「町田くんというファンタジー。」町田くんの世界 いつこさんの映画レビュー(感想・評価)
町田くんというファンタジー。
いそうでいない、いや、いなさそうでいない。現代には全くいるはずのない町田くんという存在が、今の現代にいたら。ごく普通の高校生の中に混ざっていたら。それはもう町田くんの世界になるだろう。こんな子は絶対にいない、ということがクライマックスの風船のシーンが物語っている。ハッピーエンドで終わっているが、ふと現実の世界を思った時、それは残念でもあり、悲しくもあり、現代への警鐘でもある。主演の2人が無名であるからこそ、町田くんの世界が違和感なく出来上がっている。周りを濃くする事で一層だ。面白い構造。
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