小さい魔女とワルプルギスの夜のレビュー・感想・評価
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小学生の時、プロイスラーの作品が好きで小さい魔女も読んでいた。ので...
小学生の時、プロイスラーの作品が好きで小さい魔女も読んでいた。ので、うまく実写化してくれたなあというきもち☺️ 大きい魔女たちをもっと邪悪な感じに描いてもよかったような気もするけど、小さい魔女が可愛くて優しくて素敵だったのですべて良し! 誕生日ケーキを用意してくれるような優しいアブラクサス、そんな彼と小さい魔女との絆もとてもよかった。
不思議な既視感
年に一度行なわれる魔女のお祭り“ワルプルギスの夜”に参加することを夢みる小さい魔女(半人前の若い魔女)が参加資格を得る為に大きい魔女(一人前の老魔女)に良き魔女になるための試練を与えられる 修行の日々、出会う人間、友人のカラスとの関わりの中でワルプルギスの夜への参加資格のため魔法の習熟と良き魔女を目指す ストーリーはシンプルで半人前の魔女の成長物語 ストーリーに盛り上がりは少なく僕には少し退屈に感じられたが、悪役もどこか憎めなかったり大した悪事も行わないし、全体を通して優しい雰囲気があり、家族でお子様と一緒に観るにはいいと思えた 魔女の住む家や家具、生活用品、森の景色が細かなところまで可愛らしくつくられていて森の魔女らしさが絵本の中の世界のようで素晴らしい NHKの教育番組を映画にしたような作品
ファンタジーとは、出鱈目な話。故に現実と置き換えて精査しなければばならない。この映画のテーマは、移民排斥運動と断定する。
魔女が『ロマ族』を現していると仮定すると恐ろしい話になる。
呪文の本を焼いて、『魔の山』が炎に包まれる。形を変えれば、ナチスによる焚書と受け取ることができる。
森の中から、薪を持ち出すことを禁止する行為は、ロマの映画で最近見た。この映画の中でも、それを表現している。
悪気があって、こういったファンタジーを書いていると思いたくないが、民話や伝承を参考に書いた原作なのだから、ドイツ人なら分かっているはずだ。意図的にドイツの暗い歴史を隠している。戦後、ドイツが学習してきたはずだ。
『賢明なドイツ人よ。目を冷めせ。こんな映画作っていたら、どこかの国と一緒になる。』
ハリウッド映画の様にCGを多様していないので、その点を評価したいところだが、やっぱり駄目だ。きちんと、歴史を精査して、たとえファンタジーといえども作らなければ駄目だ。これでは、ファシズムだ。
この映画で使われる魔女の音楽はロマの音楽とJAZZが融合した音楽に聞こえる。主人公は一人でその音楽を楽しんで、仲間がいない。何が楽しいのだろうか?どうやって、魔女として生きていくのだろうか?この頃のドイツにはまだ、ナチスは登場していない。ヒトラーが現れれば、真っ先にホロコーストされるのだから。もっとも、みんな、カエルとブタに変えられたのだから、誰もいないだろうが、魔女の寿命を考えると、彼女だけはヒトラーの時代に遭遇することになる。
この原作は、僕の仕事の関係上、知ってはいたが!読んだことはなかった。同じドイツの山を題材にした『魔の山』を読んで、難解な話で、この原作も避けていた。一度原作を読んで見ようと思う。『魔女の宅急○』なんかに影響を与えただろうとは容易に想像できる。
兄弟が魔女の所ヘでかけて、ご馳走になる件はまさに『ヘンゼルとグレーテル』だ。兎に角、笑っていられないし、見せるなら、子供にはキチンと説明して見せないと。
ファンタジーとは、出鱈目な話。故に現実と置き換えて精査しなければばならない。この映画のテーマは、移民排斥運動と断定する。
教育的良作
ドイツの小学校の先生だったオトフリート・プロイスラーさんが民話や伝承を基に子供たちに語っていた物語を後に出版、本作もその一つで人気の児童文学です。いじめっ子は家庭に問題があるという視点も先生らしいですね。
なんとなくチコちゃんに出てくるキヨエを連想してしまいましたが小さい魔女にもカラスの友達がいて悩みの相談相手役を担っています、森に隠れ住む魔女と言え孤立化していない設定も巧みですね。
ポイントは良い魔女というのが大きな魔女たちと小さな魔女の解釈では真逆だったこと、子供たちに考えさせる意味で重要なテーマです、「魔女の宅急便」や「ハリー・ポッター」など映画やアニメで大活躍の魔法使いですが、中世~近世の時代には人に害を及ぼす悪とされ魔女狩りが横行、疫病や悪天候などいわれのない嫌疑をかけられ犠牲になった人もたくさんいたのですから信仰や正義の危うさへの観点も重要ですね。
過去には人形劇やアニメ化もされたようですがCGを使った動物たちのリアルだがファンタスティックな表現を活かして見事に実写化、子供たちに観て考えて欲しい良作でした。
(脱線)
魔女のお祭りに憧れる主人公ですがまるでキャンプファイアー程度にしか見えず、なぜそんなに執着するのか不思議でしたがドイツの方なら納得らしい。
ワルプルギスの夜にブロッケン山で年に一度、魔女の祭りが行われると言う伝承、ゲーテのファウストにも登場しますが、山の霧による光の錯乱現象で遠くに写る自分の影が大きく見えるのだとか、その現象が化け物と勘違いされ、魔女たちが祭りを開くワルプルギスの夜という迷信も生まれたそうです。地元では毎年4月30日に壮大なお祭りが開かれハロウィンさながらのコスプレ行進や魔女にちなんだイベントが観光客に大人気だそうです。
最後に与えられた無理な課題
カロリーネヘラフルト扮する小さい魔女は、魔法の練習をしていた。ワルプルギスのお祭りへ行くためには招待状が必要だった。 ファンタジー調な展開だったね。最後に与えられた無理な課題に対してどうするのか一気に盛り上がったな。魔女らしいメイクとして鼻の頭が愛嬌あったね。
アブラクサス
子供向け。 魔女ってこんな感じだよっていう映画。 見せ場はなく、予定調和で進む。 大きい魔女は小さい魔女を姪の姪のと言っているのに邪険に扱う。 出来の悪い姪だから親族同士でも仲が悪いのかな。
私たち大きい魔女は猫を飼うんだよ
映画「小さい魔女とワルプルギスの夜」
(マイク・シェーラー監督)から。
ドイツの世界的児童文学「小さな魔女」の実写映画化、
いい意味で、ファンタジーだったなぁ・・と感じた。
悪いことをするのが「よい魔女」なのに、
主人公の「善人を助けて悪人を苦しめる」ことが、
「よい魔女にふさわしい行為か?」と問われる。
「本当によい魔女になる気があるのか?」とまで言われ、
「何がよくて何が悪い?」と悩む、主人公の小さな魔女。
その悩みにも相棒のカラスがこう言う。
「それは頭ではなく感覚で判断する。
内なる声に耳を傾けて感じ取るんだ」と。
127歳でも半人前の「小さな魔女」と言われるが、
では「大きな魔女とは?」と、メモを眺めたら、
年齢ではなく「私たち大きい魔女は猫を飼うんだよ」、
そんなフレーズを見つけた。
なるほど、黒いカラスではなく、黒い猫かぁ・・と笑った。
確かに、魔女には黒猫が似合っているよなぁ。
とても懐かしい
良し悪しどちらにも評価がころがりそうな作品だと思いました。 個人的にはとてもかわいくて懐かしい。 ただ現代のリアルを追求した映像になれた子供たちに、この手作り感あふれる、悪く言えば粗い美術をどう見るのでしょう? 粗さは素朴で、やさしいお話。昔から子供に愛された童話の懐かしさを掻き立てて次第になじんでいったので個人的にはありです。 原作の優しさと子供の好奇心をくすぐる物語で、大事に作ったのだろうと感じました。 大ヒットは難しいでしょうが、子供に安心して見せられてわかりやすい勧善懲悪は子供への教訓に。素朴なあたたかさを感じさせる作品だと思いました。
この作品には、『夢や希望の実現も、良心があってこそのもの』という教...
この作品には、『夢や希望の実現も、良心があってこそのもの』という教訓が含まれている気がします。 久しぶりに、童心に返った気分で楽しめました。 心がなごみました。
分かりやすい勧善懲悪に不思議な安心感。
言ってしまえばなんとなく時間が余ったので観ただけだった。しかし、このところ重いテーマの映画ばかり観ていたことも手伝って、この良い意味での「簡単さ」に安心感を覚えてしまった。
粗を探して意地悪なことを言おうと思えばいくらでも出来そうなところだし、ストーリーや内容的な部分でいえばまったく大したことのないものであることは否めない。しかしながら次第にこのなんとも分かりやすい勧善懲悪が無性に居心地がよくなって心落ち着いていた。悪役は分かりやすく意地悪で尚且つ滑稽でもあるから躊躇いなく安心して憎んでいいという単純な世界。悪い魔女がしっぺ返しを喰らうことに胸を痛めなくていい世界の分かりやすさ。白と黒が入り混じった現実を生きて、善と悪が入り混じったような映画ばかり観ていた中で、この明白さがやさしかった。「そうだ、たまにはこういう映画も観なくちゃ」ってそう思わせてくれるような映画だった。
そして「こういう映画」はやっぱり、最新CGIテクノロジーを駆使した大作映画で・・・というのとは話が別。この映画ももちろんCGIを使って魔法を演出しているけれど、どこかに手作り感が残っていて、そこが寧ろこの映画のチャーミングさ。ヒロインが住む家の美術の可愛らしさも纏っている衣装のキュートさも、一つ一つ手作りのような温もりがあって素敵だった。
出来不出来を問われると必ずしも出来が良い映画ではないけれど、好感の持てる作品だと思った。
ただどうしても気になったのはヒロインのキャスティング。女優さんの年齢のことをとやかく言うのは如何かとも思うけれども、小さい魔女はもう少し若い女優というか、寧ろ子役さんくらいでちょうどよかったのでは?と、実は予告編の段階からずっと思っていた。演技がどうこうというわけではないので、観ているうちに年齢的な部分はさほど気にならなくなったものの(どっちみち127歳の設定なのだし)、しばらくはなんとなく違和感があった。
色彩が豊か
色彩豊かな作品。特殊効果など画像処理に関していえば、それほど・・・とは思ってしまうけれど、リアル美術には凄さを感じた。 主人公よりも悪役の古い魔女らにキャラ的魅力を感じた。 道徳的要素が強いストーリー。
【小さい魔女と相棒の喋るカラス、アブラクサスのバディファンタジー映画。】
年齢:127歳2ヵ月22日の小さな魔女(って、何歳になったら大きな魔女になるんだよ、と軽く突っ込みを入れる年齢不詳のおじさん)は見た目はティーンエイジャー。(演じたカロリーネ・ヘルフルトはもうちょっとお姉さん) 相棒の100年飛んでいないカラス、アブラクサスと森の中の可愛らしい小さな家(内装が又、良い)に住んでいる。 今作の原作者、オトフリート・ブロイスラーは「大どろぼうホッツェンプロッツ」シリーズで知っていたが、今作は知らなかったなあ。 心優しき小さな魔女とアブラクサス、彼女と仲良しになったトーマスとフローニ兄妹。 それを見た、意地悪なルンプンペルおばさん(外観はルンペン・・、茶化してすいません・・)を始めとした大きな魔女たちが夢を叶えたい、小さな魔女に課した課題とは?。 ドイツ、ハルツ地方の美しい風景を背景に箒に跨って飛ぶ小さな魔女の姿も愛らしい。小さな魔女とアブラクサスの友情と成長の物語。 <心が少し疲れている方、ほのぼのとしたい方(私である!)はドイツが誇るスタジオカナル制作の本作を観れば、少しだけ心満たされるのではないかなあと思った作品。>
なんか懐かしさもある良作
児童文学作家オトフリート・プロイスラーの「小さい魔女」を映画化、この原作は、誰でも一度は幼い頃に触れた事があると思います。 昔からあるこのお話を今時の技術と昔からこの手の雰囲気を掛け合わせた作品。 内容は文部省推薦のような感じで、昔、私が子供の頃、地域の公会堂や児童館で上映されたような作品と言うか仕上がり、しかし、親と子供が一緒に見て楽しめる作品になっています。 強いて言うのなら、ヒロインの女の子がいまひとつだったかな・・・・ 大きい魔女たちは、みんな雰囲気をもっていたけど、ヒロインの女性は、若い子なのか老けてる子なのかちょっと分かりずらい・・・・ しかし、なんか懐かしさもあり、この手の話って少し変えてでも、シリーズ化するといいかと思った。
なんか懐かしさもある良作
児童文学作家オトフリート・プロイスラーの「小さい魔女」を映画化、この原作は、誰でも一度は幼い頃に触れた事があると思います。 昔からあるこのお話を今時の技術と昔からこの手の雰囲気を掛け合わせた作品。 内容は文部省推薦のような感じで、昔、私が子供の頃、地域の公会堂や児童館で上映されたような作品と言うか仕上がり、しかし、親と子供が一緒に見て楽しめる作品になっています。 強いて言うのなら、ヒロインの女の子がいまひとつだったかな・・・・ 大きい魔女たちは、みんな雰囲気をもっていたけど、ヒロインの女性は、若い子なのか老けてる子なのかちょっと分かりずらい・・・・ しかし、なんか懐かしさもあり、この手の話って少し変えてでも、シリーズ化するといいかと思った。
踊るため、彼女は…
半人前の“小さい魔女”の成長を描き、47か国語に翻訳されたドイツの世界的児童文学「小さな魔女」。 一般試写会にて鑑賞。 ◯物語 森の奥で相棒のカラスのアブラクサスと暮らす“小さい魔女”の夢は、魔女たちのお祭りである「ワルプルギスの夜」に招待されること。しかし、127歳でもいまだ半人前の彼女のもとには、今年も招待状が届かなかった。あきらめきれずにお祭りにこっそり忍び込み、大目玉を食らってしまった小さい魔女だったが、一番偉い“大きい魔女”から来年の「ワルプルギスの夜」で「魔法辞典」にある7892個の呪文のテストに合格したら、お祭りに参加して踊ってもいいという約束をとりつける。帰宅した小さい魔女は早速、来年に向けて勉強を始めるが……。(映画.comより引用[一部改]) 皆さんは、「魔女」と言ったらどんな魔女を想像するでしょう? 魔法という力を使って人を助ける魔女?それとも、魔法という力を使って人を懲らしめるような魔女? 顔はシワクチャでコワイ魔女?綺麗で優しそうな魔女? 魔女の世界にも、ルールがあり従わなくてはならない。 そんな中、彼女の奇想天外な行動が面白い。 思わず、足をタップしたくなるような音楽から森の映像美全てに目がいき楽しい映画です!
愉快で可愛い作品ではあるが
イオンシネマ板橋での試写会で鑑賞。
時間が100分くらいということもあってかテンポよくて見やすかった。
そして小さい魔女やアブラクサス、そして子供達とのやりとりが可愛くてホッコリする作品。
ただストーリーはあまり面白くなかったかな。
最後は大魔女をカエルにして(叔母さんはブタのようなモンスターに)魔女達を消し去るわけだが、イマイチ大魔女がこの作品内では典型的な悪として描かれてないため、カエルにしてそのままなのは若干違和感を覚える。
もちろん子供達を石にしろなど、悪い魔法を使う魔女こそいい魔女だと言葉では悪への存在を匂わせていたが、叔母さんなんかはいざ子供達と接しても悪い魔法をかけたり怖がらせたりしてないからね。
もう少し大魔女の存在を悪として描いて欲しかったかなってのが率直な感想。
それにしても山ちゃんは相変わらずうまいね。特にいびきのシーンとか。
このお話もディズニーが制作したらもっと大きなファンタジーになりそうと思いながら観ていたりもしたかな。
全21件中、1~20件目を表示