キングスマン ファースト・エージェントのレビュー・感想・評価
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骨太な作品…だが、骨太すぎて物足りないところも。
○作品全体
「キングスマン」という組織にスポットが当たる第一作、その次世代の活劇を描いた第二作。いずれも「英国紳士」というレトロな題材とダイナミックでアクロバティックなアクションのコントラストが独特な作品であったが、第二作では後者に重きを置いた結果、前者の味が薄くなってしまった印象があった。
第三作目にあたる今作では「キングスマン」創世記を描くことでそのアンバランスさの打開を図ったように感じた。
第一次世界大戦時間前後に躍動した歴史上の人物が、「キングスマン」の創始者・オーランドの敵役として登場する。歴史とともに生きる英国紳士、そして「キングスマン」に箔をつける役回りだろうか。ラスプーチンをはじめ、個性的なキャラクターはこのシリーズ作品ならではといったところだが、オークランド陣営の手堅く一歩一歩追い詰めていくようなシナリオと少しミスマッチ。このミスマッチという要素が「杖や傘を武器にして戦う英国紳士」を生み出したことは確かだが、今回はやや派手さに欠けたような気がしなくもない。
「派手さがない」といえばコンラッドが戦線の最前線へ赴くシーンも同様だ。闇夜に紛れて敵塹壕へ近づき、銃声を出さずに黙して格闘する。緊張感あふれる良いシーンだったが、このシリーズで求めていたものかといわれると複雑な感情になる。
コンラッドの最期のあっけなさ、最期へたどり着くまでの映像演出的緩急は見事だった。不穏な空気を感じつつも「まさかここが死に際ではないだろう」と高をくくっていた自分の額も撃ち抜かれたような衝撃があった。
ラストの崖上のシーンも武骨なアクション。剣で、拳で、そして羊で。見ごたえあるアクションではあたが、崖上の小屋で元祖「キングスマン」の「礼節が人を作る」を見たかった、と思うのはわがままだろうか。
骨太な佳作であることは間違いない。ただ、キングスマンシリーズとして見たかったものが見られたかというと、「あれが見たかった」というものが残りすぎた。英国紳士が背負う歴史に寄り添うシナリオは面白かったが、それを意識しすぎではないか…そんなワガママな感想を抱いた。
〇カメラワークとか
・アクションシーンのアイデアやカメラ位置はやっぱり面白い。ラスプーチンのダンスを組み合わせたアクション、音楽とのシンクロも気持ちよくてかっこよかった。真俯瞰のカットもキマッてる。
・壁ぶち抜きショットが多い。潜水艦から発射されるミサイルのカットとか、場面転換のカットとか。『キック・アス』もそうだったけどマシュー・ヴォーン作品はカメラの自由度がすごく高い。親交が深いガイ・リッチー作品もそうだけど、どちらのセンスなんだろうか。
〇その他
・ラスプーチンはホント良いキャラだったなあ。実際の写真も目力が強烈だけど、それに負けず劣らず。
大晦日の夜に見たんだけど、エンドロールで流れた「1812」はなんとなく年末感があった。劇場の音響もあってちょっと感動した。クラシックに疎い自分が「第九」を勝手に連想したんだと思う。年末に聞くクラシック、良いもんなんだな…初めて知った…。
キングスマンの皮を被った戦争映画
キングスマンの皮を被った戦争映画だった。1.2と比べると暗くて地味だしシリアス。派手なアクションも少ないし、キングスマンっぽくない。
思ったよりもガッツリ戦争。状況やらの説明描写が多くてテンポが悪い、2時間が長く感じた。戦争に関する単語が頻出するので、そこまで詳しくない私は混乱する。登場人物も多く人の顔と名前が覚えられなかった。
唯一ラスプーチンのキャラは強烈で印象に残った。出番少なめなのにクセ強くて良いキャラしてたなぁ。パワー系かと思ったら、舞踏アクションでスピード系だったのは意外。そして、史実のイメージ通り性欲の塊(笑)
キングスマンシリーズとしては微妙。アクション性が高い戦争映画としてならそこそこ楽しめそう。今作観る前に第一世界大戦について勉強しとくべきだった。
キングスマン1&2ファンとしてはちょっとこれじゃない感が否めない
キングスマンが好きすぎるあまり楽しみにしすぎて映画館で公開初日に観ましたが、その時にレビューを書いておらず最近配信を観たので今更ながら...
キングスマン1と2はそれぞれ劇場で複数回観に行くくらい大好きで、Blu-rayも出てすぐ購入するくらいの大ファンです。
エグジーも大好きなハリーも出ないけどキングスマンシリーズは続編の2も1越えの面白さで、きっとファースト・エージェントも最高のはずと信頼していたのですが...正直ちょっと期待はずれでした。
1と2は絶妙な軽いノリとストーリーのテンポの良さ、スタイリッシュなのに良い感じのバカさ加減、笑いとシリアスのバランスの良さ、なにより悪役脇役含め登場人物全員が個性的で魅力的で本当に最高でした!
が、ファーストエージェントは歴史政治戦争親子ヒューマンドラマに寄りすぎて全体的にシリアス度が1と2よりも高く全体的に暗かったです。
ストーリーも世界の歴史を知らないと理解しづらいのでは?と思う部分もあり、頭空っぽにしても楽しめる1と2より話も登場人物の相関図も世界観もちょっと複雑になっていて、それを説明するようなシーンが長く暗めなので前半ものすごく退屈でした...
過去話なのでとんでもスパイ道具もほぼ出てきません...
テンポのいい個性的なアクションシーンだけは相変わらず最高!
でもフルオーダースーツを着て上品なふるまいをする英国紳士が豪快でスタイリッシュなアクションで戦うというキングスマンの一番の売りの印象が薄い感じがしました。
主人公親子もハリーやスーツを着たエグジーほどイギリス紳士感が無くて、正装したアメリカ人と言われても違和感ないかも...言葉はイギリス英語なんだろうけど...くらいでした。
主人公のオーランドもちょっとおじいちゃんすぎてアクションのキレもいまいちな感じがしてしまいました。
ハリーハートが英国紳士感バチバチに保ったままキレキレのアクションでバーで不良をボコボコにするシーンが恋しい...
そんな中一番良かったのは怪僧ラスプーチン!
というより見どころはラスプーチンしかなかったかも...
見た目雰囲気が似すぎてて本物かと思うくらい。
アクションもロシアンテイストがふんだんに入っていて最高でした。
2の時もウェスタンスタイルを存分に取り入れたステイツマン(アメリカ人)のアクションも最高だったし、このあたりはやっぱりすごく良かった。
そのキャラクターの国籍や特性を存分に活かしたアクションシーンはさすが!
ラスプーチンが非常によかっただけに、あまり英国っぽさを感じないメインキャラクターのアクションが残念でした...
残念ながら全体的にキングスマンシリーズの最新作としては納得いきませんでした。
暗い...英国紳士ぽさがあんまりない...アクションシーン少ない...アクションのキレがよくないシーン多い...裏設定が複雑...1と2ほどメインキャラクターに魅力を感じない...うそでしょ?!となる予想外の度肝抜かれるありえないとんでもシーン(人間ミンチや頭ふっとばし花火)がない...その辺にあるいろんなものを使って戦う面白さもない...これじゃない...が正直な感想です。
あとおじさんがおじさんの脚舐めるシーンは大変気持ち悪かったです...
見たくない...
ただし、最後1/10くらいちょっとだけキングスマンらしくなってきて面白くなります!
それでも普通のハリウッド映画のような普通の武器を使って戦う盛り上がり方で、キングスマンならではの個性爆発のアクションではなかったです。
ボウリングの玉使ったり、手りゅう弾ホームランしたり、転がるドーナツ屋の看板に隠れながらスーツケース型マシンガン撃ちまくったりしてほしかった...
キングスマン設立前の話だからしょうがないのかな...
ファーストエージェント観た後口直しに家で1と2一気見して生き返りました。
私にとってはやっぱりエグジーとハリーのキングスマンが至高!
今回は残念でしたが、4作目はゴールデンサークルの続編でエグジーの最後の冒険になるとのことなので、今度こそゴールデンサークルを超えてくれると信じて4作目の公開を楽しみに待ちます!
1作目で軽く触れられていたキングスマン設立(子供を戦争で失った貴族...
1作目で軽く触れられていたキングスマン設立(子供を戦争で失った貴族達が云々の会話)にスポットを当てた作品。自分が1作目の会話からイメージしていた物とは少し違っていたが、息子コンラッドが死に向かって話が進んでいく事は分かっていた為、コンラッドの人格を知れば知るほど悲しくなってくる。
前作迄に比べるとアクションの魅せ方がおとなしくなっていたが、コサックダンスのようなラスプーチンの戦闘をはじめ、らしさは残している。
過去の出来事や実在した人物が沢山登場する為、歴史に詳しい人なら、より一層楽しめるかもしれないが、ふざけすぎて逆に楽しめないかも。
ひた隠しにされていた黒幕羊飼いの正体が、つまらなさ過ぎた。序盤でスパイがいるかも云々の話が出た時にモートンだろうと予想していたが、まさかのラスボス。ラスボスは実在する歴史上の人物を予想していたんだけど、自分が知らないだけでモートンって実在する人物なんですかね?
そんな、嘘だろ〜!
音楽に乗せたラスプーチンとのバトルが本編のポップな流れを踏襲してたぐらいで、内容はコミカルさ皆無の歴史と絡めた骨太な作りで独立した作品として面白かった!
最後にヒトラーまで登場して、ファーストエージェントの続編もありそう。
ゴールデンサークルがイマイチだったので、こっちの続編の方が楽しみかも。
コンラッドは死ぬ死ぬフラグ立ちまくりだったけど、まさかあんな形で死ぬなんてショック過ぎて、嘘だろ〜!って思ってしまった。いくらなんでも無念過ぎ、悲しみ。
入れ替わったアーチーが活躍してのキングスマン創立メンバーになるのかと思いきや、まさかの完全スルー。でも創立メンバーにしっかり加わってる(違った?)って、そこんとこどうにかして欲しかったわい。
知らんけど
『 マナーが人を作る』って最初に言ったのお前かい!
キングスマンおなじみの「manners maketh man」だが、まさか黒幕のセリフだったとは。
キングスマン前2作は、防弾仕様の傘や通信機能のあるメガネなど、同じ戦いでも小道具使いありきだったが今回は割と肉体派だった。それはそれで面白い。
てかラスプーチンがアーサーの足治したのはなんだったんだまじで、、、(´・ω・`
1作目でハリーを殺し2作目で女エージェントとハリーを殺したキングスマン。今回もコンラッドを平気で殺しやがった。。流石である。
アメリカ大統領が毎度ステイツマンをロックで飲むという描写があったのは、ゴールデンサークルで明らかになるキングスマンとステイツマンとの繋がりを仄めかしているのだろうか?アメリカ大統領を救ったのはアーサーだしね。
キングスマンを見る度にあの莫大な資金はどこから?と思っていたが国王がバッグにいたのなら納得。
Xmenのファースト・ジェネレーション味を感じた
これまでの作品のファニーな雰囲気よりも戦争とシックな雰囲気がかっこよく感じた。敵もキャラが立ってるし見ていて面白い。世界戦争などを絡めつつも面白いエンタメ作品になっていた。
息子の死ぬ場面を含めこれまでよりもオールドな出来栄えで好きだった。黒人の執事もかっこよい。
印象に残ったのは白ヤギさんかな
キングスマン3作目は諜報機関キングスマン発祥の物語、一作目はまさに若者世代の007としてユニークなスパイアクション・エンタテインメントでした、劇中で「007は悪者が主役、悪いほど面白い」と悪役本人が言っていましたがマシュー・ボーン監督のポリーシーでしょう。
本作でも凄い悪役、しかも歴史上も有名な人物を集めています。スペクターのような闇の教団が第一次大戦を裏で操る設定、ロシアの怪僧、ラスプーチン、女スパイ、マタ・ハリ、セルビアのテロリスト、ガヴリロ・プリンツィプ、ロシアの革命家、レーニン、ドイツのニセ預言者、エリック・ヤン・ハヌッセンなど最後にはヒットラーも登場とは恐れ入りました。
2作目のゴールデンサークルはアメリカニズムを虚仮にしたおふざけが過ぎるブラックコメディ調でしたが、本作でもウィルソン大統領が参戦しないのはマタハリのハニートラップに嵌められたからと、きつい設定を入れましたね。
前半はキングスマン創始者のオックスフォード伯爵父子の平和主義を巡る葛藤がメインでちょっと退屈、てっきり息子のコンラッドがキングスマンの統領になる話と思っていたら味方に撃たれて戦死とは、予想を覆すのがマシュー・ボーン監督の手法なのでしょうがひどいですね。
アクション・シーンは中世騎士物語のようなチャンチャンバラバラがメイン、まあ、剣の舞と言ったところでしょうか。
面白かったのは闇の教団のアジトの高山に棲むシロイワヤギ、スペクターのペットは猫でしたが本作はヤギ、ヤギは神話の時代から邪神、悪魔の象徴のように描かれてきたから使ったのでしょう。アジトを突き止める証拠にもなったマタハリのカシミヤマフラーの原料だったのでしょうが、角を切られた仕返しのごとく悪役のボスを一撃してピンチの伯爵を救っていました、動物の混ぜ方も秀逸です。2時間を超える長尺、戦場シーンは「1917」のようでもあり、終盤の飛行機シーンはミッションインポッシブルもどきでハラハラ・ドキドキ、実に様々な映画の要素を詰め込みましたね、マシュー・ボーン監督の作家性なのでしょうが恐れ入りました。
爆発力は控えめ
フィクションではありつつも、予想外にきちんと
第一次大戦の流れを描いたためか
これまでの二作に比べて、
ばかばかしい爆発力は抑えめだった。
とはいえ音楽と動きの見事な合致は今回も衆目で、
一目見てラスプーチンとわかる
寄せ方してくれた者が、
バレエの白鳥の湖の黒鳥33回転よろしく
くるくると回るのは一番の見せ場だったのではなかろうか。
あそこだけ繰り返し見たいくらい。
黒幕は早々に想像がつくので驚きはないのだけれど
強引に史実をそこにつなげた手腕は見事かと。
妙にまじめになりすぎず、
往年の007のようにツッコミどころ満載だけど
楽しいスパイ映画の路線をキープし続けてほしい。
「キングスマン」誕生秘話
オックスフォード公爵(レイフ・ファインズ)アクションとシリアスと二刀流で頑張るの巻。
私的には5点満点。
近年これ程胸躍る作品に出会ったことはない。
心から堪能した。
キングスマン誕生秘話。
アーサー(マイケル・ケイン)の若い時。
それを演じるのがレイフ・ファインズ
前半は暗くシリアス。
しかし第一次世界大戦の勃発から終結までを、虚実綯い交ぜての語り口は、
時に皮肉にジョークを交えて実に奥深い。
(その開戦から終結までの逸話や史実は結構真実が多く含まれてるそうですが、
(歴史に強くなくても全然楽しめる)
息子コンラッド(ハリス・ディキンソン)の戦死の哀しみ。
戦時に暗躍するスパイ組織「闇の教団」
メンバーには伝説の女スパイ・マタ・ハリまでいるのだ。
(もちろん名前しか聞いたことなかったが、凄い女スパイだったのね)
彼女がアメリカ大統領にハニートラップを仕掛けて、そのため
秘密のフィルムで脅されてるアメリカ大統領は開戦に踏み切れない・・・
このエピソードは捏造と思われるが、本当に上手く歴史を料理している。
第一次世界大戦。
遂に息子のコンラッドは19歳になり軍に志願する。
そして好んで前線へ送られる。
父親の計らいで英国帰国を告げられると、替え玉と交換までするコンラッド。
策略家の血は息子に受け継がれている。
前線の塹壕の描写・・・これが本物の戦争映画のようにリアルなのにも驚かされる。
まるでコンセプトは「1917命をかけた伝令」ではないか。
コンラッドは志願して、スパイが届けた電報を真夜中に
敵地に取りに行く。
降り注ぐ銃弾を走り抜けるコンラッド。
奇跡的に生還するものの、ここで思わぬ出来事が・・・
アドキンス軍曹と取り替えた名前がとんでもない結末に。
ここでも運命の悪戯?パズルのかけ違い?
しかしこの電報は終戦への大事な役割を果たす。
《息子が戦死した》
片翼をもがれ悲しみに沈むオーランドを叱りつける
召使いのポリー(ジェマ・アータートン)。
ポリーの役割も重要。いい仕事をしてますアータートン。
各国のメイドの情報網はまるでスパイ並み。
盗み聞きも隠し撮りもお手のもの。
ポリーに喝を入れられて、
ハッと覚醒したオックスフォード公爵オーランドは果敢にラスプーチンに挑む。
ラスプーチンの青酸カリ耐性の話や、ラスプーチン役のリス・エヴァンスの怪演。
オーランドとラスプーチン2人のバトルは見応えあり!!
すごかった!!
後半は殆どスパイ・コミックス。
(漫画です)
オーランドは「闇の教団」のアジトへ。
アジトの場所はなんか絶壁の上に僅かな足場しかない。
カシミヤを採択する羊を育ててるセルビアかなんかの山の頂上。
オーランドはライト兄弟が発明したような飛行機で赴き、
パラシュートで着地する計画。
ここからのスリルとサスペンスとパロディそしてドタバタコメディはまるで、
CGを使用したチャップリン映画です。
そしてここでやっと黒幕が分かります。
レイフ・ファインズ、本当に頑張りました。
「イングリッシュ・ペイシェント」は私の最も好きなラブストーリー。
あの映画でも大火傷の包帯ぐるぐる巻きでしたね。
容姿もあまり芳しくないのにも関わらず、イギリス映画では重要に役が
次々と付くのもその存在感と演技力からなのでしょう。
そして遂に戦争は終結。
ロンドン・サヴイル・ロウの高級テーラー「キングスマン」に集まったのは、
独立スパイ機関「キングスマン」のファーストエージェントの4名と
執事ショーラ(ジャイモン・フンスー)。
そしてなんと次回作にはアドルフ・ヒトラー(ダフィット・クロス)の登場。
舞台は第二次世界大戦になるのだ。
なんとも楽しみは次作。
マシュー・ヴォーン監督は私の中では天才。
「キングスマン」は3作とも大好きだけど、この作品は特別で最高。
地味めのキャスティングも良かった。
ハンサム青年も妖艶な美女も殆どいない。
オジサンばかりだ。
(オール・イギリス俳優で固めるとこんなにナイスになるのか?)
(イギリス俳優・・・悪くない!!)
2回見た
1回目、迫力サウンドが自慢の映画館で見た(字幕版)ときは、音が大きすぎて内容に集中できなかったせいなのか、世界史の知識が皆無だったせいなのか、つまらないと感じた。
それから時が経ち、国際線飛行機に搭乗した際、本映画を見れるみたいだったので暇つぶしがてら2回目。今度は吹き替え版で見たところ、気づいたら何故か一人機内で泣いてました、、、。続編も期待しました。
吹き替え版のお陰だったのか?帰国時に見たので、日本語の安心感によって涙腺緩んだ?
しかし、1回目見た時も抱いた「え??」ポイントは払拭されなかったです。「え??」ポイントは以下の通り。
①敵アジトへ潜入する際、飛行機から降り立って(?)崖から這い上がる時、あの登り方キツくない??
②タイミング良すぎるヤギ(?)の逆襲。ヤギの逆襲もなんとなくピンとこなくて違和感。確かに角を折られて主人である敵に、恨み心を持つのは分かる。折られた時にすぐ威嚇、攻撃行動に出るなら分かる。折られてから時間が経って、主人を見つけたからって、自分から見て背を向けてる主人に対して攻撃するの、、、か、、?
③敵の恨み心、動機がちょっと物足りない気がする。
→実は、親が母国のために仮想敵国のスパイをしていて、母国に多大なる貢献をしていたのに、母国に裏切られたのでもういっそ母国を滅ぼそうと思った的な理由はどうでしょうか?(とんちんかん過ぎ?スマソ)
キングスマン誕生編
プロローグに1902年、南アのボーア戦争。
そしてサラエボ事件〜第一次世界大戦と続く。
キングスマンの発祥をここに求めているが、
個人的にはもっと(十字軍ぐらい)古くてもよかったかと思う。
ラスプーチンはもう仮面ライダーでいうところの怪人扱い。(演じるリスエヴァンスはスパイダーマンのリザード役でも有名)
ヒトラーの登場で終わっており、ファーストエージェントシリーズはこのまま続けてほしい。レーニンもいる。(ロシア革命〜第二次世界大戦編ができる)
「ステイツマン誕生」も作れそうだ。
マシュー監督「この映画が成功したら、歴史上のいろんな時代にスパイ活動がどう変化していったのかを描きたい」
ビートルズやクイーンの時代のキングスマン、興味深い。
Kingsman 誕生に深いドラマ!
悲劇からのスタート、その後は淡々と進み、初めての任務で辛うじて成功を収めるも、更に大きな悲劇へと、重苦しく観ていてつらかったが、それを乗り越えてのKingsman誕生の展開には、深いドラマを感じた。重苦しさ~キレキレのアクションと振り幅が広くて、娯楽作品としてのバランスは取れてると感じた。
ナイフで闘う時代じゃないと、銃を打って否定する台詞があったのに、最後は剣での一騎討ち! 剣に付けたカメラからのカットが面白かった。
ラスプーチンの発音は”ラスピューテン”か。ラスプーチンはとにかく気持ち悪かった。
もう少しキングスマンらしくあって欲しかった
本来、キングスマンはハイテクな傘や鞄などの武器を使って敵を倒していく映画だという認識で見に行ってしまったため、少し期待外れだった。今回の映画のテーマがキングスマン始まりの物語だったためハイテクな武器は出さなかったのだと思うが、最後の決戦のシーンぐらいで1つぐらいなにかギミックのある武器が出てきてもいいと思った。
好みの分かれ目。これまでとは違うシリアスでドラマチックな『キングスマン』!
おはよう、ハリーくん、エグジーくん。
…いや、
おはよう、オックスフォード公、コンラッドくん。初任務を伝える。
第一次世界大戦の裏で、不審な動きがある。“羊飼い”と名乗る謎の男が率いる秘密結社“闇の狂団”が、時の英国王ジョージ5世、ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世、ロシア皇帝ニコライ2世を反目させて戦争を長引かせ、世界を破滅させようというのだ。
その目論みを阻止してほしい。
狂団のメンバーは油断ならない。ロシアの怪僧ラスプーチンもその一人。充分気を付けつつ、まずはラスプーチンに接触してくれたまえ。
合わせて今回、“キングスマン”創設秘話の紹介もお願いする。
任務の成功を祈る。
尚、このメッセージは自動的に…(プシュ~)
…という事で、昔ながらと現代センスの斬新ハイブリットが受けた新スパイ映画『キングスマン』の最新第3作目は、昨今の人気シリーズの定番、時代を遡っての“エピソード0”。
あっという間に歴代名スパイに並ぶ人気となった『キングスマン』。ユニークさもさることながら、確かに誕生秘話は気になる。
その歴史は長く、何と今から100年以上前! 第一次世界大戦時。
舞台設定が“第二次”ではなく、“第一次”なのも目新しい。
歴史の長さや創設はMI6とほぼ同じ。ひょっとしたら“キングスマン”は我々が思ってる以上に、深く歴史に介入していたり…?
(とは言いつつ、あくまで“キングスマン”はフィクション組織という事は大前提)
現在は完全な組織体となってるが、この時は“組織”と呼ぶには程遠く。メンバーもほんの3名。
が、手詰まり状態の世界の危機に、自立して行動する。
元軍人にして、英国貴族のオックスフォード公。洗練された英国紳士である事は勿論、自ら実戦もする行動派のリーダー。
前2作のコリン・ファースから何の違和感も無く、レイフ・ファインズがハマり役。
キレッキレ、身体を張ったアクションを披露。ただ命令するだけじゃなく、英国名物スパイの上司だってやる時はやる!
ハリーは紳士&アクションだけじゃなく、ユーモアも魅せてくれた。それはオックスフォード公も。でも、敵の手中にまんまと掛かってのパンツ姿はそこまでする…?(^^;
オックスフォード家の使用人ポリーと執事のショーラは単なる仕え人に非ず。頼もしいメンバー。
彼らは主人が“外”に居る時、すでに“中”に居る有能さ。
ジェマ・アータートンが歯に衣着せぬもの言いと名射撃手。ジャイモン・フンスーは忠実さとキレッキレのアクションを魅せてくれる。
前2作のハリー&エグジーは師弟関係だったが、今回は父子。
戦争への志願や危険な任務も厭わない息子。
戦争や危険な任務に巻き込む事を躊躇する父。
自らの体験で戦争など愚か。また、この父子は最愛の人を失っている。目の前で死んだ妻であり母…。
息子を愛するか故に反対。
師弟より濃い父子のドラマが展開。
敵も前2作の“THEアメリカン”なフィクション組織ではなく、史実や実在の人物絡み。
第一次世界大戦やその引き金になった1914年に起きたオーストリア=ハンガリー帝国皇太子夫妻暗殺事件。
“闇の狂団”のメンバーに、ロシアの革命家レーニン、女スパイのマタ・ハリ、ドイツの預言者ハヌッセン…。歴史を動かした一癖も二癖もある人物らが属している設定が、“歴史”や“陰謀”好きなら面白く、堪らないだろう。(ちなみにEDに登場する“新参者”はアノ独裁者! 登り詰めてメインヴィランとなった続編見てみたい)
中でも圧倒的インパクトを残すは、ロシアの怪僧ラスプーチン!
ちょくちょく映画の題材になる歴史上の怪人物。
その期待に応えたリス・エヴァンスの怪演、ビジュアル。英国人のエヴァンスが何故にロシア人役?…なんて違和感を感じさせないくらい。怪しさだけじゃなく、戦闘スキルも抜群。ロシアンダンシング・アクションは見もの。
これら史実や実在の人物絡めがリアリティーを高め、歴史劇の醍醐味もあり。
お馴染みのキレッキレアクションやユーモアは勿論、シリアスさや重厚さを増し、これまでの『キングスマン』とは一味違う!
…それが好みの分かれ目でもある。
前2作のようは痛快娯楽スパイ活劇を期待すると…。
今回のメインである父子ドラマはいい。
父の反対を押し切って、戦争へ。スケールのある戦争シーンは見応えあり。でも、アレ、『キングスマン』を見たつもりなのに、途中から『1917』でも見てるのかな?…と、思ってしまったり。
その戦争で、息子に悲劇が…。まあ伏せる必要も無いだろう。(一応ネタバレチェック付けるし)
息子の戦死。戦争の愚かさや怒り、争い事の虚しさ…。
父の悲しみ、喪失。息子の思いを汲み、世界の為に何が出来るか。再起。
エモーショナルでそこが本作の肝ではあるが、何だか『キングスマン』じゃないような…?
てっきり父子で活躍するのかと思ったら、息子が途中退場してしまい、これまたアレ…?
それは敵にも言える。てっきりラスプーチンが今回のメインヴィランとして最後まで対するのかと思ったら、こちらも途中退場。最後は必然的に黒幕の“羊飼い”と闘うのだが、ラスプーチンを超えるインパクトや存在感は悲しいかなナシ…。
ずっと顔が見えぬ“羊飼い”。その正体は…? あっと驚くどんでん返しや衝撃や意外性にも欠けた。(実を言うと、アンタ誰だっけ…?と思ってしまった)
アクションは始まれば痛快だが、特にめぼしいアクションが、中盤のvsラスプーチン、クライマックスの飛行機から飛び降りての潜入~断崖絶壁~ラストバトルくらいなのが乏しい。
『1』の“花火”、『2』の人肉パイのようなトリッキーさも無く、もうちょっとふんだんに要素や見せ場が欲しかった気も…。
総じてつまらなくは無く、今回も悪くはなかったが、前2作より面白さや魅力はちと及ばず。
当時の世界背景やある程度歴史に詳しくないと、ちと関係性などがややこしく…。
今回の思い切った作風チェンジは監督マシュー・ヴォーンたっての希望らしいが…。
こちらの“続編”は作られるのか現時点では不明だが、シリーズ自体は続行。次回作では再びハリー&エグジーがカムバックするようで、痛快なエンタメはそちらに期待。
創設秘話やちょっと真面目でドラマチックな『キングスマン』を見れただけでも。
ロシア絡みの戦争話。
タイムリーと言うべきか、嫌でも渦中の問題が頭を過ってしまう。
某人物も実は“闇の狂団”のメンバーで、今この世界を混乱させて、手中に収めようとしたいのか…?
この愚かな軍事侵攻を止めるエージェントや組織は居ないものか…?
創設秘話
もう劇場公開終わっているので今更ですが…。
キングスマンが創設されるにいたる話です。
大戦を終わらせるためにオックスフォード公たちが奮闘します。
前作と前々作をすでに見ていたので、息子のような人いたっけなあと考えていたら
まさか撃ち殺されてしまうとは。
そして今まさに現実で戦争が…。
現実のスパイ組織たちも密かに暗躍しているのでしょう。
全94件中、1~20件目を表示