劇場公開日 2019年6月7日

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「疲れた社会人のための映画」町田くんの世界 ガーコさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0疲れた社会人のための映画

2019年4月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

幸せ

私の隣に座っていたのが女子高生だったから、さぞかし共感するものかと思ったのだけど…。

意外と女子高生的には、町田くんの世界は、全然面白くないらしい。

なんとも、ダサすぎるのだろうか…。

対する30代女子の感想としては、すごく面白かった!
この町田くんの世界に、すごくのめり込んでしまったというのか正直な気持ち。

きっと、町田くんの世界にハマるというのは、歳をとったということなのだろう。

だって、あんなキラキラしたまっすぐな男子いないって、分かっちゃってるから…。
だからあんな子いたらいいなって、理想を抱いてしまいたくなるんだもん。

キラキラした目の町田くんが、困っている人を率先して助けてあげる姿。

大人になって、電車で席を譲ってあげることも躊躇してしまう、自分の不甲斐なさを知っているから、町田くんの世界に憧れてしまったんだろうね。

町田くんのような素敵高校生が、現実の世界にいるなら、私ももう一度高校生からやり直してもいいかな?
って、そんな気持ちを抱いてしまいました。

汚い気持ちを浄化してくれるような、町田くんの世界は、あまりにも清いから、時々冷めてしまう部分もあったけど。

だけど、町田くんの優しさに心の底から温かい気持ちが芽生えたのも事実。

人のことばっかり考えてて、自分を犠牲にしてしまう姿は、若い子から見たらダサいと感じるのかもしれないけど。

この歳になったら、むしろダサい姿がヒーローみたいにかっこよく見えてしまう。

主演の2人が若い割に、周りのキャストが結構年食っていたのも意図があるように感じました。
この映画はきっと、10代の若者に向けてというよりか、2.30代の人に共感してもらいたい映画なんじゃないかな?

20代の俳優たちが制服着ていたから、始めは違和感がありました(笑)
でも、それもきっと、町田くんの世界に自分をリンクさせて、観てもらうことを意図したんじゃないかしら?

そして、最後に流れる平井堅の音楽も、町田くんの気持ちがすごく表現されていて、心にスッと歌詞が入ってきた感じ。

最後の15分の衝撃的な展開は、流石にやり過ぎと思った部分もあったけど…。

何だかんだで幸せな気持ちに包まれた、素敵な映画でした。

これは是非、社会人になって、心も体も疲れている2.30代の人に見てもらいたい!

この映画で少しでも心がスッキリ出来れば満足です(^^)

あぁ…高校生に戻れるものなら、もう一度戻って青春やり直したい〜!

そんな気持ちになれる、ハッピーな映画でした。

ワーナーマイカルさん、ありがとうございました(^^)

ガーコ