「あのな、父さん母さんになろうと思う」おいしい家族 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
あのな、父さん母さんになろうと思う
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映画「おいしい家族」(ふくだももこ監督)から。
この作品を思い出すには、この台詞が一番だと思う。
「あのな、父さん母さんになろうと思う」
母親の三回忌で、生まれ育った離島へ帰省したら、
性同一性障害でもなければ、女装趣味でもない父親が、
母親の服を着て、家事をせっせとこなしていた。
その姿を、周りの人たちは受け入れていて、
誰もおかしな目で見ることもなく、ごく自然に過ごしていた。
ちょっと設定に無理があるけれど、妻が亡くなり、
その真似事で、料理を勉強したが、どうもうまくいかない。
「試しに母さんの格好してみたら同じ味になって」と、
妻の服を着るようになった経緯を自分の口で説明したので、
実際には「?」と感じだか、納得して観続けた。
まぁ、都会では完全に不自然だけど、離島だからいいかな、
そんな程度だったが、最後に、意味がわからなくなった。
「妻の服を着ることで、家事をスムーズにこなす」と
「男性と結婚して花嫁衣装を着ること」が結びつかないから。
父親は何のために花嫁衣装を着たのだろうか。
結局、誰の服でもよかったってことにならないかなぁ。(汗)
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