キングスマン ファースト・エージェントのレビュー・感想・評価
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当時の時代の歴史的知識がないと厳しいかなぁ…。
今年209本目(合計273本目)。
(「劇場版 呪術廻戦 0」もみましたが、この映画のレビューに需要はないと思うので飛ばします)
どうもシリーズものだったようで、まったく知らずに見に行ったのですが、第一次世界大戦の内容を一部含むので(後半は特にこれが顕著)、その知識があれば援用できるところもあります。むしろシリーズものといっても、背景にあるのがそれなので、程度の差はあってもその知識がないとハマるような気がします。
まぁ、さすが年末になって持ってきたなというところで大作なのですが、結構問われている知識は深いので(ただ「最後の決闘裁判」のように知らないと理解不能にはならない)、半分類的には「実話ではないが、実際の歴史に着想を得た、実話に準じる扱い」にはなるのではないかな…と思います。
※ 第一次世界大戦はもちろん、「(第二次)ボーア戦争」くらいまで知っていないと難しいです。
映画自体は後半からうってかわって、どうやって相手方を説得するための「あるもの」を取りに行くのかというアクションシーンに移るのですが、そこは結構こう見せ所があると思える一方、そこをどうこう書き始めるとネタバレになるので…。
今週は新規公開枠が少ない週ですが、迷ったらお勧めというところです。
採点は下記が気になったものの、特に大きな傷ではないので満点にしています。
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(減点0.2)この映画はイギリスが主な舞台です。よって話されているのはイギリス英語(アメリカ英語ではない)です。
動詞 suggest や recommend 、advise など、「~したほうが良いと思う」という意味の動詞(まとめて「勧告動詞」という)は、that節を取れますが、その場合、そのthat節の中は接続法(学校英文法では仮定法)にしかなりません。
ただ、ここが直説法になっているという妙なミスがあり(ただ、単純な言い間違いと解するのが妥当。英語では法(直説法・条件法・仮定法・接続法等)の概念が衰退しているため))、やや理解に混乱を生じるかなというところです。
ほか、妙に無頓着な部分が多く、三単現のsがない部分があれば、一意に特定できない先行詞を含む関係代名詞が出たり、かなり混乱します。
とはいえ、字幕の通り読んでいれば何とでもなる範囲です。
(減点なし/他事考慮)今週は結局、「劇場版 呪術廻戦 0」がアニメ枠の「本命枠」で来た関係で、どこの大阪市の映画館(権利上、扱える範囲に限る)でも、1日15本とか20本とか入れた関係で、本映画も新作であるのに1日4本しかなかったり、tohoシネマズなんばのシアター8(ミニシアターを2周り大きくした程度。定員110くらい)にぎっしり入っていたり、もうちょっと(オミクロン株が何とか言っている現状)考えてほしかったです。
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スタイリッシュ
前作とは似て非なるシリーズの開幕
手に汗握る重厚な一作
シリーズ3作目はキングスマンシリーズの前日譚にあたる超過激なスパイアクション。スケール感があり戦場シーンから断崖絶壁での決闘まで、手に汗を握る重厚な展開が続き見応え充分。クスッと笑えるコメディも良い。
2021-204
期待どおりでよかったです
キングスマン?と思いつつ楽しんでしまった
「キングスマン」って、スタイリッシュな感じで紳士然とした男たちがカッコいいツールとキレッキレのアクションで大活躍する新時代のスパイ映画って印象がある。かなりイカれた映像があるのも大好きなところ。一番好きなのが1作めの教会のシーンだし。
で、この映画。前日譚としての作りだが、ツールや武器は古臭くなるし、個人的に感じているキングスマンの魅力がないんじゃないかって思っていた。実際、キングスマンができるまでの話なのにキングスマンっぽくない。妙にシリアスだし、戦争のシーンが多いし、フザけた感じの笑えるシーンも少なかった。
でも、その分歴史上の出来事と絡めた脚本は面白かったし、ラスプーチンの悪役ぶりと彼のダンスしながらの格闘シーンは最高だった。いや、もうあれだけでこの映画は成功だと感じてしまうくらい。その上、歴史上の出来事(右と左を問わず)に関わってる奴らがいて、そこにキングスマンが対抗していくという構図を作ったのは素晴らしい。奇想天外なのに、なるほどと思わせる設定だった。
でも、今後これの続きが作られるってことはないよな。ちゃんとゴールデン・サークルの続きを作って、コリン・ファースとタロン・エガートンのキングスマンを観させてほしい!
0番の重みかな?
話をすると、どの物語も
0番の苦しみって有る
giジョー然り、biohazard然り
でこのキングスマン!
ここで0番何で入れたの??
疑問に思っていた数年だった。
やはりというか物語は〔このシーン必要?〕
ってところある
構成上仕方ないのかな。
物語はありがちな敵対集団
〔バレバレなラスボス〕
危機が恥ずかしいし動画にぎられていると
一見 〔B級ネタかよ〕と思うところ有り
まぁ前出の作品よりは良くまとまってるとは思うけど
これ、最後の部分最新作にどう繋げるんだ?
意味分かんねー(笑)
まぁこう言う意味分かんないところも
キングスマンかな?
これは単体の映画としてみたら楽しめます。
つながってるのは本編20分だけなので
そのつもりで
今までのキングスマンとは違う
前2作とはまるで違うような
満点映画
かなり作風が違う
素晴らしい
スタイリッシュバトル
超過激な続編を期待していたら全然マジメな戦争映画でビックリしました
1902年の南アフリカ、赤十字社の代表としてボーア戦争に従軍中の友人キッチナー将軍を妻エミリーと息子コンラッドを伴って訪れたオックスフォード公はボーア軍による奇襲に遭遇、エミリーを失ってしまう。1914年、キッチナー将軍の依頼でオーストリアを訪れたオックスフォード公とコンラッドはフェルディナンド大公に同行しているところを謎の組織が放った暗殺者の襲撃を受けるが・・・。
という高校時代に世界史を頑張った人達がビックリするレベルでリアルな戦史ドラマで幕を開ける本作。先の2作が社会風刺をコッテリ塗りつけたかなり悪趣味かつグロテスクな作風でしたが、本作はそれとはほぼ別物。冒頭から英国史の恥部をシレッと晒す硬派な出だし。もちろん、怪僧ラスプーチンがチャイコフスキーの『1812年』をBGMに暴れまくったり、オックスフォード公相手に延々セクハラするといったシャレもあるにはありますが添え物程度、とにかく歴史上の実在人物と実際に起こった事件を巧みにドラマに取り込み、英国映画には頻繁に引用されるアーサー王の物語で串刺しにした重厚な物語になっています。特に第一次大戦における英国軍対ドイツ軍の塹壕戦の描写は『1917 命をかけた伝令』と肩を並べるくらいの凄惨さを纏っていて、ここだけ切り取っても戦争映画として成立するくらい十分な風格を持っています。20世紀初頭のキングスマン誕生譚の体で世界史をなぞりながら強烈な現代社会風刺と反戦を高らかと歌い上げるかのような分厚いドラマに盛大に泣かされました。しかしもちろんアクション映画としても余りにもちゃんとしていて、複葉機からのパラシュートダイブ、ナイフでの格闘、ライフル狙撃、至近距離での銃撃戦と手榴弾炸裂と全部盛りのクライマックスに素っ頓狂なオフビートギャグをまぶす凶悪さにマシュー・ヴォーンの悪趣味が炸裂していて凄惨な殺戮シーンなのに顔面が綻びっぱなしになりました。
レイフ・ファインズが実に重厚な演技を披露している点で、完全に『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』を凌駕していますが、個人的に気に入っているのはジェマ・アーターソン演じるポリー。オックスフォード家のメイドとして甲斐甲斐しく仕えながら盛大な母性でオックスフォード公とコンラッドを支え、裏では世界規模の情報ネットワークを構築してキングスマンの基盤を作理、スナイパーとしての腕前も超一流とほとんど主役。とにかく最高に面白くて泣けるマシュー・ヴォーンの最高傑作だと思います。ちなみに『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』を先に観ていると他の人より1回余計に笑えるのでおススメです。
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