ボーダー 二つの世界のレビュー・感想・評価
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レビューあてにならない
レビューあてにならない
普通につまらなかった
なぜ、高評価?!?
やらせレビューが増えているのか?!
なぜ、こんな映画が賞をもらって日本で上映しているか謎
少しでも嫌な「予感」を感じた人は見ない方がいい。
予告編を見てちょっと興味を持ったので、内容は読まずにあちこちのレビューの評価(星の数や点数)だけを見てみたのだが、賛否両論というか極端に高い評価と低い評価に分かれていたので、それなら見てみないとなぁと思い立ち、いざ有楽町へ。
結論から言うと、見終わったあとには「気持ち悪い」という重くるしい感情しか残らなかった。
もっと言えば、途中で退出しようかとさえ思った。頑張って最後まで見たけど。
何かを考えさせられ映画だとは思うんだけど、それ以前の段階で僕には生理的に受け付けない映画でした。
ごめんなさい。
星は、主人公が動物と触れ合うあのシーンに0.5個という事で。
ベットリと記憶に残る
回りの人々との違和から孤独感を感じている主人公が、自分と同じ匂いのする旅行者と出会ってから生い立ちが明らかになっていく。
スウェーデン・デンマーク合作のファンタジー。
ファンタジーにはお馴染みの種族が出てくるのだけど、それが現実世界だったらという話。
いやー凄いの観たなー。
間違いなく今年一番のトンデモ映画。
北欧ファンタジーな社会派グロ映画
予備知識無しで観ましたが、最初は主人公の特異な容姿や特殊能力などに興味を惹かれて鑑賞してましてが、途中からダークファンタジーな雰囲気にだんだんと睡魔が、、途中で同類の男性との特殊な性行為や虫やミミズ食べたりとか、気持ち悪いシーンも頑張って観ましたが個人的には好きにはなれなかったです。
【ムーミントロールを生み出した北欧から届けられたダークファンタジー】
冒頭、アップで映し出されるネアンデルタール人を想起させる税関職員ティーナの風貌と異常に鋭い嗅覚と鼻の下を動かす仕種(あれは明らかに獣の仕種)に驚く。
劇中、ティーナが人間の悪性を嗅覚で感知する場面は印象的である。それは容貌は特異であるが、善性を持っていると匂わせているから。
が、ティーナと同様の風貌を持つヴォーレが現れ、物語の面白さは加速する。
〈滅ぶべき悪性を持つのは、人間なのか彼らなのか・・〉
虐げられていた彼らのそれぞれの決断が、観賞後、重い余韻を残す作品。
(蛇足:劇中、虫が重要なキャラ?で出てきます。私は攻めていた登山をしていた頃、行動食としていたので何ら問題はなかったですが(ああ、そこの方、引かないで下さい。美味なんです・・。)、隣の方が目を伏せていた様子だったので、情報まで。)
北欧感たっぷりなダークミステリー。
二つの世界、ってこういう事ね。北欧ではこういう言い伝えもあるのかしらん。動物達との絡みやら特殊能力やら狼族の展開かとおもったらもっと全く違ってた。エリもそうだったけど北欧の自然の静けさにとってもはまってる映画だった。
家族?愛と狂気
北欧ミステリー好きなので「北欧」に惹かれて見てしまった。日本にもある神話的なストーリーの糸が後半大きな渦となって主題に躍りでる。狂気、そして家族?愛!求めていた北欧ミステリーではなかったが、神話は寒い土地に根付くのかなぁ?気持ち悪かったが最後まで見てしまった。監督の熱意と出演者の熱演に👏
些末だけど拭いがたい疑問が・
これは映画の最初のほうで出てくるので構わないと判断して書きますと
ヘラジカやキツネはわりかしなついてくれるのになんで同居人の飼いイヌにはキバ剥かれて吠えられるんでしょうか。
話のオチがアレだとして、飼い犬はもはや野生動物じゃないから?とか 何らかの象徴や具現としての理由があるにせよたぶんピンとこない気がします。。
主人公のティーナが心優しいということはわかります。 そして話の前半、彼女の特殊な能力でいろいろ見抜いてく いくつかのシーンはよかったです。
例の問題のひと組の夫婦(ですよね?)、冒頭あたりの携帯でひっかかった男性、、そしてティーナの友人夫婦、彼らだけが比較的ふつうに魅力的な人たちに見えました、が、そこの共通点は分からず。。。 べつにないのかも
あと パパかわいそう、パパ悪くない。。
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海馬から衝撃が消えません
ふー。疲れた。気持ち悪い。エンドロールを迎えた時の自分の気持ちです。
北欧のダークファンタジーと聞いていたが、ダークといっても不思議な感じで終わるのかな。評判もいいみたいだし、キレイな終わり方するのかな。見る前は、そう思っていた。
匂いで相手の感情がわかる異能を活かして税関の検査官をしているティーナ。ティーナが視界に入ったら、思わず目を背けるか、凝視するか、二度見するか、何かの行動を取ってしまうであろう風貌をしている。
違法な行為を隠そうする感情を嗅ぎとる能力なんて、普通では信じられないが、人間離れしている容姿であるために、納得してしまう。
前半は、仕事場やダメ男がいる家での出来事が淡々と進んでいくが、不思議と引き込まれていく。
ある日、ティーナは自分と容貌が似ている男と出会う。何かの呪いが解けて、醜い容貌から美男美女のカップルになる変身譚のファンタジーかなと、この時点では想像していた。
中盤あたりから、とんでもないダークな世界に突入し始め、ありとあらゆる悪感情を引き出される上に、なぜかカメラを揺らして撮影しているので、気持ち悪くてえずきそうなった。
デートでは絶対見ない方がいいと思う。
感動は何もない。二度と見たくないが、この映画から受けた衝撃が海馬から消えそうにない。
醜いのはどちら側か
北欧リアルファンタジー
人間が区分した価値観は人間でない者には意味はない…そりゃそうだと思った時、じゃあ醜いと感じるのは何目線なんなんだと考えさせられた。
色んな境界線がゆらゆらする一筋縄ではいかない良い作品でした。
越えざるもの
強烈な映画だった。
まず主人公の風貌と「嗅ぐ」しぐさの異様さ。税関で匂いを嗅ぐだけで何もかもを見抜いてしまうアある種の「動物性」。特殊メイクで実現されたというこの風貌の中で、しかし確実に目で演じている女優が凄い。
彼女の正体が「人ならざるもの、むしろ自然に、動物に近いもの」であることは特性や行動で類推できる。北欧神話に詳しければ容易に想像がつくだろう。
彼女の前に明らかな「同類」の男が現れることで物語は動く。並行して描かれる児童ポルノ摘発の捜査の行方と、近所の夫婦に生まれた赤ちゃん、すべてのエピソードが驚くほど自然に一本の線に収斂されていく。
人間として生きながらも自分に「異常」を感じ閉塞を覚えていた彼女に「同類」の男がもたらす効果は劇的だ。彼女は自身を知り、解放される。男は言う。「君は完璧だ」。彼女は確かに彼にとっては完璧な同類なのだ。そしてそれが人間世界では異質なものとして虐げられる。どちらかに行かなければならない。所謂明確な「ボーダー」がそこにある。
人間と人ならざるものの境界。異質なものを排除する人間と、虐げられ人間に復讐する男。そして結局どちらの境界も越えない主人公。排除が憎しみを生み、それがどちらにも悲劇をもたらす。結局、為したことは返ってくる。
「人間は害悪だ」という言葉を人間はどう受け止めればいいのだろうか。
同じ種であるティーナとヴォーレだが、表情のつけ方がまるで違う。顔のつくりはそっくりなだけに印象深かった。
あのラストは希望なのだろうか。考えさせられる。
R18だけれど、まああの描写に引くひとはいるのだろうな。主人公たちの造形や行動や。残虐というわけではないです。
自然と人間のエゴ
動物的本能と理性、そこから発生するジレンマ、秩序、差別、開放、正しさなどがテーマでそれを胸糞悪いエピソードの連続でストーリーが展開されていく。みんなにオススメ出来るような作品じゃないけど面白かったです。
生き物として本能に従う事、生命の不気味さ、自然界の掟と人間のエゴ、復讐する事と人としての理性を保つ事の尊さを考えさせられた。タブーが無い感じは流石フリーセックスの北欧と思ってしまった。自然にあるがままに…全てが生き物としての目線で良い話なんだけど全てが気持ち悪い。
何を書いてもネタバレ
予告も見ないで是非映画館に来てください。
意外な方向へ次々と行く女性?主人公を追う人間?ドラマ。
サスペンス、スリラー、ホラー、ファンタジー、ミステリー、ラブストーリーと様々なジャンルを含んでます。
多分想像したものとは違うジャンルの作品です。
私は大好きな作品ですが、好みはかなり分かれそう。生々しいシーンもありますが
R18+にする程かなぁ、と思いました。
人類への警鐘か?
人気の作品?それとも上映館が少ない?封切り週の日曜日…1、2回目の上映は満席で3回目を鑑賞。半分以上埋まっていました。鑑賞した皆様、大丈夫でしたか?年間300本目標の私でも今年No.1のグロさでした。視覚からも精神的にもグロくてダブルパンチを喰らった。
異形な容姿ながら嗅覚に優れ相手の感情を読み取る能力のあるティーナ。そして同じく異形な容姿の謎多き旅行者(性別すら不明の)ヴォーレ。この二人がキスして、メイクラブ…おっとその前に、ワームを食べるんです。
ヴォーレの最初の食事シーンはスモークサーモン、手掴みで。お寿司は箸を使わない主義の私は、手掴みで食べると美味しいからね~と呑気に観てたのですが、後で考えたら文明に属されて無いからだったのね。ヴォーレにとって一番のご馳走は生きてるワームだけど、フェリーの旅では叶わないので、生のサーモンを食べてた。超自然派の彼は火の通ったものなんて食糧ではないのでしょう。
ヴォーレを離れに住まわせたティーナも彼に感化され昆虫を食べる様になります。やがてティーナの出生が明らかになり、ヴォーレと共に生きようと思う頃、ヴォーレが人間への怨みを晴らす為に赤ちゃんを拐ったことを知り、愕然とする。
人間のエゴの為に他の動物を排除しないで、地球を傷つけないで…というメッセージを感じました。
しかし、北欧の方々は素っ裸で湖がお好きですね(((^_^;)プライベート・ビーチだからオッケー?日本では考えられない。
圧巻
正義とは何か?。モラルとは?。自分とは何なのか?。生きる意味とは?。主人公ティーナは、観客者、全てなんだと思う。そんな脚本も良かったし、演技、ロケーション、不必要に感情を煽る音楽も少ない演出も好感が持てる。
境目の匂い
思いがけず具体的で正直な映画だったので、こちらも真剣にならざるをえなかったが、結果的にその価値はある作品だった。
問われたのは結局、観る側のセンスのボーダーだったように思う。
本作に限らず、世界では同種を存続させるために自我がゆき過ぎ、異質なものをいじったり力づくで排除しようとする行為がくりかえされるが、毎回どうしたってムリがある。やっぱり歩み寄って認め合えた方が気持ちがいい。そのためにはどこかで過去の歴史の呪縛も乗り越えなければならないだろうが、とにかくいつだってマジョリティのすぐ隣にマイノリティが存在し続けることは変わらない。そしてその中間もあれば、自分の立場が途中で変わることだってありえる。
自分とちがう生き物、見た目、意見。これらが自分自身の存在を脅かす敵とすぐ判断するのは、自分にとっても危ういことだ。
そんなことを考えつつも、映画は容赦なくこちらのセンスのボーダーを試す。目の前には、私の常識、美観、それこそ五感のすべてからはみ出したもので埋め尽くされる。沸きあがる不快感は、たしかに嫌悪へ変わるだろう。(そしてヴォーレの姿にAphex Twinがチラつく。)
なるほど嫌悪感とは、理解を超えた未知への自然な防御反応で、それ自体は責められない。しかしその矛先が実は、単に他者の生きる姿でしかないことが難しかった。私のこの一方的な感情の判断が、彼らが人目を忍んで生きなければならない理由にはならなかった。最大にして乗り越えるべきボーダーは、やはり各個人のなかにある。
それでも。彼らが長い寂しさから解き放たれ自由に馳ける姿はどこか懐かしく、荒々しいが羨ましい、つまるところ私にとって新しい美しさだった。モデルのようなスタイルもいいが、野性味ある素直な裸体も妙に落ち着く。
そんな新たな感覚を認める前に、自分を守って相手をバカにしていないか。
勝手に覗いた他人のセックスを笑ったりしていないか。
この瞬間までの自分を疑うとき、価値観とは強固にするのではなく、より柔軟に広げたり更新されるべきものだと知った。
私自身がひとつのボーダーから開放された瞬間だった。
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