「タイトル回収」ゴーストバスターズ アフターライフ ハムカツ太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
タイトル回収
今作は最近流行りの、エモ映画でしたね。
タイトルにも書いたように、タイトル回収が素晴らしいと感じました。
亡くなってしまったスペングラーの孫であるフィービーが主人公として話が進む。最初は幽霊なんか信じないとばかりの化学オタク感を出していたフィービーであったが、亡くなったイゴンの屋敷に引っ越し、自身の部屋でのチェスが勝手に動くことをきっかけにゴーストの存在が気になり始める。家を捜索する中、次々とイゴンの残した遺産であるゴースト捕獲装置を発見していく。会うことがなかった祖父に会えたような気持ちになっているんだろうなと思ってました。
また、兄のトレバーもゴーストに興味を持ったとゆうよりは車が欲しくて治していたら、エクトワンだったくらいの感じでしたが、イゴンからの贈り物のようにも感じました。
父から愛されなかったと思っていた母のキャリーもイゴンの地下研究室に入ったことによって、愛されたことを知る。
家族や自身の人生を捨ててまで、世界を守り続けたイゴンは周りのみんなに生きている間に理解されることはなかった。しかし、死後ではあるが、家族仲間に理解してもらい、まさに「アフターライフ」と言ったタイトル回収がされましたね。
最終戦で、ゴーザとフィービーの対決シーンでイゴンが幽霊となり隣で支えるシーンには、グッとくるものがありました。実際に、イゴン役のハロルドライミスは無くなっているため、話すことができないのかもしれないが、現在の技術であれば、過去の映画から合成音声を作ることも可能であっただろう。しかし、あえての言葉なしの表情だけで魅せることは素晴らしい演出だと感じた。
ゴーザを含め、全てのゴーストたちが回収されるシーンで少しだけ疑問がある。イゴンもゴーストなんじゃないか?ゴーストであれば、あのシーンで回収されるんではないかと思ったが、その後の歴代キャスト4人で並ぶシーンを見てしまったら、そんなことどうでも良くなりました(笑)
歴史の転換期とばかりに、リブート映画のようなものが多く出ている中、ただのリブートに収まることなく、素晴らしい演出を加えてくれてよかったです。