「セピア色のキングスマン。ここから始まるスパイアクション。」キングスマン ファースト・エージェント アルさんの映画レビュー(感想・評価)
セピア色のキングスマン。ここから始まるスパイアクション。
舞台は第一次世界大戦、【キングスマン】の楽しみの一つでもある近代的なガジェットは今回は無し。そのスパイ組織【キングスマン】が誕生するまでのお話。相変わらずのクールなアクションとミッションは健在だが、かなりシリアスにストーリー展開するので好みは分かれる所。
戦争パートは違う映画かと見紛う程にリアルで、【1917 命をかけた伝令】を思い出す臨場感と緊張感。ハリス・ディキンソン演じるコンラッドの成長と、衝撃的で予想外の展開。
そしてレイフ・ファインズ演じるオックスフォード公の素晴らしい演技とアクションに感嘆。特に"コンラッドの父"としての葛藤と"そこから"。破るという選択肢はあり得ない妻との約束。抗う術が無い程に、苦悩を共感してしまう現実。
起承転結が明確で分かりやすく、戦争という有事の裏で、歴史上の有名人達が1900年代の時代に動いているのを観るのが面白い。
今作の【キングスマン】は頭を空っぽにして楽しむ娯楽映画、、、ではなく、深く考えながら楽しむ大人の娯楽映画。じっくりと隅々まで観て欲しい。
ヤギは本当に壁を登るらしい?(笑)
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