「復讐の方向?」ドミノ 復讐の咆哮 Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
復讐の方向?
コロナ再開後の作品不足再上映
封切り時中部圏では遠隔地のみで公開だったので
ちょっと興味あったので見に行きました
感想としては
さすがにシナリオ脚本が雑すぎで
どこに注目すれば良いのかわからないまま
終わっていく映画でした
コペンハーゲンの刑事クリスチャンは相棒のラースに
呼ばれ夜警に出ますが女とイチャイチャしてて銃を忘れます
そのせいでラースは急行した現場で拘束したはずの
被疑者に刺され瀕死の重症を負います
署長はクリスチャンに銃を持っていかなかった件で
処分を下そうとしますがクリスチャンは逃亡した
被疑者を許せず独断で追います
…いやあんたが銃忘れたのは事実やし
それに協力する同僚の女刑事アレックスは
なんと障害者の妻がいるラースと不倫関係にあり
身籠もってまでいる立場でラース死亡の際に
激しく慟哭し犯人をクリスチャンと追います
…なんかラースまで同情できなくなってきた
そして逃げ出した被疑者のタルジは元特殊工作員で
CIAにつかまりISISテロ首謀者に接近して捕らえれば
家族を解放するという交換条件を突き付けられます
…この人も情報を聞き出す相手をことごとく殺していき
騒ぎを大きくしていくのでそんなに優秀にも見えない
んだよなぁ
でタルジが次のISISテロはアルメニアだとCIAに指示され
風貌を代えて空港に向かったところを警察に特定され
その連絡を聞いたクリスチャンらもアルメニアに向かい
そこでISISのテロを阻止しつつ駆けつけたタルジを
アレックスが撃ち殺して終わります
は?
って思うかも知れませんが本当にそう終わります
結局不倫相手が仇とるんかいって感じです
クリスチャンとタルジが最終決戦みたいに戦うんじゃ
ないのかよって誰もが思ったはず
アップロードされたISISのテロの様子になんかよくわからん
口上が流れつつ終了です
デパルマ監督作品はスカーフェイスとかスネークアイズなどの
「ムチャクチャだが独特の倫理で動く魅力的なキャラクター」
というのが特徴的ですが今作はそこにまるで
かすりもしないんでただのクズ大集合にしかなっていません
出てくるのはわかるんですがそこが魅力に全然
繋がってこないとここまで滑るのかと思いました
復讐の咆哮というより復讐の方向がよくわかりません
興行的にも大爆死のようですが
コロナ禍でコケたわけではなさそうですな…