劇場公開日 2022年2月4日

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「嗚呼ハロルドに捧ぐ20代の私に捧ぐ」ゴーストバスターズ アフターライフ たあちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5嗚呼ハロルドに捧ぐ20代の私に捧ぐ

2022年2月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

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親父の大ヒット映画の続編を息子が撮ったのである。そして亡くなったバスターズの丸メガネのメンバーの孫娘が、お爺ちゃんが開発した古いメカを駆使して再びゴーストと対決するというお話し。そのメカ担当役だった役者であり脚本家のハロルド・ライミスは2014年に69歳で亡くなっており、家族ぐるみで親交があったに違いない監督のジェイソン・ライトマンが彼への追悼の意を思いっきり込めて作ったのが今作である。なので80年代に一世を風靡したあの「ゴーストバスターズ」無くしてこの映画はあり得ないしそれを知らない若い世代にとってはB級ホラーコメディーでしかないだろう。私自身にとっても20代のあらゆる思い出がこの映画とからみあっており、エンドロールで「ハロルドに捧ぐ」とクレジットされてあのテーマ曲が流れ始めるともう泣けてきてしょうがないのだ。演出はかなり古典的で、エモーショナルなクラシック音楽で効果的に盛り上げて奇をてらわず正面から堂々と襲う恐怖表現に好感が持てる。主演の少女マッケンナ・グレイスが素晴らしい。

たあちゃん