終盤で見せる表情にホッとする。
自販機にポイっと入れちゃう結婚指輪。
結婚も離婚もおめでとうでありたいよね。できることならばね。
エビオのチャラ一途感にときめき、時折スベるコミカルシーンに笑い、優しくも弾けた映像表現に目を奪われた。
サムザナのアクセント的な存在感も好き。
カレーを手掴みで食べる。日本人ならだいぶ抵抗のあるそれを、軽々とやってみせる家族。本当ナチュラル。
性や人の多様性を描きつつ、それを湿っぽくメインに置かずに、あくまで個人の幸せや日々の楽しさにスポット当てた作りが堪らなく好き。
ありのままの自分とか、秘めたる癖とか、そういうのはとうに超えた、いっそ清々しいほどの映画。
世界がこうならと思わずにいられない。
どうしても自分の家族を思いながら観てしまう。もちろん全然違っているけど。
私は近い人の幸せを素直に受け止めるまでに時間がかかったから。
エンディングの曲がまた良くて、「どうでもいいよ、どうだっていいよ」の歌詞にヴェーヴェー泣き震えていた。
これから口紅をさすとき、この映画を思い出して涙目になってしまいそう。
慣れが日常を形成する。
冒頭のシーンでこの作品が深い…って構えさせられます。
松本穂香、可愛く?ボケるのが違和感なくていい。
なによりも板尾さんが校長先生設定なのがいい。
そしてそれを自然に受け入れる島の風景もいい。
良いとこだらけの作品?って訳じゃ無いんだけどねw
役者「浜ケン」が好きだから彼のキャラがぴったりと作品にハマって好き。
ただ好き嫌い分かれやすい作品だと思います。
凄い盛り上がるわけではなく淡々と時間が過ぎていく。
『ただ生きていればいい』自分の子供達が躓いた時、キチンと言ってあげられる大人になりたいと。
理想郷はやっぱり絵空事かしらん?
夫とは別居中の化粧品のメイクアップ&販売員をしている橙花(松本穂香)。
母の三回忌に故郷の離島に戻ってきたが・・・
といったところから始まる物語で、あとは謳い文句のとおり「実家に帰ると、父が母になっていました。」である。
ふくだももこ監督はインタビューで「自分が思い描く理想郷を描きました」と答えているが、たしかにそうだろう。
性別や国籍も越えて理解できる土地は理想郷で、主人公はそれをなかなか受け入れられない。
ま、そりゃそうだ。
でも、「そりゃそうだ」で止まってしまうと、映画としてはダメで、「どうしてみんなは理解できているのだろうか」に踏み込んでいかないと。
父親(板尾創路)の結婚相手になる和生(浜野謙太)から、「セイさん(父親のこと)は、母親になりたかったんだよ」とヒントのような言葉が発せられるが、そこんところを上手く演出しないと。
つまり、家族の稼ぎ手としての大黒柱(=父)ではなく、家族の心の大黒柱(=母)になりたいこと、そして、それを実現するのに乗り越えてきたこと、そういうあたりがやっぱり必要。
ということで、理想郷はやっぱり絵空事かしらん、と思わせちゃダメなんだよね。
父さん、母さんになろうと思う。母さんって呼んでいいぞ。
トランスジェンダーとかでもなく、女装癖とかでもなく、ただ「母」なろうとする父の話。そんな恰好をしなくたって母親の役目はできるだろうけど、より「母」近づこうとする努力。愛って、女とか男とか、恋とかセックスとか、そうものとかにとらわれることなんてなんもなくて、ただそばにいたいって感情なんだと思えた。カズオは「いろんなものをなくした俺たちに愛だけをくれた」と言って穏やかに笑う。そんな、仰向けの犬が腹を見せて甘えるような無抵抗感。そういう愛を持ちえた父だと気づいたからこそ、父さんの「いいんだなんでも。生きていればそれでいい」の言葉が橙花の心にドカンと響いてくるんだろうな。
多様性を受け入れるのは、愛。そして人間、食うことで感情がリセットできることがある。おいしいものならなおさらだ。お母さんになるって、つまり母性愛で家族を包んであげますよ、って宣言なんだ。女装の中年男が周りに違和感なく溶け込んでいるのがはじめはシュールに見えたのだったけど、最後にはそのどこが変なのかさえも感じなくなっていた。つまり、見ためなんてそのくらいつまらないこだわりなのだ。
結婚式。入り江じゃなくて大海をバックにしたラストショットが実にいい。狭い世界から、大きな世界に解放された気分になれた。この映画は、自分の環境につまずいているいろんな人々へのエールだね。
100通りの家族
100家族があれば100通りの家族のあり方があっていい!
周りを気にしないで生きたいように生きる!
簡単そうで一番難しいですね。
板尾さんの校長先生がすごく良く、あんな先生がいたら学校は楽しいよな。
おはぎ推しっていうのも良かったなぁ。
お母さんが・・・
とりあえず海があんましキレイじゃない。だから島である必要あったのかしら。
あと島だから、なんでもオッケー感が、全体に漂っていて、ちょっと違和感ありました。
けど、話自体が全てファンタジーなので、島という限定された舞台の方がわかりやすいのかもしれませんね。
歌って踊ってのくだり、はっちゃけるんならもっとやれば良かったのになー、と思いました。だってこれ、全部が全部はっちゃけファンタジーの話でしょう。
妙にいい子ちゃんぶった感じで終わってしまったのは残念です。
お母さんが、彼女にとって、そして父にとって、家族にとって、どれだけかけがえのないものだったのかが、いまいち伝わりませんでした。
話のテーマであるはずなのに、父の女装ということに対することがメインに持ってこられていて、少しないがしろになっている気もしましたが、皆さんはいかがでした?そんなことないのかしら。
あと、みんなやたら服のまま海に入るんですね。私は好きですけど。またー、感少しありました。
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