劇場公開日 2019年11月8日

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シネマ歌舞伎 女殺油地獄のレビュー・感想・評価

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4.0表情まで見られるのが映画の良さ

2019年11月15日
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鑑賞方法:映画館

知的

歌舞伎はなかなかいい席では見られないので、映画はかぶりつきな気分になれていいですね。
ワガママ放題のおぼっちゃまが、後先考えず刹那的に人を殺してしまう。その過程を丹念に演じて見事です。染五郎(当時)と猿之助はほんと相性いいなぁ。

2023.5.18追記
澤瀉屋がこの先どうなってしまうのか、心配でたまらない。
スケジュールも過密…。

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ぷにゃぷにゃ

4.5素敵です。

2019年11月13日
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染五郎様、素敵です。何度見ても色気がある。若さもいいなぁ。

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ミヤミヤミヤ

4.0こなたが娘を愛しいほどに・・・

2019年11月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

この演目、とくに文楽での公演が好き。人形に見えてくる表情と義太夫のもの悲しい語りの芸の見事さ。じつは、歌舞伎はちょっと苦手。何度みても、結局、ストーリーでなく役者個人に興味がある空気が僕の居場所ではない。
まあ、映画でやるなら、くらいの気持ちで見てみた。

鑑賞前の先入観一新だった。
生身の人間ならでは迫力あり。特に、油ねちょねちょは、人間でこその迫真さ。カメラアングルが多彩で、役者の表情をいい角度から盗みとる。そして、与兵衛の衝動殺人の場面でクライマックス。これまで、愛嬌、小狡さ、ヘタレの感情を見事に見せていた幸四郎の顔に狂気が宿り、逃げ惑うお吉を取っ捕まえて刺し殺したのちに、自分のしでかした過ちに身震いする性根の弱さ卑しさを見せる姿が上手い。ろくでなしだが、演技として惚れ惚れするというもの。

さてそれとは別に、気になるセリフがあった。
子供を残す未練から命乞いするお吉を追い回しながら、たしか、「こなたが娘を可愛いほどに俺も俺を可愛い」と聞こえた。まさしく自己愛の権化のような身勝手さだ。
おや?はたして、文楽でもそうだったっけ?
帰ってきてから、本棚にある床本で確かめると、「こなたの娘が可愛いほど、俺も俺を可愛がる親父がいとしい。」とあった。文楽では、自分が可愛いではなく、親父が気の毒と言っている。だけど僕は、これでこそ納得ができる。計算高い狡猾さは微塵もなく、その場しのぎの感情による行き当たりばったりである与兵衛には、そのエゴイズムこそがお似合いだからだ。(もし聞き違いだったらすいません)

映画ではこうして殺しの場面でラストを締めるが、歌舞伎でも文楽でも、本編ではこのあと逮夜の段が続く。だか、実際その幕は野暮だと思ってる。すぐに容疑をかけられるような殺しをしておいて無事で済むわけもなく、その先の結末は見える。与兵衛がお縄になる姿を見なけりゃ気が済まぬというのは単なる底の浅い下世話な自己満足だ。ローアングルから捉えた、油まみれで血走った与兵衛の顔を目に焼き付けてエンドロール、という流れのなんと美しいことか。

善人を殺めた与兵衛は裁かれて当然ながら、彼のこすっからい本性のどこかに、我が身の醜さを見つけてしまった自分はいないだろうか。その感情は憎しみではなく、愛しさではないだろうか。そう思えたとき、俺は俺が愛しいとぬけぬけとほざいた与兵衛が自分とシンクロし、哀れで仕方なくなってくる。

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栗太郎

3.5続編を見ないことには何とも……

2019年11月9日
Androidアプリから投稿

どちらかと言えばスッキリしたラストが好きな方なので、??おわり??という感じでした。
(どうやら続きがあるらしいので、帰りに書店に寄ろうと思います)

シネマ歌舞伎の良い所は大スクリーンで見れる所と、色んな角度から見れる所、あとはお値段ですね!

残念なところは拍手が出来ないせいか、一体感に欠けるところでしょうか?

内容は甘ったれた若造の殺人事件です。

優しくされてから突き放された方が絶望を感じるのかなぁと(共感は出来ませんが)思いました。
周囲の人優しすぎ!甘やかしすぎ!

あ、油まみれのシーンは圧巻でした。
(終わり方は納得出来ませんでしたが)

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エイガスキー