アド・アストラのレビュー・感想・評価
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予想と違ったSFドラマ
「アルマゲドン」的なエンターテイメントを期待してしまった自分のような人には、だいぶ物足りなさを感じてしまう一本。
実際にはシリアスなSFサスペンスを織り交ぜたヒューマンドラマだったが、それはとても意外だった。こうした作品での主演を務めたブラピも新たな挑戦ではなかろうか。
後半はまるで宇宙版の「地獄の黙示録」のようでもあり決して悪くはなかったが、ストーリーとしては「孤独」が好きな主人公が、やっとの事で父親と再会できて、やっぱり人は他人と接してなんぼだと心変わりするってシンプルなネタを宇宙を舞台に大袈裟に演出した映画ってだけだった。
それをわかった上で観ても楽しめるかと言われれば、どーしても物語に起伏が少ないので残念ながらあまりオススメは出来ないかもしれない。
全体的に眠くなります
題材や役者、セットやCGとしてはいいのに、ストーリー、演出がダメすぎる。
月で襲われたことや火星の所長とのやり取り、海王星でのやり取りが雑で、すっきりしません。
全体的に、プラピの独り言と心理状態確認が続くのだが、眠くなるだけ。
サイエンス・フィクションって呼ばないで。
ハリウッド作、欧州流の哲学的宇宙もの。いや、哲学ってほどでもないけど。いずれにしても、欧州人が作りそうな内省的な心理劇を宇宙で展開する類の映画だった。
per asprera ad astra から取った、ad astra と言うタイトルからは心理劇の予感。しかしオープニングで、to the stars を単にラテン語にしただけなんか?の疑惑。
per asprera ad astra は「困難を克服して栄光へ」の意味。ラテン語格言はダブルミーニングである事が多い。いや、後の人が後付けで逆読みの解釈を加えた例も多いとは思うんだけど。astra=天界は神々の領域にして死者の棲まう場所でもあり。ad astraは「死出の苦行」とも読めてしまうんで、陰キャSFオタの俺としては期待して劇場へ出かけたんですが、オチは「幸福は此処(地上)に有る」だった。まぁ、良いか。
つきまとう孤独から自らを解き放つため、海王星まで出かけた男。救われることなく地球へ帰還し孤独から解き放たれる。
それ、無駄足ちゃう?彼的には。地球規模では救われたんだけど。
宇宙と宇宙船の描写は綺麗でした。正直に言うと、好き。いや寧ろ、派手派手な、SFとは言い難い、科学的興味を刺激してくれない、宇宙や未来のドンパチものに飽きてきてるので、こんなのが良いです。
宇宙は、孤独だなあ!
ブラッドピットの孤独感の訳がじわーとと
そうなんやなって!
トミーリーとサザーランドってイーストウッド監督のスペースカウボーイ?
映画は、真面目です。
16年前に消息を絶った父が生きている?
ミステリアスな雰囲気もあり、自己を探求する話
奥さんだった役のリヴタイラーと
幸せを再びが救いかな!
一人で見てください
宇宙ものなので映画館で見るべき
ただ思ったよひ地味映画なので家でもう一回は見ないなぁ。映像はきれい。紆余曲折あって主人公が優秀なのはよくわかった。父と子の物語は個人的には鉄板エピソードで弱いのですが、最後はもう少し捻ってほしかったな。前振りが長過ぎた割には拍子抜けしました。
月と火星の描写は近未来を感じさせますね
月と火星の描写はかなり良かったと思います。
VFX担当、ミスターエックスに称賛を贈ります。
木星、土星、海王星は、やはりボイジャーの写真のデータを参考にしてるんでしょうね。
さよならジュピターをリメイクしてもらいたい気がしてきました。
それにしても親子で海王星くんだりまできて、なにしてんねん❗️
親と子、自己と向き合う。
この映画はSFアクション映画がメインではないです。
ドンパチや緊迫するシーンの連続でかなり疲れますが。
極限状態で自己と向き合う男の苦悩をブラッドピットが丁寧に演じています。
そこをわかった上で鑑賞するのがベストかと。
いい映画ですよ。
特に地球、月、火星、さらに遠方へと地球から離れて行くに従って閉塞感や孤独をシーン毎にうまく表現しています。文学要素も強いので大人の映画ですね。
期待ハズレでした。
淡々と進むスト-リ-で、何かドキドキする展開も無く、父親のエゴと見栄で犠牲を出した可哀想な息子でした。ラストで、家族を大事する人間に成長できた事が主人公の救いです。
What he found out there? 環境ビデオを観てるようだった・・・
正直今まで観た映画の中で一番眠くなる作品でした。宇宙のシーンはメチャメチャ綺麗なんですが、BGMがこれまた眠気を誘う感じなので本当に環境ビデオを観てるよう。
シリアスなストーリーかと思いきや結構脚本粗いですよね、これ。あまりツッコミ入れるのも野暮かも知れませんが、一番不思議だったのは根本的にトミー・リー・ジョーンズは何年間もどうやって生き延びたのでしょうか?水とか食糧とかさ。後、ブラピ地球に帰り着くの早すぎじゃね?海王星って45億キロ離れてて、スペースシャトルの時速29,000kmでも17~18年かかるらしいよ?まー何でも説明すりゃ良いってもんでもないかも知れませんが、本作は全体的に説明不足感が否めません。俗に言う「考えるな、感じろ」の世界です。
ブラピの演技は流石に渋かったですね。トミー・リー・ジョーンズがメッチャヨボヨボしてました。ドナルド・サザーランドもヨボヨボ。あ、リヴ・タイラー何だかお久しぶり!おお!ルース・ネッガも出てきた!っと俳優陣は不思議と豪華。
そう言えば本作のIMAX のポスターにアクション大作ってあったんですが、ポスター作った人はきっと映画観る前に作ったに違いない!
We are lonely, but not alone.
宇宙兄弟のエディの名言を思い出した。
SF作品と言われてますが、テーマとしては"人間"がテーマなのかな。なんとなく、"人は1人では孤独という恐怖に打ち勝つことは出来ない"といったことかな、と思いました。
1人じゃない時点で孤独じゃないだろって感じですが、1人じゃなくても孤独を感じてしまう人はいるのです。本作ではトミー・リー・ジョーンズ演じる父がそうだった。家族もいた、仲間もいた、それでも孤独だった。そして孤独という恐怖、無という恐怖に飲み込まれた。
ブラピも同じだったが、そんな父を見て自分の行き着く先を見たのだろう。父とは別の選択をする。
孤独という恐怖に打ち勝つものは、すぐ自分の側にあったと。
こんな感じなのかなー。
映像は「ダンケルク」の撮影監督ホイテ・ヴァン・ホイテマさんで超本格的!本格的過ぎて冒頭のシーンは高所恐怖症の私にとっては地獄だった笑 映画館の座席にしがみつきました。
音楽は傑作SF映画「メッセージ」(OPとEDのみ)やドラマ「The Leftovers」の現代音楽家マックス・リヒターで、本作も素晴らしかった。
しかし、退屈だった。
絶賛評ばかりの記事が怪しすぎる。
「2001年宇宙の旅」や「地獄の黙示録」やジョゼフ・コンラッドの小説「闇の奥」などが引き合いに出されていて(どれも人間の本質を突くような作風)、確かにそういう作品と比較して楽しむのもあると思う。ただしそれは映画自体の面白さとは関係がないと本作を観て感じた。
リアリティを追求し、近未来ということもあり実現されそうなデバイスが出て来たり、そういう細かいところまで徹底していました。海王星までの道中も色々あり、意味深な描写も色々ある。
映像・音楽・役者・全て一流が揃っていて、全てが揃っている。しかし肝心のテーマがありきたりで弱すぎる。SF小説でいう10数ページの短編のような話。
本作とは全く関係ないけど「彼方のアストラ」の方が好きだなぁ笑 ハイライン風味のエンタメSF路線。素晴らしい作品だっ。
あちら宇宙の彼方へ。
こっちは地球へ。
リブ・テイラーのジャンピングハグを期待しましたが、さすがにアルマゲドンの時からは大人になっていますね。
ただただ眠いだけで、は、ない?
ただただ眠い映画だった。これじゃダメだろう的に、オラウータン?かなんかに襲われたり、武装勢力に襲われたり、仲間とたたかったり、父親に引っ張られたりの、ビビりポイントが散りばめられてます。そんなのに尺とるんなら本筋をもっとなんとかして欲しかった。
たしかに今まで見たことないような宇宙映画だったが、面白くはなかった。
1日経って、気になっていたタイトル「アド・アストラ」の意味をググってみた。
タイトルの「アド・アストラ」とは、ラテン語の「per aspera ad astra」(困難を克服して栄光を掴む)というローマの格言から取られたもの。
なるほど。星増やしても良いかも。
またまた追記
なんか違うなーと、感じていた理由発見。
日本語のコピー「必ず、見つけ出す。」
これだと探すのに苦労するのかなと思ってた。
流石に、たどり着くには色々あるけど、探すって感じはなく、あっさり見つかった。
むむ。
まあ、ブラッド・ピットは確かに良い味出してたとは思います。付け足し。
宇宙を題材にしない方が,....
生き方を描いている良い内容ですが 近未来的なモノをベースになってるだけに SFを期待してしまっては最後まで何もなく、どんでん返しもなく、ううん
缶コーヒー「◯OSS」のCMのあの人はもしかして…www
近未来の宇宙を舞台にしたSFです。
ブラッド・ピット、トミー・リー・ジョーンズ、ドナルド・サザーランドら豪華キャスト陣!いやあ期待が大きすぎたかなぁ…。
冒頭、地上から宇宙へと伸びる軌道エレベータ的な宇宙アンテナで大事故が起きます。そこで働く優秀かつ絶対孤独マンな主人公ロイは絶望的な状況にも関わらず無事生還します。つかみはOK!いやもう相当ドキドキしました!これは期待できるッ!!
その後ロイは米宇宙軍に呼び出しを喰らい重要な任務のため海王星行きを命じられてしまいます。
死んだと思われていた父親の救出と太陽系全体を脅かすリマ計画の中心である宇宙船の破壊、それを命令してくるなナニやらきな臭い米宇宙軍のトップ達、月面で火星への発射場までロイ、ドナルド・サザーランドらに襲いかかる謎の勢力、そしてアッサリとやられる(笑)ロイ達の警護任務に就く大口を叩いていた宇宙軍の面々、なんだか秘密がありそうなケフェウス号クルー、火星に向かう途中、救難信号を発する動物実験船、そのクルーを全滅させた凶暴化したゴリラ(マントヒヒ?) 等々の謎を散りばめていたのに後半その伏線はナニも無し (゚Д゚)アレ-?
なんやかんや色々あって父ちゃんを発見するも父ちゃんは宇宙の彼方へ…。
ロイはリマ号を核爆発させその勢いでケフェウス号で難なく地球へ帰還しちゃいます。
ウ~ン、映画全体はシリアスムードで良かったんだけどなぁ。ラストにドンデン返しとかあればね。チョット惜しかった!
事件後、海王星近くを漂流するトミー・リー・ジョーンズは謎の知的生命体にアブダクションされ地球人類の調査の為、潜入させられるのであった…。
孤独と戦う男の葛藤を描いたヒューマン作品
宇宙が舞台と事で勝手にSF作品だと最初は誤解していたが、中身は孤独や葛藤を描いたヒューマン作品だった。
宇宙という広大でそこには何もない無限が続く世界を、主人公のロイの心と重ねる事で、孤独に苦しむ姿をわかりやすく鑑賞することができた。
ただ作品としてはうーん難しい。孤独を極めた先にはやはり人の温かさが恋しくなり、生きていくには必要というメッセージは受け取る事ができたが、それ以外の面では少し退屈さを感じてしまった。
ただブラピの演技は流石の一言。終始孤独と戦う姿が力強く伝わった。
結局は愛なのか 舞台は壮大 話は身内話!!!
レビューを見ず毎回映画を見ていますが 皆さん書いてあるとおり 舞台は壮大です でも話しは宇宙に比べるととても小さい 布団の中にひそんでいるノミ程度
そして毎回の如く映画などの作品では愛を謳いますがこの作品も結局は愛でした
自分の意見ですが愛は人間にとってのゴールなのか毎回このような話を見る度に考えてしまいます
この映画は何かやってくれると思ってましたが 何度も見た事がある様な作品でした
宇宙が舞台だからSFは違うと思う
SFスリラーというから期待して見たが
その要素がまるで無い
宇宙が舞台というだけでSF的な部分は殆ど無しなうえ、スリラー要素すら薄い
異常電流で人類が危機なのだが、その危機は冒頭の事故以外はニュースでちらっと出るだけで危機感がまるで感じられない
途中も特に盛り上がる事もなく、行き当たりばったりに物事が進み
最後に壮大な話が出るかと思えば、異常電流も原因はただの事故なうえ、親子関係が殆ど描写される事がなかったせいで、最後の親子の葛藤も客は置いてけぼりである
誉められる点はブラピの演技が悪くなかったくらいか、それでも過去にあった名演技と呼べる程ではない
正直、お金を払ってでも観るというのはお勧めしない
孤独の考察
公開初日に鑑賞。以下の感想は鑑賞前提のものなので完全ネタバレ全開&個人の勝手な妄想の垂れ流しです。
この映画は、宇宙の彼方まで父を探しに出かける壮大なハードSF…の皮を被った超絶硬派な哲学映画と読み解いた。遙かな宇宙へと突き進んでいくことで、そのまま人の心の奥深くを探求していると思われる。
ロイは人と関わることを極端に忌避する。それは仕事仲間は勿論妻でさえも。彼は孤独を望んでいた。そうこうしているうちに地球の危機なので父を探しに出かけることになる(クッソ端折ってます)。
最初にロイが訪れるのは月。近いようで遠い場所。人間はそこをすっかり開発して、海外旅行感覚で行き来している(面白い描写)。そしてそこでも資源を争い紛争が絶えない…要するに、コントロールされているようでされていない世界。薄皮一枚向いた程度の世界では、人間は争いをやめることなどできない。
次に到達するのは火星だが、その途上に救難信号をキャッチして救助に向かった宇宙船内で実験動物のサルに襲われる。このサルは、直後のロイの独白にある通り、「怒り」の象徴であろう。争いの根源にはいつも怒りがあり、人間は些細なことで怒ることをやめられない。
いよいよ海王星へ旅立つために火星に到着。ロイはどうしても事の真相を知りたくて規則を破ってまで宇宙船に乗り込んだ挙げ句、過失は少ないとは言え自分以外の乗組員が全員死亡。それでも結局父を探して旅立つ。人間の持つ果てしない「欲望」が描かれる。
そしてひたすらに旅を続け、ついに到達した海王星周辺宙域に、果てして父は生存していた。「知的生命体の発見」という見果てぬ夢を捨てられず、自分以外の乗組員全てを失ってもなお。ロイは言う、「我々はお互いが全てだ(うろ覚え)」と。つまりロイは果てしない旅路の末に「自分自身」と邂逅したとも言いうる。
父は結局帰還を拒んでその身一つで深宇宙へと旅立ってしまう。ロイは葛藤に打ちひしがれながらも目的を果たし、ついにはあれほど忌み嫌っていた世界への帰還を渇望する。
自分があれほど望んだ孤独の世界は、想像を遙かに絶して恐ろしい暗闇。人間は人間である以上、孤独では生きられない。嫌が応にも「他者」との関係なくして自身の存在はない。ある意味で「当たり前」のことに、ロイは43億キロの旅路の果てに到達する。
怒りと欲望に目を曇らせ、ごく当たり前のことを認識することができないのは、ロイだけではないはずだ。仏教における三毒の煩悩と呼ばれる「貪欲・瞋恚・愚痴」を想起させるのは、なにもこの映画が仏教思想を背景にしているとかいうのではなく、ごくありふれた人間の心の構造を、暗闇の宇宙を背景にすることで浮き彫りにする狙いがあったのではないか。この映画は、孤独とは何かということを観賞する者に深く思考させようとしているように思われる(妄想)。
以上、妄想の垂れ流しでした。
大変面白い映画だった。
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