「大オーディションで主演2人を抜擢した心意気たるや、あっぱれ」町田くんの世界 大塚史貴さんの映画レビュー(感想・評価)
大オーディションで主演2人を抜擢した心意気たるや、あっぱれ
“あの”石井裕也が真面目に少女漫画原作を映画化することにも驚きを禁じ得なかったが、主演となる男女2人を選ぶための大オーディションを敢行し、無名の才能を見つけ出したことに大きな価値がある企画。これをきっかけに細田佳央太と関水渚はブレイクのきっかけを掴んだことを考えれば、石井監督とプロデューサーの北島直明の賭けは成功したと言っても良いだろう。
同級生たちに、いわゆる人気者がずらり。「おいおい、高校生やっちゃダメでしょう」とツッコミを入れたくなる人材もちらほら(笑)。ただ、今作では前田敦子の存在感に改めて着目した。興行的にどうとかではなく、これから5年後、10年後に改めて本作の価値が浮き彫りになってくるのではないだろうか。
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