台風家族のレビュー・感想・評価
全156件中、141~156件目を表示
遺産相続を巡る兄弟の争いを描いたブラックコメディかと思いきや、親子の絆をキーにした家族再生をテーマにした佳品であった
まずはメインキャストの俳優が逮捕されるという出来事を乗越え、劇場公開を実現させた市井昌秀監督始めスタッフの方々の執念に感謝したい。
(申し添えるが、この俳優の事は以前から優れた演者として好意的に観ていたが、今回の彼の行為は許されざるものであり、映画界復帰を擁護する気持ちは全くない。私は作品と俳優の私生活での行為は一線を区切るべきと考えるので、この作品が劇場公開され(3週間限定上映という辺りに様々な確執があったのだろうと推測)作品を鑑賞できたという事実に感謝という言葉を使用している)
序盤、遺産相続を巡るあたりは凡庸だったが、末っ子千尋が登場する所からストーリーは加速し、比例して面白さも増してゆく。こちらの予想の斜め上を行くストーリー展開に引き込まれていく。
<親の心、子知らず>
市井監督が十数年練ったという脚本が(ややあざとい面もあるが)本領を発揮してくる。
草彅さん演じる小鉄が、ある問題が起きマスコミに取り囲まれ、詰問されている時、幼い娘ユズキは叫ぶ。”そこのメガネ!お父さんを苛めるな!”この序盤のシーンが後半効いてくる。
小鉄の父親が何故、あのような事をしたのか、小鉄は何故金に汚い男になったのか。その理由が朧気ながら明示されていく過程で、この作品はコメディ要素は保ちつつも、心に沁みる作品となっていく。
現代日本が抱える高年齢者社会の問題も織り交ぜながら、コメディタッチで描かれるこの作品は多様な見方が出来る懐深い作品でもある。
<2019年9月8日 追記 公開初日にレビューを上げた際、逮捕された俳優の方にキツイコメントをしたが、二日経ってやや冷静になり彼に対するコメントを補足する。>
”映画界復帰を擁護する気持ちは全くない、・・がいつになるか分からないが、貴方の姿をスクリーンで観ることが出来れば僥倖の感に浸ると思います。”
笑いそして涙
笑いありまたなぜか涙が・・・
コメディのような展開も家族の絆にぐっとくる場面もあって最後はなにか希望が見えての今まで見たことのない不思議な展開に引き込まれてしまった。登場人物の配役はみんなビンゴ、どの役者さんが抜けてもこの映画は違った作品になってしまうかもと納得です。期間限定なので気になっている人は是非見てほしい。
間違いなく、市井監督のファンになります❗
監督にとっても俳優陣にとっても代表作となる、素晴らしい映画です❗強引で早い展開が却って、家族の矛盾した愛憎の感情を浮かび上がらせ、リアルに迫ってきます。一人でも多くの人に観て欲しいな、後悔しません❗
台風のように片時も目を離せない
静かなシーンも、騒がしいシーンも気を抜けない。
何かが起こる。
雑な展開なのかな?と思いきや、カメ止めのように丁寧に伏線は回収してくれる。
最後はオシャレな終わり方。
久しぶりに良い邦画でした!!!!
子どもの心と、親の心
今の時代を、映し出した…ストーリー。映像や演出は、どこかで見た感もありましたが…演者さんたちの熱量で、笑ったりホロッとしたり…
監督の自己満足にはなっていないと思います。
草彅剛のピーアールに一生懸命な男気と、いつもどおりトボケなから…共演した演者さんを、リスペクトする姿は、人に対する愛情と作品に対する愛情を強く感じます。さらにご両親を演じられた、榊原るみさんと藤竜也さんに一番…心を動かされた感がありました。久しぶりの
草彅剛主演作品!また後日、鑑賞します。
可笑しいのに切ない
コメディーと聞いてて、
気軽な感じで見たせいか、
可笑しいのにすごく切なくて、
自分でもビックリするぐらい泣いてしまいました。
笑いに変えているけれど、
とても愛が深くて、
なんだかんだで思い合ってて、切なくて、
みんなクズだけどクズじゃないこの家族。
そして生きていると、
誰しもが誰かに影響を与えるということ、
どんなにカッコ良く生きようとしても、
結局はこの家族のように、
滑稽になってしまうんじゃないかって思いました。
ぜひこの可笑しいのに切ない家族を
劇場で見てほしいです。
それぞれのクズやろう
遺産相続で集まった兄弟の1日。なぜ父ちゃんは銀行強盗してしまったのかあり得なさそうであり得る話である。
台風が過ぎ去ったあとは家族の絆が強まった感
事情があってあまり宣伝されていないのがもったいないです。観てください!
相続のシーンからはじまりますし、室内のシーンが多いですがキャストの方全て演技の上手い人ばかりなのでみていて退屈はしません。一癖ある役の人が多く引き込まれました。3週間しか上映できないのがもったいないです
笑って 、泣いて、
家族って、鬱陶しかったり愛おしかったり、頼りになったりならなかったり、面倒だったり大切だったり…でも、やっぱり思い合う気持ちは消えないんだな。そんなことを感じてラストは笑い泣きでした。
正直な人々
なんのために父は銀行強盗なんかしたのか、集まった兄妹のあからさまな言動。
ある意味本音のぶつかり合いで、何処にもありそうな、お金の問題。
でも、次々に証される両親の理由。
なぜ強盗迄しなくてはならなかったのか。
藤竜也はいい俳優になったなー。
彼の周りだけ、のんびり時が流れてる感じで。
ホントの父親を知らなかった息子の話なんだけど、舞台でも観てるような、大袈裟なセリフ、
笑ってホロリとはいかなかったなー。
ラストで少女の笑顔が良かった。そうだよ、人間なんて所詮、、ね。
役者が上手くて、話が面白くて、後味の良い映画
どの役者も上手、話も面白いし、笑いあり、涙あり、これぞエンターテイメント。
見終わった後の清々しい気持ち、本当に楽しめました❗
草なぎさんは、役者を続けて欲しい、貴重な俳優です。公開出来て良かったです。
お蔵入りしておくのが正解だった
切り貼りしたかのようなストーリー、もはや超常現象レベルのご都合展開や伏線にもならない無駄なシーンの連続には脚本のセンスの無さが存分に感じられる。輪をかけて、過剰なBGMやスローモーション、使い古されたメタ表現など、令和の新時代に相応しくないイモくさい演出が続く。
このような映画がいまだにお金をかけて作られていることに、観ているこちらが恥ずかしくなり、なぜか申し訳無い気持ちにさせられる。
終盤の家を出てからの展開はもはや笑うしかなく、ギャグでやっているならかなり高度である。
監督・脚本を手掛けた市井昌秀の名前は、今後避けるべき人物として胸に深く刻まれることになった。
台風家族
ハチャメチャな家族のドタバタな1日を描いた物語ですが、予測不可能な展開に、笑って、泣いて、最後は自分が笑ってるんだか、泣いてるんだか分からなくなるくらい面白いのに心に染みる映画でした!
こんな映画を作る市井監督すごい!
見終わった後も興奮が止まらなかったです。
主演の草彅剛さんは今回も振り切った演技で、一筋縄ではいかないクズ男を見事に演じきってます。
他のキャストもはまり役で、私的には『クソ野郎と美しき世界』で草彅剛さんと共演してた尾野真千子さんの妻役が素敵でした。
MEGUMIさんの体当たりの演技も素晴らしく、中村倫也さんも掴み所のない良い味を出していました。
監督は、ユズキが主演なんじゃないかっていうくらい娘役の甲田まひるさんの眼力がすごくて、ユズキの目にこだわって撮影したそうで、草彅剛さんも絶賛していました。
市井監督が12年間温めてきたオリジナル脚本で、キャスト1人1人が愛しいという監督の言葉が印象的でした。
この映画を観て、自分の家族や親のことなど、いろいろなことを考えさせられました。
家族愛に溢れていて、笑えるけど、泣ける素敵な作品です。
9/6から3週間限定の公開です。
是非、多くの映画が好きな方に観ていただきたいです。
全156件中、141~156件目を表示