「ゴーン・イズ・ゴーン」フォードvsフェラーリ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ゴーン・イズ・ゴーン
観る前まではアメリカがイタリアに勝ったという万歳映画なのかと思ってましたが、レースに賭ける熱い男たちの物語でした。フォード二世(通称デュース)は再起をかけるためにスポーツカーを取り入れようと、フェラーリ買収計画を持ち掛けるが、寸でのところでフィアットに先を越されてしまう。そこでル・マン耐久レースでフェラーリに勝つことに熱を入れ、カーデザイナーのキャロル・シェルビーを引き入れるのだった。
企業物語といってもいいくらい、初代が残した遺産を食いつぶさぬよう、大衆車だけではなくレースの世界に目をつけるという考えは間違っていない。今では国際指名手配されているカルロス・ゴーンと比べるとどうだろうか・・・日産の業績を伸ばし、称えられてはいるけど、バブルがはじけて以降の大企業は大幅なリストラを実施しただけで株価を上げているだけなのが現状。日産も2万人規模のリストラを断行、下請け会社半減という弱者切り捨て政策だけでV字回復しただけだ。そうやって利益を上げ、そこから自ら横領して・・・と考えると、労働者を切った金で私腹を肥やしているだけの男。
などとゴーンの悪口を言ってるだけで終わってしまいそうなので、この映画の魅力も多少語らねばならない。ともにレーサーだという男たちの友情、決して見捨てはしない信頼関係と人間模様も多彩で、CGをほとんど使わずに大胆なカーアクションを魅せてくれる直球の作品でもありました。特に先行車のクラッシュによってぶつかりそうになる瞬間のコース取り。さらにメインとなるのは7000rpmを超えるレッドゾーンの景色。もうそこにはマシンは無くて、体だけが走ってる感じ?想像もつきません。新幹線の運転席に座らせてもらうくらいしか体験できないのかもしれません。
綺麗だな~と感じたのはタイヤが燃えて赤くなってるシーン。あれ、やばいんですよね。ハイドロプレーニング現象も怖いけど、超高速の世界って怖いところだらけ。とにかく部品交換とかタイヤ交換も大変だし、トイレ休憩も大変。運転手やってると、地図上でまず覚えなければならないのがトイレの場所なんだそうです。と、また脱線しそうですが、フェラーリチームのストップウォッチを盗んだり、ボルトをポイっと置いてみたりと、そんなことせんでもいいやろ!と、細かいところが気になる映画でもありました。
そんな男の世界を描いた映画でもありましたが、今後はCO2削減とか自動ブレーキとか自動車業界も新たな時代に入ると、ガソリンをまき散らすような車は作れなくなりますね。どうなっていくんでしょうか・・・
職場にカルロス・ゴーンにリストラされた人がいるんですよ。
「絶対にあの会社の車は買わない」とゴーンのニュースを見るたびに激怒している彼です。
ブレーキ過熱の火災、尼御前パーキングで見ました。ブレーキが固着したまま走ったトレーラーのタイヤが燃えて、周りのトラッカーが消火器持って走り寄りました。ホイールの鉄ちんが真っ赤でした(恐)
九州人さん、コメントありがとうございます!
当時、俺の周囲の人たちはゴーン就任を喜んでた人ばかりでした。
中には本まで買って心酔している人まで・・・
映画の感想アップしたら、お邪魔しにまいりま~す。
通りすがりで失礼します
カルロス・ゴーンは最初っから歓迎され称えられてたけど、特に日産ファンでは無いオレは最初っからこういう事になるのではないかと、一切信用してませんでした
大量のリストラすりゃ業績も上がるのは当たり前ですし、カッコ悪い車ばかりにした罪は到底許せるものではありませんよね
酔っ払って拝見してたら、
Gone with the wind
というタイトルとあの音楽が蘇ってきました。ターラ・ララあー🎵
あー、また観たくなりました。
ウェスト40センチのヴィヴィアン・リー‼️