「明日から困っている人がいたら助けたくなる作品」町田くんの世界 藤井隆行さんの映画レビュー(感想・評価)
明日から困っている人がいたら助けたくなる作品
昨今の社会問題を少しずつ取り入れていて、とても考えさせられた。SNSでのイジメなど恋をしたいと思っても、それにブレーキをかけがちな最近の風潮にメスを入れるような作品で、主人公がスマホを使えないというのが何気に効いている感じがした。←彼がスマホを持っていたら恐らくもっと精神世界に依存した空気の作品になっていたのではないかなと思う。
印象的なシーンは、終盤の方で彼の優しさに触れた人達が次から次へと彼を助けに来るシーン。ある意味童話を読んだ後の教訓を得られたような感覚に近い。
困っている人がいたら助けなさいよ。という子どもの頃に誰もが一度は言われたことがあるにもかかわらず、表面的な忙しさによって忘れがちな事を思い起こさせてもらった。
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