「枠が変わると視点が変わる」ボーダー 二つの世界 てけと2さんの映画レビュー(感想・評価)
枠が変わると視点が変わる
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主人公が何者か分かった後と前で物語の見え方がかわる。
前半の何か分からない不快感を伴うシーンが理由を知った時点からは不思議と自然な姿に見えてくる。
この人(いや、この生物)はこれが自然な姿で1番良い状態なんだと人間という枠が外されたとたんに思えてしまった…
自分の潜在的な差別意識をこうも具体化させられるなんてと強い力を感じざるを得ない作品でした。
先入観とはこうも私たちの受取る感性や印象に作用しているのかと実感すると偏見を拭う事がいかに大変な事か考えざるをえない。
映画って綺麗に見栄え良く作られてるものが大半で、それを当たり前に期待して見に行く人が殆どだと思うので、お勧めするのに人を選ぶ〜見終わった後に独自の美しさを感じさせる良作だと思うけれど見てもらわないと説明できない。
人によっては嫌悪感だけで終わってしまう可能性を考えてしまう。この感覚も差別が消えない一因なんだろうな。
ああ〜でも、自然や異界の近さを感じられて思いの他楽しみました!
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