「やっぱり、コレじゃない」キングスマン ファースト・エージェント キレンジャーさんの映画レビュー(感想・評価)
やっぱり、コレじゃない
面白いよ!
…とりあえず言っておきます。
ソコに嘘はない。
でも、やっぱり『キングスマン』としてはシリアス過ぎだしお利口過ぎる感じは否定できない。
僕らの『キングスマン』はもっとハチャメチャであって欲しいのです。
第一次世界戦争に関する歴史的背景やアーサー王伝説のウンヌンは、我々不勉強なファンには正直どーでも良いのです。
結局、そのシリアスさのおかげで、話運びの強引さが今回はすごく浮いて見えてしまっている気がする。
『キングスマン』には是非「サイコーにカッコ良くて、サイコーにイカれた、でもサイコーに正義に満ち溢れた映画」の代名詞であって頂きたい。
そういう意味で、もちろん本作から「人間としての矜持」「戦いの愚かさ」といった、メッセージとして受け止めるコトはあるものの、個人的にはそれは「あの…それはヨソでやってもらって構いませんけど」という感じ。
だって1作目では、洗脳されていたとは言え、一般市民に対して教会での大殺戮をこれ以上無いくらいカッコ良く魅せた『キングスマン』なワケだから。
結果的に、それがスピンオフとして「実は、あの歴史的事実の裏には彼らの活躍が…」みたいな設定になると、より陳腐な感じになってしまう。
いや、カッコ良いところは相変わらずカッコ良い映画なので是非観て頂きたいけど、ファンとしては「んんん…待ってたのはコレじゃない」と言わざるを得ないんだよね。
コンプラやらレーティングやらの都合もわかるけど、それが作品の持ち味を殺す様なコトは是非避けて頂きたい。
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