SHADOW 影武者のレビュー・感想・評価
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HEROの方が良かった
三国志モチーフの作品とか…。
知らなかったけど、まあ、実話なのかなぁ…と思って見ていました。
雨、琴、剣、男女とHEROと同じモチーフなのに、こうも違うんだなぁ…。
あ、ワイヤーが足らないのか?と評価を下げ…。
完全なモノクロではないけど、白黒に近い映像だったのに、最後のエンドクレジットのケバケバしさ、なんとかならんのかねぇ…と最後の最後で、さらに評価が下がってしまった。
色々どんでん返し(予想できなくはないけど)は面白かった。ただ、最後のシーンは解釈が分かれるか?
影を使わざるを得なくなった状況が描かれていると、もっと納得できたのに…。
ま、もう一回ぐらい観ても良いかなぁって感じ?
三国志好きも知らない人もこの作品はどうかな?🤔
フィクションである昔の中国の戦国時代、沛国が敵国の炎国から領土を奪い返そうと影武者も関わる乱世のお話。
三国志エピソード「荊州争奪戦」を(あくまでも)モチーフにしている。
「こいつは関羽、関平だな」や「こいつ孫権の妹さんモチーフか」など三国志好きには似た武将が出て楽しめるのだが、中途半端な武将名や国名で「名前は似ているものでも別に良かったんで無い?」と思わせる作品作り。
また三国志を私は知っていたので面白みがあったが、「もしかして三国志や荊州争奪戦を知らないと楽しさ半減なのでは無いかな?」とも思ってしまった。
さて、三国志との比較を最初から記載してしまったが、それ以外の感想視点に変えます。
まず、、、
1.領土争奪戦までの時間が退屈。
である。影武者育成時間と言っても過言でも無いのだが、これが退屈でたまらない。
もう少し影武者を面白く育成して欲しかった。
2.「(ようやく)領土争奪始めるぞ!」から腰を上げて見れる。
まぁ、その意味は予告編で出てくる変な「傘」武器である。
このヘンテコありえねぇ〜武器であり、これが無かったらこの作品の存在価値がかなり薄れます。(これ以外にもヘンテコ道具出てきますがw)
3.ラストがそこまでしなくても状態。
炎国領土奪取までは良かった。
そこからドンデン返しのオンパレードなのですが、
やり過ぎるとつまらなくなる。
この作品もその部類。
三国志を知っている側の私とすれば、最後とその手前、二個のドンデン返しは要らなかった。
沛国のその後の展開(行く末)が分かる様な非常につまらなくなる締まり方でした。
予告編や映画comさんの本編映像が面白く感じ観に行きましたが、それを超えることが出来なかった気持ちになりました。
戦いは良いが、それ以外が物足りない。
色彩、VFXを極力避けた、アレンジの大胆さは認めますw
予告編の上をいく本作
今週は観たい映画がないなって思っていたら、予告編を観てまあかろうじて観たいかなって思い観に行きました。
中国映画だったんですね。
新鮮でした。
最初から最後まで緊張感が途切れず、この世界に浸っていたいと思わせる映画でした。
琴の音色、雨が続く映像、何が描きたかったではなく、この映画に浸っていたい、そう思わせる映画でした。
予告編で期待しすぎて、がっかりすることが多い中、いいところは本編でって感じです。
タイトルなし
アクションがかっこよかった。剣に対抗する武器として傘という意外性が良かったと思う。
内容として、母の扱いがぞんざいだったかなと思う。むしろ、登場させる必要を感じなかった。母がいるから荊州を取り戻すという動機付けもなくても大丈夫だったと思う。
白と黒を基調にした色彩は、とてもきれいだった。これだけを見に行く価値は、あると思う。ps 奥方様もきれい
圧倒的な退屈に襲われた
眼に映るものは、芸術的な構図であり、聞こえてくる音も申し分ない。けれども肝心の物語が薄っぺらい。
まず、影を使わなければいけない必然性がよくわからない。わがままなバカ殿と、お追従をするごますり大臣、おてんば姫君など、時代劇の類型的な人物像が深掘りもなく見たとおりのままだから、見ているこっちは退屈との戦いだった。
戦闘シーンもそりゃ綺麗だけど、戦う意味があってこそ、その美しさが生きてくるじゃないの。
2019-79
『パドマーワト』のレビューとおんなじ様なことを言います。
どんだけ美しいの!
どんだけかっこいいの!
心踊らせるしかないでしょ。
あちらは色で言えばきらびやかなゴールドや華やかな赤、サリーのひらひら舞うダンスにキラキラなアクセサリー。
こちらは色はとにかく黒と白とグレー。
計算されたように、この三色しかない、衣装やアクセサリー、建物もインテリアも(唯一、茶色が加わったとき、なんとなく結末まではいかないにしても、戦国時代らしい流れになるのではと感じた)。
そして、唯一の赤色が血飛沫なんですよね。映えるし、染み入る。
しなやかで繊細でありながら、ダイナミックな動きを併せ持つ殺陣。もう呆然。放心状態。
あと、『パドマーワト』でもそうだったけど、中国の女優さんたちもどんだけ美しいのよ。私は特に王の妹役の方がタイプです。
前半はとにかく美を堪能してください。
美術館に来たつもりでいれば退屈しないと思う。
息もつかせぬアクションが出てきたあたりからぐんぐんのめり込み、ラストは😮という顔になったままエンドロール。とてもネタバレできないです。
チャン・イーモウは『グレート・ウォール』ぶり、中国映画はいつぶりか?というくらい観ていませんでした。
すごいわ。敵わないわ。
中国映画には中国の、韓国映画には韓国の、、、それぞれ違って、それぞれ良さがあって素晴らしいな。
奥方様の美しさ
を見るだけで一見の価値あり。
奥方役のスン・リー、信じられないくらいめちゃめちゃ綺麗です。色の無い世界は彼女の美しさを際立たせる装置でしかない。たぶん彼女を撮りたくて映画作ったんじゃないかとすら思う。チャン・イーモウ監督は女優を魅せる術を分かってらっしゃる。
序盤、君主の前での静かな佇まいから、次第にかすかな表情の変化や、少ない仕草だけで心の内が溢れ出す。男たちの覇権争いを全て見ている奥方。翻弄されながらも、芯の強さや禁じられた恋心が、その抑揚を抑えた演技から伝わってきます。上手い役者さんですね。
関係ないけど、見ながら、この演技が出来る女優は日本にいるのだろうかと思って虚しくなってしまった。
珍奇な傘の武器とかはまあ、どうでもいいです。お約束。刀槍の訓練のシーンは流麗で美しかったですね。映像美は堪能出来るので、何も考えず目が喜ぶ映画がみたいなと思ったら良いと思います。
水墨画のような映像美
影として生きる事になった男の葛藤の物語がベースにある中国史の国取り争い。二転三転する展開が新鮮である。騙し騙され誰が生き残るのか目を離せない。
傘の剣のような武器の多彩な機能にも驚きです。
是非映画館で🎦
夢の中の一場面を見ているよう。
画面の配色、俳優の動き、琴の音色。
計算されつくした様式美に浸れる。
冷めた目で見れば荒唐無稽だが夢の中の出来事のようで目が離せない。
ここしばらくハリウッド的映像から離れていた事もあってか、世界は広いと思わせてくれる一本だった。
太極図をモチーフとし、陰と陽の二人の男の生き方を琴の音を背景に美しく、切なく描き出す水墨画のような映画
雨が蕭々と降っている。
モノトーンに近い色合いが画のベース。
場面に合わせて、琴の音が時に切なく、時にロマンチックに、時に激しく奏でられる。
このシークエンスで、一気に劇中に引き込まれる。
陽の男が抱える葛藤、陰の男が抱く想いが絡み合い、陰陽の二人のバランスが均衡を失っていく。その姿を複雑な想いで見つめる陽の男の美しき妻。
傘からヒントを得た武具を扱う陰の男と豪壮の槍の使い手との舞のような闘い。
又、和平のために敵国に嫁がせられる、哀しき姫の運命に抗う姿が勇ましくも悲しい。
陰と陽の男を演じ分けたダン・チャオと、陽の男の妻であり、陰の男に徐々に心惹かれていく女を演じるスン・リーの哀しみを湛えた美しさに魅了された。
美術のスケールも破格で、それをベースにした小国の奇抜な戦法(見ごたえあり)にも驚かされた中国歴史物語の佳品である。
たまには変わった映画を見たい方にお勧め
日頃、邦画又はハリウッド映画をよく見ていて、たまには変わった映画を見たいと思う人にお勧め。
中盤までのゆったりとした進行が終盤で一気に動きます。
チャン・イーモウ監督作品で色使いがモノトーン調なのは、同監督の「HERO」とは対照的です。
主人公が不死身すぎるのはどうなんでしょうか。突っ込みどころは多々あります。
頭空っぽにして楽しむべきなのでしょうが、陽気さが足りないように感じます。
退屈三昧な武侠映画
水墨画のような渋い映像はとても魅力的だけど、全編これでは陰鬱でつらいです。最初っからお話しがつかみにくい上にまどろっこしく、登場人物も魅力的でなく感情移入できません。光と影、陰と陽とやたらとアートな感じを強調してるのもウザいです。忍耐の末、後半で傘を使った殺陣のシーンが出てきて、やっと面白くなってきたと思ったらあっさり終わり、宮廷に戻ってからのシーンも盛り上がらず、結局なんぢゃこりゃと言う結末でした。
チャンイーモウ的様式美炸裂しまくり
HEROの時の原色使いとは打って変わり、今回は全編墨絵のようなモノトーン。
映像は本当に素晴らしく、映像だけでも十二分にお腹いっぱいになれる作品。
しかも今回は映像美だけでなく、ストーリーも分かりやすいし、最後の最後まで飽きずに見れました。
展開はある程度読めちゃいますが、あれだけの映像を見せてくれて、難解でもなく哲学的でもない内容だったので充分満足です。
ただ、傘については、ビジュアルを先行し過ぎな感は否めないかな。見た目は格好いいけど、理にかなってはいないよね?
花魁歩きみたいな動きも戦闘的には全く意味ないし。
実は夏前に機内でこの作品を見ることができたんだけど、チャンイーモウの作品を機内の小さな画面で見たくなくて、その時は我慢しました。
結果大正解で、小さな画面で見なくて良かった!!
三国志わからなくても全然イケる
■「三国志」初心者や如何に
私は過去、三国志に関する映画、小説、その他ほとんど嗜んだことがないのでそんな人でも楽しめるようにつくられているのか否か?というのが一つの関門だった。
同じような理由で足踏みしてしまう人がいると思うので、そのような方に向けて言うとこの作品は全然イケます。
予備知識なしで観たとしてもわかりやすいストーリーに斬新なアクションシーン、デザイン、演出などなど。派手なVFXを駆使したハリウッドが跋扈する映画シーンにおいて、すべてが新鮮に見えることでしょう。
■アクション
多くの記事でも目にするように、「刃の傘」という他に類をみない新武器。ややリアリティを失ってしまっている要因にもなっていると言えなくもないが、それでも刀や槍ではなく「傘」っていう笑。その地味さを斬新さとアクロバティックな舞で補い、都督を唯一無二の戦士たらしめている。
こちらのサイトの特集でも動画があったけど、傘で市街地をローリングしていく様は自身も切り刻まれてミンチになってしまうんではないかとヒヤヒヤしたものだ。一体どんな仕組みになっているのか?と突っ込みたくはなるが面白いアイデアだと思う。
■デザイン
「水墨画のよう」と特集記事などでもよく言われている。確かに和テイスト(華テイスト?)のデザインが新鮮かつ美しい。白と黒を基調とした配色の中、霧の中に聳え立つ山々、降り止まぬ雨、古き中華の建造物。
そしてそんな絵にメインキャラ達がまたハマる。ダン・チャオの凛々しさ、スン・リーの美しさ、いずれも一国の命運を担うがゆえ、死の覚悟した儚さのようなものを感じた。
更に追い打ちをかけるように奏でられる音楽。琴と笛の音をメインに据えた映画というのも中々珍しいのではないか。
配色であれ、ストーリーであれ、演技であれ、音楽であれ、とにかく美しいのだ。
■後半まで退屈
ストーリーの起伏でいうと、始まりから全体の6割くらいまではド平坦、その先で波がやってきてからは最後の最後まで息つく間もなかったという印象。
特に後半、多くの映画は起承転結の転の部分を過ぎると後はまとめに入って穏やかに締めくくるものだがこの映画は違う。転の後に転があり、転でありながらも結に至るというような、要するに終盤の追い込みが凄い。
なのでこれから観る人は中盤まではちょっと我慢して頂ければ、後は瞬きすら惜しくなるような怒涛の展開がやってくるでしょう。
鑑賞者に考察の余地を与える部分が多いのもまたいい。
■まとめ
とは言え、やはりド平坦部分はけっこう怠いのでこの点数。
その間にも多かれ少なかれ、鑑賞者の目を引くようなアイデアや起伏があれば最高の一作に仕上がったのは間違いない。惜しい。
このところアベンジャーズとかアラジンとかゴジラとかライオンキングとかCGやVFXバリバリのハリウッド大作を立て続けに観てきたのもあり、とても新鮮だった。
ゴリゴリのCG映画ばかり見慣れてしまっているという方は、たまには独自のテイストを持つ中国映画というのもいいでしょう。
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