「スパイ映画としてはシリーズで一番いい」キングスマン ファースト・エージェント tabletapさんの映画レビュー(感想・評価)
スパイ映画としてはシリーズで一番いい
原題: The King's Man
これまでのタイトルは
Kingsman: The Secret Service、
Kingsman: The Golden Circle
カタカナ英語だとニュアンス的にわかりにくいので、邦題はいいね
個人的にこれまでのシリーズは第一作から
「後もう一歩」なもったいなさを感じていたが
本作は映画的にクオリティも高く、その後もう一歩が埋められていたと感じた
シリーズ視聴済みであれば当然楽しめるし、未視聴でも楽しめる作り
戦争映画としての側面で見ても満足度が高く、シリーズ中いちばん面白かった
伏線がとてもきれいに回収されていくのも心地良い
面白かったポイント
過去の仕立て屋kingsmanの光景
悪の円卓の騎士
"傘"による手投げ爆弾バッティング(『ゴールデン・サークル』がフラッシュバック)
豪華な客車、美しい風景
仕込み杖
ラ ス プ ー チ ン
火器不使用戦闘
逆光からの救出劇(『フォレスト・ガンプ』がフラッシュバック)
前情報ほとんどなしだったので「お前が主人公だったんかーい!!」
靴ナイフの誕生からの「え・・・」
"マナーが人を作る"
因果応報
映画全体としてかなりの良品質だった。
"スパイ映画なのに諜報活動してないじゃん"をこれまでのシリーズで感想として抱いていたが
本作は複数の国に移動して、きらびやかな王宮や大使館という場所を舞台に物語を展開
しっかり諜報活動をしていて、マクガフィンも"ネガ"や"暗号文"といったスパイらしいもので◎
惜しいのは、シリーズの持ち味である"軽さ"が薄れてしまっていること
へんてこな秘密道具が出てこないこと
「マナーが人を作る」からの戦闘シーンがないこと
最後の戦闘シーンでスーツを着ていないこと
この要素がないとキングスマンらしさが感じられない
これまで残念だと思っていたゴア表現や
汚い表現、台無し感がほとんど鳴りを潜めていてそこは非常に良い
良作