「雨ニズブ濡レ、傘アラズ」サタンタンゴ 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
雨ニズブ濡レ、傘アラズ
無類の映画好き、タル・ベーラ作品のファンでも猫好きの人が観たら目を覆い隠さずにはいられない、執拗に不必要に描写される動物虐待の残酷さ。
ワンカット長回しで撮る必要性、そこまで拘らなかったらこんなにも長時間に至る作品にはならない、しっかりとした物語がある中で難解にも取れる場面毎の演出と話題性になるのは長い上映時間ばかりか、力強く感じられる映像と世界観にハマって夢中になり、大げさにも退屈になる場面は皆無で気付いたら時間が過ぎてゆく不思議な感覚に陥る。
村人たちはイリミアーシュの何を恐れながらも希望を持ち、イリミアーシュの目的よりも存在自体が謎になり、ラストは引き篭もりがちな医者で締め括る、描かないことによる物語の難解さ、壮大にも思われるこの長尺である映画から話は終わらずに続いている終幕。
原作を読むべきなのか??
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