「哲学的な事件」ミッシング・レポート kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
哲学的な事件
記憶障害が残る哲学科講師のエバン。5年前にシカゴで学生に手を出してしまい、湖近くの町に引っ越してきた家族。エバンの語る内容は嘘で固められたいたのか、それとも真実と妄想が混在していただけなのか、もう彼の行動をビデオに撮るしか手はない!映画の映像もあやふやな部分が多く謎を残している気がする。
存在証明だとか真実と妄想だとか、結局のところ1人が告白してもそれが全て嘘だとしたら証明する術が無い。しかも過去には断酒会でアルコールを断ち切った経緯もあるので、記憶があやふやなのも仕方がない。警察側としては科学的捜査による真実を突きつけるしか手はないのだ。
そんな不安定な無実であっても噂が噂を呼び世間は騒ぐ。大学講師の職をも追われることになる非情さも感じられた。中盤では友人で弁護士のポールが活躍するかと思われたけど、何だか尻すぼみで終わってしまった。
嘘で塗り固まれた結婚生活を返してよ!などと言われてもなぁ・・・浮気は許してくれていたのだから、他の真実を伝えるしかやり直す方法はないのだが、多分記憶が曖昧になる症状はなくならないだろうし、難しいのかな・・・
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