「娯楽作品としての期待は禁物ですよ。」パパは奮闘中! 琥珀さんの映画レビュー(感想・評価)
娯楽作品としての期待は禁物ですよ。
フランスで毎週のようにマクロン大統領への抗議デモが起きていたニュースがあったが、もう収束したのでしょうか。
報道番組は、あまりその後どうなった的なことを教えてくれないですよね。
それはさておき。
下記は東洋経済ニュースからの部分引用。
『就任直後には、労働組合の抵抗を押し切って、企業の解雇手続きの簡素化や不当解雇補償額の上限設定などの労働市場改革を断行。』
この映画、まさにこれを言いたかったんじゃないでしょうか。たぶん、夫とか妻が、とか、男女の家事の分担だとかの従前からある問題は今の状況においてはどうでもいい、そんなのは雇用が安定してる時の贅沢な悩みだったんじゃないか。
そう思ってしまうほどフランスの中間層が崖っぷちに追い込まれているのかもしれない、と思いました。
日本では『万引き家族』のように明らかに経済的に困窮している方々を描く作品は出来ましたが、崖っぷち中間層を描いた映画は私のようなごく一般的な映画ファンが認識できる範囲では寡聞にして知りません。
EU諸国において排他的で過激な思想を持つ勢力が伸長しているようなニュースが時折報道されますが、一般的な日本人が思っているより、様々なフラストレーションが相当煮詰まっているのかもしれないという恐ろしさを感じてしまいました。
はっきり言ってヒューマンドラマとか娯楽的要素を期待して観にいった私には辛い時間でした。
こんにちは
この映画も「家族を想うとき」同様、疲れ過ぎて“怒鳴る男”の有り様でしたね。
心が痛みました。
パパと二人の子どもたちが、港町カレーに帰ったママに何とか会えて、温かいハグが出来ればいいなと祈るような気持ちで観ました。
誤解を招くといけないので、追加的にコメントしますが、家庭における男女間の役割等についての決めつけや偏見はございません。それぞれの在り方をそれぞれの家庭で考えていけばいいと思っております。