台風家族のレビュー・感想・評価
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遺産相続を巡る兄弟の争いを描いたブラックコメディかと思いきや、親子の絆をキーにした家族再生をテーマにした佳品であった
まずはメインキャストの俳優が逮捕されるという出来事を乗越え、劇場公開を実現させた市井昌秀監督始めスタッフの方々の執念に感謝したい。
(申し添えるが、この俳優の事は以前から優れた演者として好意的に観ていたが、今回の彼の行為は許されざるものであり、映画界復帰を擁護する気持ちは全くない。私は作品と俳優の私生活での行為は一線を区切るべきと考えるので、この作品が劇場公開され(3週間限定上映という辺りに様々な確執があったのだろうと推測)作品を鑑賞できたという事実に感謝という言葉を使用している)
序盤、遺産相続を巡るあたりは凡庸だったが、末っ子千尋が登場する所からストーリーは加速し、比例して面白さも増してゆく。こちらの予想の斜め上を行くストーリー展開に引き込まれていく。
<親の心、子知らず>
市井監督が十数年練ったという脚本が(ややあざとい面もあるが)本領を発揮してくる。
草彅さん演じる小鉄が、ある問題が起きマスコミに取り囲まれ、詰問されている時、幼い娘ユズキは叫ぶ。”そこのメガネ!お父さんを苛めるな!”この序盤のシーンが後半効いてくる。
小鉄の父親が何故、あのような事をしたのか、小鉄は何故金に汚い男になったのか。その理由が朧気ながら明示されていく過程で、この作品はコメディ要素は保ちつつも、心に沁みる作品となっていく。
現代日本が抱える高年齢者社会の問題も織り交ぜながら、コメディタッチで描かれるこの作品は多様な見方が出来る懐深い作品でもある。
<2019年9月8日 追記 公開初日にレビューを上げた際、逮捕された俳優の方にキツイコメントをしたが、二日経ってやや冷静になり彼に対するコメントを補足する。>
”映画界復帰を擁護する気持ちは全くない、・・がいつになるか分からないが、貴方の姿をスクリーンで観ることが出来れば僥倖の感に浸ると思います。”
笑いそして涙
子どもの心と、親の心
今の時代を、映し出した…ストーリー。映像や演出は、どこかで見た感もありましたが…演者さんたちの熱量で、笑ったりホロッとしたり…
監督の自己満足にはなっていないと思います。
草彅剛のピーアールに一生懸命な男気と、いつもどおりトボケなから…共演した演者さんを、リスペクトする姿は、人に対する愛情と作品に対する愛情を強く感じます。さらにご両親を演じられた、榊原るみさんと藤竜也さんに一番…心を動かされた感がありました。久しぶりの
草彅剛主演作品!また後日、鑑賞します。
可笑しいのに切ない
事情があってあまり宣伝されていないのがもったいないです。観てください!
正直な人々
お蔵入りしておくのが正解だった
台風家族
ハチャメチャな家族のドタバタな1日を描いた物語ですが、予測不可能な展開に、笑って、泣いて、最後は自分が笑ってるんだか、泣いてるんだか分からなくなるくらい面白いのに心に染みる映画でした!
こんな映画を作る市井監督すごい!
見終わった後も興奮が止まらなかったです。
主演の草彅剛さんは今回も振り切った演技で、一筋縄ではいかないクズ男を見事に演じきってます。
他のキャストもはまり役で、私的には『クソ野郎と美しき世界』で草彅剛さんと共演してた尾野真千子さんの妻役が素敵でした。
MEGUMIさんの体当たりの演技も素晴らしく、中村倫也さんも掴み所のない良い味を出していました。
監督は、ユズキが主演なんじゃないかっていうくらい娘役の甲田まひるさんの眼力がすごくて、ユズキの目にこだわって撮影したそうで、草彅剛さんも絶賛していました。
市井監督が12年間温めてきたオリジナル脚本で、キャスト1人1人が愛しいという監督の言葉が印象的でした。
この映画を観て、自分の家族や親のことなど、いろいろなことを考えさせられました。
家族愛に溢れていて、笑えるけど、泣ける素敵な作品です。
9/6から3週間限定の公開です。
是非、多くの映画が好きな方に観ていただきたいです。
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