「レーニンとヒットラーの登場にビックリ!」キングスマン ファースト・エージェント 三輪さんの映画レビュー(感想・評価)
レーニンとヒットラーの登場にビックリ!
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この作品は2面性を持っています。まさに一粒で二つの味が楽しめるというものです。第一次世界大戦の悲惨さを、見るものに教えつつも、片やエンタメ活劇の真髄を、存分に楽しませてくれるのです。陰謀論というものがありますが、知る人は知っていると思いますが、世界を牛耳っているのが英国の王室であるという匂いをプンプンとさせた映画でもありました。ここではその役割を羊飼いの男性にあてがい、最後には滅びますが、そんな風にして世界は動いているのだと想像せずにはおれません。その悪に対して、老いぼれなれどヒーローは、何度も危機に瀕しながら強き騎士として大勝利します。支える無敵の教育係の女性のあっぱれさは、見事としか言えませんでした。そして最後のエンドロールでレーニンとヒットラーを登場させます。まさに、世界は見えない力で支配させられているということを彷彿とさせてくれて、ものすごく興味深かったです。この作品のどんでん返しも、悪の棟梁がイギリス軍の参謀であったことにも度肝を抜かれました。ロシア、ドイツ、イギリスの覇権争いの歴史は、まさに地球の持つ宿命の一つでしたが、いつも絶妙なバランスで歴史を刻まれてきたことを俯瞰すると、平和勢力と反平和勢力は拮抗を保ったまま、きっと日本の平和勢力によって、素晴らしい世界が訪れるような予感がしてなりませんでした。
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