劇場版 Fate/stay night [Heaven's Feel] III. spring songのレビュー・感想・評価
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原作とアニメを同じものだと考えている人多すぎ
原作プレイ済
原作プレイしてる人なら分かると思うけどあの膨大なストーリーを3部作にまとめれるのは本当にすごい。監督さんお疲れ様です。
感想に戻るけどなんで原作とアニメを同じものだと考えているのかがわからない。改悪とか言ってる人いるけど原作を丸々再現している映画だったら本当につまらない作品になってた。絶対。
例えば「是 射殺す百頭」のシーン。「九連撃がぶん回しになってる!」という声が聞こえますが、あのシーン映像で九連撃だと迫力ありますか?笑笑 一瞬で終わっちゃうよ?あのシーン楽しみにしている人だっているはずだし、あれが九連撃ズババババーンで盛り上がりますか? 原作プレイ済みの人だけが映画を観ているわけではありません。映像で観る作品と文字を観る作品を一緒にしないでください。原作を丸ごと100%再現されてるアニメなんか世の中には無いし、たしかに最後だけは少し端折られてるかなと思ったけどそれ以外は全く不満はなかった。むしろ凄く感じた。アニメで原作のシーンを再現すると盛り上がるところも盛り上がれなくなるからそこは変えて、それを補うためのアニオリシーン。本当に上手く作られていた。須郷監督有能すぎぃ。それでも文句ばっか言って改悪とか言ってる人はアニメ観るの向いてないと思います。小説を楽しんでください。
ライダーの美しさが唯一の見どころ
う~ん....I, IIは衝撃の数々で飽きることなく観ることができたんですが、
IIIは既定路線でどうなるのか想定通りの展開。
サーバントが黒い沼に取り込まれて敵になったり、慎二の信じがたい畜生っぷりに
ドン引きしたり「おいおい、こんな展開ありかよ....」と思ってわくわくしながら観れたんですが。
イリヤが連れ去られてから、イリヤ奪還、バーサーカー撃破、セイバー撃破、綺礼撃破、そしてハッピーエンドへ。
ちょっと単調すぎませんか?
まぁ、IIまでで士郎達は落ちるところまで落ちて超逆境だったので、IIIは大逆転が起きて挽回しか
ないわけですが。
唯一の見せ所はセイバー vs ライダーの戦闘シーンでしょうね。
さすがufotableの戦闘作画。
ライダーが美しく描かれていて最高でした。
桜が主役ではなかったのですね
1章2章は衛宮と桜の関係を主軸に上手く構成されていたのに3章になっていきなり桜をほったらかしでイリヤ、綺礼、凛を主軸に物語が進んでいきます。
この時の舞台の移り変わり方も雑で(下手糞な総集編のよう)全く感情が入っていきません。
あの1,2章を作ったスタッフが作ってるものだとは思えないレベルでした。
アーサーの腕も最初に使うのが桜のためではなくイリヤのためというところもかなりショックでした。
桜だけの正義の味方になるとは一体…
桜のためなら他のものはなんでも切り捨てる覚悟を2章では感じていたのに。
冒頭のこの出来事で「この衛宮は2章の人とは別人なのかな…?」と見事なまでに感情が冷めてしまいました。
また、2章まではラスボスの風格のあった桜でしたが3章では課金武器で凜に軽くボコボコにされてしまいます。
1章2章で桜を大好きにさせておいて3章でこの仕打ちはあんまりです。
衛宮と桜の会話もものすごく短く、この二人の関係を目当てで見に来た私には1mmも面白くない作品でした。
上で書かせてもらった文句に関しては原作に問題があるのかもしれませんが
1,2章では素晴らしい構成だっただけに3章は手抜きの総集編にしか見えませんでした。
構成だけで見たら星ゼロですが作画はすごかったので星はこの数にしておきます。
これが観たかった桜ルートだ
Fate stay/nightの桜ルート(Heaven's Feel)は、セイバールート、凛ルートとは異なったシナリオで、ほとんど出てくることがなくてなんで衛宮家にいるのかよくわからない間桐桜にスポットを当てつつ聖杯戦争のネタばらしをするルートです。そして、個人的には一番好きなルートでもあります。
ただ、桜ルートは結構グロいシーンも多いし、影の描写や、士郎の心情の変化など描写が難しいシーンも多く、映像化が難しいだろうなと思っていました。
1作目、2作目も最高だったが、3作目はもっと最高でした。
Fate stay/nightで一番好きなシーンである、イリヤを守るため士郎とバーサーカーが対峙するあのシーン。本当、このシーンを観るためにこの映画を観始めたといっても過言ではないシーンだった。あのシーンは文章でつらつらと書くことで良さが出るが、どうやって再現してくれるか心配しつつ期待してました。結果としては、原作ゲームを踏襲して、シーンもBGMもアレンジ加わって、超最高の出来でした。それこそ、これ以上のものは求められないレベルに仕上がってました。
それ以外のシーンも最高だった。麻婆神父がかっこよすぎるし、Fate GOがあったからこそ追加できただろうシーンも多数あり、原作ゲームを超えたと思います。例えば、間桐臓硯(マキリ・ゾォルケン)の若い頃が出てくるわ、ゼルレッチは出てくるわ、とにかく良すぎました。
予想外のラスト
蟲に身体を侵食され、兄から辱めを受け・・と、人間的な扱いを受けていない人生の中で、唯一衛宮家で夕食を作る時だけが、桜の幸せな時間でした。
だから最期は幸せになって欲しい。
それだけを願い、桜編を見続けました。
その願いが通じたのか、予想外のラストにビックリ。
最後は聖杯と共に、この世から消えてしまう展開だと勝手に思っていました。
ただストーリーは、1回観ただけでは分からない点がありました。
仕方ないのでもう一度観に行きます。今度は4DX版で(^.^)。
アニメ映画化としては最高峰の出来
映像・演出に関してはアニメ史上最高峰と言わざるを得ないほど素晴らしい出来で、須藤監督をはじめスタッフの方々の努力の結晶だと思います。
本当にお疲れさまでした。
ただ、気になるのは脚本で…これは原作の段階でシナリオが破綻しているため仕方がないのですが、原作の悪い部分を今回の映画も引きずってしまったように感じました。
原作のシナリオは、主人公士郎とヒロイン桜のストーリーに言峰・イリヤ・凜などの他のキャラクターのエピソードを大量に混ぜてしまったため、根幹となるストーリーやキャラクターがブレて滅茶苦茶になってしまい最終的に何がテーマなのか・何を伝えたいのかがイマイチ分からずに終わってしまいます。
例としては「全てを捨てて桜一人を守ると決意した士郎が、なぜか途中からイリヤの事にやたらと執着し始めイリヤを必死で守ろうとする」などが分かりやすいです。
これは没になったイリヤのストーリーを桜のストーリーにそのまま混ぜてしまったことが原因なのですが、これのせいで士郎がまるで二重人格の様にブレまくります。
命のリスクがあるアーチャーの腕を桜ではなくイリヤのために初めて使おうと決意したり、映画内でもありましたが、最終決戦前に自分にとって桜が本当に大切な存在なんだと自覚した直後にイリヤに同居を持ち掛けるシーンなどはギャグにしか見えませんでした。
今までのルートで目指してきた全てを助ける正義の味方を捨てて、たった一人を助ける覚悟を決めるという事が作品の重要なテーマであるはずなのに、そこにイリヤというキャラクターを入れてしまったため、士郎の言葉・覚悟が全てにおいて薄っぺらくなってしまい何もかもが台無しになっていました。
恐らく須藤監督も原作の欠点を理解されていて、第一章・第二章は他のキャラクターのエピソードを全て排除し士郎と桜の二人にフォーカスした内容になっており、主人公とヒロインのストーリーとしてよくまとまっていました。
しかし第三章はさすがに原作の内容を全て変えることが出来ず、原作の駄目な部分をカバーしきれなかったように思いました。
原作が発売されたのが15年以上も前なので原作ファンの事は気にせず、イリヤと言峰のシーンは全てカットして士郎と桜のオリジナル展開でも良かったのではと思います。
第一章・第二章で士郎と桜の関係性に感動していた知り合いが、第三章の士郎と桜なんてどうでもいいよと言いたげな内容に困惑していたのが印象に残っています。
素晴らしい娯楽映画でした
原作プレイ済み。4DXで鑑賞しました。本作最大の見どころはセイバーオルタVS士郎・ライダー組の決戦。死力を尽くしたライダーによる、スピードタイプの極致ともいえる戦闘は、他の追随を許さないクオリティでした。我を取り戻したセイバー(=士郎が抱いたかつての理想)にしっかり留めを刺した点も○。全編を通して映像・音楽ともに最高峰であり、娯楽映画としては文句なく☆5つです。
以下、マイナスポイントを挙げます。原作(PCゲーム)ファンである個人の思い入れによるものなので、原作を知らない方は、読まないことをお勧めします。
〇演出上の不満点
・黒バーサーカーVS士郎戦。
対峙した際の黒バーサーカーの圧力が、動画でありながら原作の一枚絵に負けている。「是、射殺す百頭」は目にもとまらぬ9連撃、のはずでしたが、映画のそれは大剣振り回し攻撃ですか。☆1つ減点。
・黒桜VS凛戦。
凛の苦しみが伝わってこない。宝石剣で使い魔を消滅させるには、一振りごとに全身の魔術回路を開いて…と、無茶をしていたはずですが「チートアイテムで楽勝!まぁ、私も苦労したけどね」になってしまいました。☆1つ減点。
・士郎の痛み。
投影の度に記憶を奪われ、五感を奪われ…という主観的な痛みが、剣に貫かれた外見と声優さんの演技だけでは充分に伝わりません。☆1つ減点。
〇ストーリー上の瑕疵
・桜の贖罪。
桜は人を殺めています。どんな形であれ、罪を償わなければなりません。原作では他者(士郎)が「(命を)奪ったからには責任を果たせ」「全てのことから桜を守る(一緒に責を負う)」と宣言したことで、曲がりなりにも赦された感じがありましたが、映画の言動からは伝わってきませんでした。その点を有耶無耶にされたどころか「罪の重さに潰されないよう生きて行かなきゃ」と罪人(桜)による独白。しかもチート(第三魔法+橙子人形)で愛しの彼(士郎)を復活。原作を忠実に再現していますが、余韻も何もあったものではありません。☆1つ減点。
ボロボロ涙を流しながらゲームをプレイしたのが10年以上前。変わってしまったのが自分なのか時代なのか判然としませんが、本作からは当時のカタルシスを微塵も感じないどころか、観賞後に怒りすら覚えました。まだまだ言い足りませんが、アニメとしては出来の良い素晴らしい娯楽映画を見せて頂いたので、☆1つ残させて頂きます。
大変良かったのですが……
非常に良かったです。
うまくまとまっていたし、泣かせる演出も満載で感動しました。
戦闘シーンは文句の付け所は無く、ラーダーVSセイバーオルタの戦いは本当に最高でした。
ただ私個人としては、イチオシの戦闘シーンは士郎VSバーサーカー(オルタ?)戦です。
作画のクオリティが高いのはもちろんですが、士郎がメチャメチャカッコイイ!あの音楽がかかっているのも最高ですが、士郎の台詞がいいです。
ですが、最後にちょっと物足りなさを感じてしまったので4点です。
桜とアンリマユを切り離す所までは本当に完全満足だったのですが、個人的に一番期待していたイリヤとの最後のシーンが……
一言で言うと、短かったです。
長い話をまとめているので説明不足なのは仕方が無いですが、ここはもっと時間を取って欲しかった。こんな事を書くと怒られるかもしれませんが、言峰との戦闘シーンを削ってでももっと長くして欲しかったです。
天の杯の説明が足りていないし、何であれで士郎が助かったのか?何でイリヤが消えなければならなかったのか?何でイリヤがお姉ちゃんなのか?何で士郎は直ぐイリヤの名前を呼べなかったのか?原作ゲームをやっていない人には、訳が分からないと思います。
そのちょっと前に士郎がライダーの名前が分からなくなっている描写が入りましたが、これだけでは足りないと思います。もう少し事前に仕込みが欲しかった。
私は原作ゲームで、このイリヤが天の杯に至るシーンが一番感動しました。本気で泣けました。この作品の一番の肝と言っていいと思います。タイトルも“天の杯”なのですから、“もう少し何とかならなかったのか?”と感じてしまいました。少なくとも、ゲームをやった時以上の感動は得られませんでした。
ここでイリヤから士郎にこの後の“士郎の体”についての説明が無かった為に、ラストでは余計にゲームをやっていない人には分かり難い展開になってしまっています。
最初は凛が“あいつの体は無くなってしまった……”とまるで士郎が居なくなった“ノーマルエンド”を思わせるような事を言っていて、最後には突然士郎が復活しています。途中凛と桜が人形を見付ける描写が入りますが、これだけではゲームをやっていない人には何なのかよく分からないでしょう。(わざとそういう演出にしたのかもしれませんが)
不満の方が長くなってしまってすみません。
まあ、こう言う感想を持った人も居るのだと思って下さい。
原作ファンではない人間から見たheaven’s feel
元のシナリオを全部やっていない人間から見た感想です。なので原作を再現出来ているか、という点は評価出来ません。この映画だけを観た感想です。
※ゲーム(全年齢版)はHF2章の途中まではやってあります。アニメはZeroだけ観ました。
かなり説明省いたんだろうなあとは思いましたがそれでも素晴らしい出来だったと思います。元の膨大なテキスト量を2時間に収めようと思ったら無理も出ましょうが、原作のHFをやっていなくてもちんぷんかんぷんとまではならないと思われます。ちょこちょこよくわからないなと思うところはありましたが。
重要なところはこんな感じでしょうか。
・アーチャーの腕を使ったことで士郎は死ぬしかなくなった
・ナインライブスや宝石剣ゼルレッチ、ルールブレイカーを投影するごとにどんどん死に近付く
・桜は士郎が投影したルールブレイカーによりアンリマユとの繋がりを断たれ、命は助かる
・言峰は自身のような「生まれながらにしての悪」である存在が自らをどんな存在であると認識するのか、その答えを知りたかったので大聖杯を破壊しようとする士郎と対立
・魂を物質化する魔法ヘブンズフィールにより士郎は魂だけ救われ、それを器に入れることで衛宮士郎という人間は生き返った(?)
合ってるかは分かりませんがざっくりこんな感じなんでしょうかね。
素晴らしい所は多々あるのですが全体の解釈は「春はゆく」におまかせです。
ギリギリまで桜の季節に公開しようと努力した気持ちもよくわかります。梶浦さんは本当に何者なんでしょうか。
形はハッピーエンド(姉妹は仲直り、士郎が隣にいる、一緒に桜を見に来れた)なのに、桜はお墓参りでも着ていた白のワンピースと黒のカーディガンという服装(喪服?)で、自分が殺したとも言える愛しい人と一緒に桜の中へ一歩踏み出す。これからずっとその人の隣で殺めた人々への贖罪のために生きていくという、罪や人生の重さを感じさせるいいエンドだなと思いました。原作をちゃんと最後までやればエンディングの見方も変わるのかもしれませんが、映画を見た限りだとそんな印象を受けました。
ところでこの作品は第一章、第二章とも、見所のひとつにサーヴァント同士の戦闘シーンがあります。今作で自分が特に何回も観たいと思ったところはライダーさんとセイバーオルタのシーンですね。
これまでランサーと真アサシン、バーサーカーとセイバーオルタなどいくつも素晴らしい戦闘シーンがありましたが、自分的には今回のこれがいちばん好きです。ライダーさんほんと格好いい。第一章ではあっさりセイバーにやられてましたし、第三章のはじめでは無抵抗で後ろからセイバーオルタにざっくり刺されますし、他のルートでは輝くところがない分、感動もひとしおです。宝具の演出格好よすぎ。
そしてここは作画が素晴らしいだけじゃなくて他にも印象的だったのがセイバーオルタが士郎にとどめを刺される寸前に正気を取り戻したかのように「シロウ?」と呼びかけるところです。パンフレットには、朝起きて、目の前に士郎の顔があったから「シロウ」と呼びかけたくらいの印象なんだと書いてありましたが、切ないというか感情を掻き立てるものがあって聞いたときはびっくりしました。
他にもアーチャーの「ついてこれるか?」に胸が熱くなったり、凛が桜にリボンの話をするところでうるっときたり、桜と士郎の「生きろって言うんですか」「そうだ!」のやり取りのあたりがレインと同じ構図で、おお……となったり、イリヤがアイリスフィールと会えた描写があって感慨深かったり、多くの見所がある作品です。
自分は第二章が公開する少し前にようやくまともにFateに触れた初心者ですが、この映画は空気感や映像美も相まってよくあるアニメ映画とは違う作品になっているのではと思います。奈須さんも邦画と表現してましたが、その通りだと思います。とにかく全部の章にそれぞれの魅力があって制作側の熱も感じる細やかな作品です。
自分のようにたぶん半分も話を理解できていないファンとは言えないような人間でも楽しめる作品なので一章を見て作画がすごいなあとか雰囲気がいいなあとか、惹かれるものがある人は他のシリーズも全部見てみると理解が深まるのではないでしょうか。
とりあえず自分は映像作品としてのheaven’s feelは完結したということでゲームの方も最後まで進めてしまいたいと思います。
とても完成度の高い三部作でした
1章2章と非常に完成度の高い今作の最終章という事でとても期待していましたが、結果は概ね満足だったが所々惜しいと感じる作品でした。
まず前から言われていた事ですが原作や関連作品の知識が無いと完全な形としては楽しむことが出来ないという面、それが今作はより顕著に出ているのでここは評価が分かれるところでしょう。ただ原作を知っている私からすれば他ルートより長い話を映画3本で完璧にまとめろという方が無理な話なので私自身はそこまで気にはなりませんでした。
戦闘描写も中々素晴らしい出来で、ライダーvsセイバーは文句なしの100点です。(なぜ洞窟が崩れないのかという問題は原作からなので文句を言うなら原作へ文句を言って下さい)
更には動くゼルレッチやイリヤがイリヤスフィールのもとへ走っていく描写は映画化して良かったと心から思えるシーンでした
ですが少し気になった点も
まず1つめはバーサーカーvs士郎の最後のシーンにバーサーカーがイリヤを見て動きを止める描写を入れて欲しかった。
ここは削って欲しくはなかったです。
飲み込まれた後もバーサーカーがイリヤを守ろうとしたとわかる描写なだけに勿体ないと感じました。
それともう一つ
士郎vs言峰のラストバトルのシーン
原作ではここは士郎が言峰にほぼ一方的にやられながらも身体から出る剣で辛うじて反撃しているようなシーンだったのですが、ここでの戦闘が完全にただの殴り合いのようになっていたのは正直少しおかしなように感じました。
言峰があそこまで技術の関係ないような殴り合いをする印象が無かったのでここも言峰らしく高い戦闘技術が垣間見える殴り合いにして欲しかったですね。
今挙げた2点以外は概ね期待通りかそれ以上で特に最後のイリヤが第三魔法を使うシーンは涙を抑えきれませんでした。
この三部作は全体的にType-moonファンに向けた映画という側面が強いように感じられたので初めてのfate作品としてはあまりお勧め出来ません。そこだけは強く言っておきます。
最後に圧倒的尺不足の中とても綺麗にまとめあげてくれたufoに感謝します
感想というか、謎解きっぽくなり、長文です。
1.聖杯戦争とは何か
作品の冒頭で語られる聖杯戦争とは「万能の願望器」である聖杯を6人の魔術師と使い魔が争う。ただ、願望器というのは、使い魔である英霊を呼ぶための方便。本当は英霊の魂を集めて、アインツベルンの「第三魔法」=魂の固定化、を実現する為の儀式。
この世界での魔術は科学により代替されうるもので、魔法は科学では到達できない領域。この第三魔法により魂の固定化で、要は不老不死を実現し「良い意味での」裁定者となり、この世の安定を願ったのが当初の聖杯戦争。
やがて、世直しの目的が忘れられて、手段である不老不死が目的化。第三次聖杯戦争でアインツベルンが召喚したアンリ・マユにより、聖杯が「この世全ての悪」を生み出すものとなってしまった。
ただ、皮肉にも増えすぎた人類の本質的な安定は、この悪による「数減らし」である、とも解釈される。何故なら、アンリ・マユの伝説は、いわば「必要悪」の例えで、その具現化がなされているわけ。Fate/Zeroから、セイバールート、凛ルートの3作は、聖杯のコントロールを失い、破壊することで難を逃れるしかなくなる。聖杯自体は「世直し」という当初目的に従って、人類数減らしを行っているのに、人間側が小さな願望でねじ曲げている、という構図。
ここで、桜ルートのトゥルーエンドは、イリヤが第三魔法を発動している点が面白い。セリフでは「これを封じるの」と言いつつも、第三魔法は成された、と解釈できる。最後のラストシーンの意味で詳しく語ります。
2.Fateとは何か
聖杯戦争の意味が物語の主題であるのに対して、登場人物の主題が「Fate=運命・宿命」になると考えます。まず1作目のセイバールートは、セイバー=アーサー王の英雄の運命で、これに縛られたセイバーを救う話。正直、しょーもない、話ですわ。あんな、Zeroから含めれば、ダラダラとウジウジと悩んでいますが、誰かが「いやいや、アーサー王の後のイギリスは世界に冠たる大帝国を作る程に繁栄したよ」と教えてやれば、成仏できたんちゃうの?まあ、このルートにおいては、運命は受け入れるもの、という解釈。
2作目は凛ルートですが、事実上はエミヤルート。これは誰かを救わなくてはいけない、という「自己犠牲野郎」のエミヤ自身の運命と向き合う話。このルートも最終的には衛宮士郎は英霊エミヤの運命を背負い進む、という結論だが、仮に将来の運命が決まっていても、自ら選んで進む、という前向きな捉え方。つまり運命は自らが選ぶもの、という解釈。
3作目の桜ルートは、イリヤルートでもあり、二人とも聖杯戦争という儀式のために運命が定められた存在。いわば、このルートがFateの本当の意味である「宿命=逃れられない運命」にどう対峙するのか、というクソ重い話。エンドにもよりますが、イリヤは「逃れられないなかで、幸せを探す」という選択。桜は「例え地獄に堕ちても抗い、幸せを勝ち取る」という選択。どちらも肯定的に捉えている解釈。
まあ、要は運命なんて、幸せのためにはどんな捉え方をしても良い、というのが主題だったのだろうね。
3.映画版のラストシーンは?
さて、映画版のラストシーンは、凄く感慨深いです。まずは、イリヤのラストシーンが泣けますね〜。「お姉ちゃんだもん」と礼装姿で振り返るのも、超絶可愛いのですが、最後光の中へ駆けていく向こうに、母親のアイリスがいる!ってのは、グッときますね。Zeroで聖杯となり切嗣を救った母と、桜ルートで第三魔法を発動しシロウを救ったイリヤ。母娘で惚れた男の為に生きた訳ですよ〜!あ〜尊い!
で、本編のラストの話。元々、原作にはノーマルエンドとトゥルーエンドがあり、ノーマルではエミヤは消滅し桜と凛だけが生き残る。トゥルーは映画版と同じようにエミヤは生き残り、何故か受肉化したライダーと凛と桜の4人で迎えるエンディング。
映画版は一見するとトゥルーエンドのようですが、ちょっと異なります。聖杯戦争が終わり直後は「エミヤが戻らない」となって、後に不意にエミヤが台所に立って、4人でのエンディングを迎えます。エミヤが戻る前に、人形のような白い物体が、箱の中に詰められていて、それを桜と凛が開けるシーンがありますよね。あれはホムンクルスじゃないかな?
つまり、イリヤの第三魔法は聖杯を封じただけでなく、魂の固定化、という宿願に成功していたのでは?イリヤや終にアインツベルンの野望を実現しつつ、自分が愛したエミヤの「生きたい」という希望を叶えたのでは?
その魂が凛が持っていたランプのようなもので、それを宿らせる肉体が箱の中身。おそらくアインツベルンから送らせたホムンクルスじゃないか?
そうなるとエミヤは第三魔法によって延々に生かされる、という訳。イリヤは願いを果たして母と成仏できたが、エミヤは「お兄ちゃんは生きたいだよね?」ということで、ホムンクルスで永遠に生かされる。。。ちょっと、グロテスクな顛末ですね。
で、さらに深読みすると、こういう解釈も。清々しいエミヤを迎えて、平和な4人ですが、エミヤの表情があまりにも平穏だし、あれだけのことをやった桜も「自己嫌悪はやめます」みたい発言で違和感があります。最後に凛が「桜、幸せ?」って聞く言葉も「桜、(これで)幸せ?」ってニュアンスに聞こえます。
おそらく、ラストシーンのエミヤは聖杯戦争の記憶が全くないのでしょう。イリヤの第三魔法が不完全だったのか、凛と桜で処置をしたのか、、、おそらく後者でしょう。
こうして桜は、自分の想いのままに動くエミヤとの平穏な暮らし手に入れて、凛は今までの贖罪として手を貸して、やっと手に入れた幸せを享受する、というエンディングなんじゃないかな〜。
ちょっとゾッとするエンディングですが、第三魔法の実現と、幸せは手段を選ばす勝ち取る、というイリヤと桜の主題と、そういう犠牲も必要悪、という物語の主題とが、ちゃんと結実している見事な終わり方だ!と感動しました。
タイトルなし(ネタバレ)
バトルシーンは今まで見たどの作品にも負けない息をのむシーンの連続で鳥肌が立ちました。特にセイバーとライダーの戦闘シーンはライダーの動きに痺れました。こんな映像表現あるんだと・・・このシーンを観られただけでも映画館に足を運んだかいがありました☆5です。
前作までが完璧だったので期待が大きすぎたのかなぁ?
後半、桜と姉の対決以降が原作をあまり知らない私には意味不明でした。昇天したはずの人達が出てきて、何でいきてるの? どうやってここまで来たの? 無敵のような状態の桜に気づかれずに来たの? と疑問ばかりが頭を過ぎり話に付いていけませんでいた。
最後に桜が桜の木にたたずむ印象的なシーンで桜の髪の毛がモノトーンを張り付けたような作画で全てが台無しになった気持ちになりました。
辛辣な感想を書きましたが、Ⅰ、Ⅱ部がよかっただけに残念な気持ちです。
春は逝く
公開初週は完売満席の劇場もあったので、一週間我慢して昨日観ました。
壮大すぎるほどに壮大な最終章を劇場3部作に詰め込んだ、監督の力量というか愛情力に、まずは拍手を送ります。
5点満点でも良かったけれど、やはり他の多くの方も指摘している通り、Type-Moonファン(信者?)ではないと置いてきぼりにされてしまうラストに対してマイナス0.5付けました。
Fate原作ゲーム履修済みプラスアルファの知識がないと理解できないもの。
アイリスフィールの奇跡(魂の物質化)からシロウの復活までのくだりを、凛のモノローグと静止画カットの差し込みだけでもいいから説明を入れて、最近ファンになった人に向けて、ラストシーンへの導入をスムーズにフォローしてくれたらもっと良かったと、個人的には感じました。
(あまりに親切な解説は蛇足となってしまう危険性もあるのでしょうかね)
もちろん、TVアニメですら劇場版レベルにしてしまうUFOTABLEの、ガチの絵造りはもの凄いクオリティだし、これにあの音楽が加わったら、鳥肌と震えが抑えられないです。話が分からなくても映像美と音楽でモトは取れる作品ではあります。
純粋に「映画」として評価したら、前回の第2章が一番映画的だったかな。
しかし、どんなにアラを探しても、やはり良い映画を魅せてもらったという感想に落ち着きます。
Fate最終章。そして春は逝く。ありがとうございました。
アニメ版 Fateの集大成
zeroとUBWを含むFateの集大成。
VS バーサーカーのあのシーンにあの音楽入れて来たのは感動して、反則やろってなった。
あと、やっぱり最後のサーヴァント戦は燃えた。やっぱりジャイアント・キリングはいいよね。
ただ、zeroとUBWの要素は入れたとはいえ、結構原作に忠実だったので、ストーリー的にそこまでの驚きはなかったが、エンディングが2ルートあるうちの片方を先にミスリードさせるのは良かった。
欲を言えば、エンディングで日常の象徴である藤ねえの出番がもうちょっと欲しかったかなというところ。
蛇足:映画を見てて、これ途中からイリヤルートに分岐するんじゃって思うぐらいイリヤ良かった。もともと、原作でも時間の関係でイリヤルートは削られたとかいう話もあったしなー。実年齢だと同い年ぐらいなので問題ないはず。。。
戦闘シーンは圧巻の一言
最高に面白かった
正直、内容は難しく造語も多い。しかも、説明も乏しいので話の全体像がいまいち見えてこない。
しかし、それを吹き飛ばすくらい戦闘シーンが素晴らしく引き込まれた。特にセイバーとライダーのシーンは息を忘れるくらい...ほんとにただただ脱帽
また、凛や士郎や桜の人間味あふれる部分が見れて良かった。
特に士郎はUBの時は正義の味方への異常な執念や自己犠牲の躊躇の無さなどいまいちつかみどころのないキャラだなぁと思っていた。
しかし今回は殺されそうになったら足が震え、死にそうになったら生きたいと叫び人間のいわゆる弱い部分が見てて主人公としてかなり共感できた。HFの中で一番好きかもしれない
今回で3部作が終わってしまうのが悲しいと思うほど最高のシリーズだった。またufoのfate作品観たい。
後は適当な独り言\\\\\
・開始3秒でわかめ確定死 ←ワカメファンのわしモチベ急落。フッカツハナイノデスカ?
・臓硯死亡→実は生きてました 「シッテター」(・∀・ )(何回目?
・綺礼は着やせするタイプ。....いい体過ぎる...
・綺礼vs士郎の戦闘シーンは迫力。お互い白目むいてる。しかしなんで肉弾戦なんだろう?十字架を地に落とした意味は?そしてなんで士郎とげが生えてきた?体は剣で~とかの話?スペースゴジラを思い出したのは俺だけでいい
・綺礼家族いたんだな...子供って誰だろう?
・登山の経験ってロッククライミングのことかい
・式神のような黒いペラペラ君は7人いたけどこれは大罪を表しているのか?(さすがに安直か...
それともサーバントの7か....巨大化したとき6体しかいなくてもう1体どこいった?と思ったけど
まさかあれがあーなるとは。この1体の意は何だろう?
・個人的に人形に魂を~→復活とうい流れは好きじゃない。散々生き死にを問うていたのにそれが軽微に見えてしまうから。今回の場合イリヤ~の流れで明確な代償と理由はあるとはいえう~~ん。
・ライダーがセイバーちゃん煽ってムッとするところ好き
・最後季節が巡るごとに凛と桜が距離がどんどん近くなって手をつなぐまでになるとこ好き。ほんと塔が建っちゃう
内容、作画ともに最高
人気ゲームFate /stay nightの最後のルートである桜ルートを三章に分けたうちの最終章です。
自分は Fate好きなのでこれで最後かと言う気持ちとやっと三章公開という嬉しい気持ちが混ざった複雑な気持ちでした。
Fateをやっていない人でも、映画の一章と二章を見てくれば、とても楽しめると思います。
ただ、いきなり三章だけを見るとなると理解できない部分も多く、楽しめないかなと。
自分としてはラストの第3魔法で士郎の命を変換していたところや、その後の話のところは説明がないと、stay nightをやっていない人だと難しいかなと思いました。
アーチャーの腕&士郎vs黒化したバーサーカー、言峰綺礼vs真アサシン、セイバーオルタvsライダー&士郎、凛&宝石剣ゼルレッチvs黒桜、とどの戦闘も作画がすごくて、全てがクライマックス感がありとても楽しかったです
ファンムービーですかね
ダイジェストではないのだけれど、説明も物語も大幅に省略、圧縮されているので初見ではちんぷんかんぷん、という人が多いのではないでしょうか。(私もまたその一人。)
独白とかナレーションのようなものは論外だが、かなり不親切なストーリーテリングになってはいます。
物語の筋としてはわかるのだけれど、何故肉弾戦になるのか、とか魔力による力の差とか、バーサーカーがどうして?とかそんなことは気にしないで見ないと。
兎にも角にも日本のアニメーション独自ともいえる映像表現の極北であることは確か。
リアリティとか普遍性などは無視。
日本のアニメ文化をとことんハイクオリティで映画館で見ることができるのです。
不満だったのはサウンドデザイン。
映像が美しいせいかとてもチープに感じました。
これは映画館によっては違うのかもしれませんが。
素晴らしい音響の映画館で見れば印象も大きく変わるのかもしれないのですが。
悲しいかな私の見た環境では存分にサラウンドや迫力を感じることはできませんでした。
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