SHADOW 影武者のレビュー・感想・評価
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個人的にはあんまり…
影武者の話は結構面白いというのが個人的定説。本作も基本的な話がちゃんとしてたと思う。それに加えての格闘シーン。なんと言っても傘の武器!この武器を使ってのアクションがかっこよかった!
ただ何でだろう?前半は少し眠くなったんだよな。画面が暗かったから?話のテンポが遅かったから?琴のシーンが多かったから?
悪くないのにあまり好きにはなれない映画ってあるけど、たぶんこれがそう。個人的な意見だけど。
チャン・イーモウ監督らしい作品
予告編も見ていません。でも、観に行こうと思ったのは、チャン・イーモウ監督だったから…。しかも、「HERO」「LOVERS」のスタッフと聞いたら、期待しかしない。
ストーリーは、予想どおりってとこかな。でも、面白かった。実話を元にしてるようなこと書いてたけど、歴史は、あまり詳しくないので、素直に楽しめました。
この作品、チャン・イーモウ監督らしいなぁ…と思ったのは、ワイヤーアクションとか、映像美とか…。でも、「HERO」とか「LOVERS」に比べると、カラフルじゃなかったんですよね。同じような手法にしたくなかったのかもしれませんね。それでも、雨のシーンとか、美にこだわっているのが分かりました。
以前は、チャン・ツィーとか、有名なひとを起用してましたが、今回は、あまり知らない俳優さんでした。でも、みなさん、キレイだし、カッコよかった。やっぱり、こういう作品は、映画館で楽しんでほしいです。
三國志ファンにはお薦めかも。
この作品は三國志の舞台である刑州争奪戦をモチーフにしているとのことなので是非とも観たいと思い観てきました。
確かに名前は違えど関羽と関平なる者が登場します。二人ともとても強いです。この関羽らしき豪傑を倒すべく傘の形をした刀剣の修行をして倒す過程が描かれここがこの映画のミソだと思います。
序盤は影の出処やそこまでの経過が地味に描かれているため退屈かも知れませんが、それもラストへと続く重要な要因なので眠らずに観ることをお薦めします。
特に三國志ファンならお薦めしたい作品です。
墨絵の大チャンバラ!
彩度を押さえた映像とほとんど色味のない衣装や美術で、水墨画の世界を展開。隅々まで行き届いた美意識が感じられ、雨粒ひとつひとつまでが非常に美しい。
二転三転の何が(誰が)真実かわからない物語にも引き込まれる。都督の妻小艾と王の妹青萍の美しさも特筆もの。小艾の影武者への秘めた激しい愛、青萍の矜持を保とうとする激情、どちらも生々しい。
後半の剣劇場面は押さえた色調とは正反対の外連味たっぷりで、一気に盛り上がる。舞踏のように美しい活劇が血まみれの死闘へと一変し、戦いの愚かしさと権力者の醜悪さをえぐり出す様は見事。
領土争いと権力闘争の不毛さを描いた映画でもあり、今の中国でこの作品を作ることができたというのは、それだけで意味のあることだろう。影武者という虚構がひっくり返る最後は、フェイクだらけの今の世界への強烈な皮肉ともとれる。素晴らしい映画。
愛でなく。
哀しみと、情にゆれる都督夫人:スン・リーがとにかく美しかった。
主役は彼女一人なのかも。
基本的には好きな人が観る映画、このジャンル/この監督が好きな方以外にまでおすすめは
しません。
ただ美しい画を楽しめるなら、水墨画の世界や寒々しい屋敷、衣装、傘と槍の攻防など、釘付けになれるシーンが沢山あった。
鑑賞後に都督と影武者を同じ役者が演じていたと知って驚いたほど、見事に演じ分けており、そういう意味では評価できるものの、、
この映画の最大の難点はカッコイイ男が一人も出てこないところ。一国の王や尊敬を集めていたはずの都督、敵国の将まで、ろくな描かれ方をされておらず、
ゆえに愛と呼べるほど強く想えない男たちに翻弄され哀しくゆれる美女ひとり。
監督、、、英雄を撮るのは飽きた?
「雨傘運動」協賛映画と言えば深読みでしょうか?
見惚れるような中国の自然と宮殿、中国的美男、美女のロマンスと戦いの展開に、あっという間に見終わってしまった。
しかし刺殺や殺戮シーンに、同行したパートナーには不評であった。
Shadow の題名に、ある程度の結果を予測できるのが残念。
突込みを入れたくなるストーリー展開は、
荒唐無稽とみるのか、深謀術中の外交政策の故と見るのかは、見解の相違といったところでしょう。
もう少しエロチックなシーンにすると、盛り上がったように思うが、
見えないところは、想像で興奮するしか無いのです。
劇中に傘がモチーフになっていたのは、「香港の雨傘運動に、監督が共感している。」
と考えるだけでも、楽しめる映画です。
『七人の侍』とトロイの木馬を感じた
タイトルからして『影武者』をイメージしたものだったかもしれませんが、雨のシーンではさすがに『七人の侍』だなぁと感じると同時に、トロイの木馬をも感じてしまいました。そして、トロイの木馬→ウィルス→ユアストーリー→同じオリンピックの演出家(まだ引きずってる)と永遠に輪廻が続きます。
三国志がベースとなってるなんてつゆ知らず、てっきり『影武者』の中国リメイクだと思ってました。『HERO』、『LOVERS』と、美しい映像の武侠モノの偉大なる監督チャン・イーモウ。さすがに『HERO』鑑賞の際のときめきはなかったので、点数を減らしてしまいましたが、モノトーン+血の色、雨のシズル感は心地よかったです。この際晴れ女はいないし、水墨画の山々を背景に戦う槍と傘という芸術性を楽しめばOKなのでしょう。
大胆な武器、鋼の傘は素晴らしいアイデア。傘を武器にするなんて、最近では『キングスマン:ゴールデン・サークル』がありましたけど、個人的には『インディー・ジョーンズ最後の聖戦』とか『破れ傘刀舟』とか・・・あれ、武器だったかな?まぁ、傘を護身術に使ったり、仕込み刀とか、色んな使い方がありますが、これはこれで正しい使用法なのでしょう。また、傘が印象的な映画では『アメノナカノ青空』(2005)が好きです・・・全く関係ありませんが。
都督と嫁さんは実の夫婦だというので、かなりお熱いイメージが漂っていましたが、ラストのどんでん返しまで二人の関係の微妙な感情が存分に楽しめるかと思います。
なお、赤影のほうに共感してくださった方もありがとうございました。別に釣りではありません。そこのところ申し訳ございませんでした・・・
自分の好みではない映画
時間の都合で鑑賞。私の好みではないタイプの映画。自分の問題ですが、まず、中国語が全くわからない、字幕に漢字が多く、読めない漢字もあり、読み終わる前に消えるの繰り返しでストーリーに入り込めない。字幕を読む事に集中し過ぎて役者さんの顔が覚えられない。白黒映像じゃないけど白黒ばかりで面白くない、白黒ばかりかと思えば血だけが赤くて残酷。目を背けたくなる。このような映画と思わず観た自分が悪い。
水墨画のなかの舞台を観るよう
水墨画を背景にした、ギリシャ悲劇とかシェイクスピア悲劇の戯曲の舞台をみてるような感じだった。
おきまりのアクションや、見たこともない武器が登場するところも確かに見どころだが、話も二転三転して、飽きさせない。
三国志は、漫画で読んだ程度で、この話ははっきり言って覚えていないが、歴史が長いだけあって、こうした戯曲に出来そうなエピソードには事欠かないのかも。
最後、重い扉の先に、シャオアイは何を見て、何を思ったのだろうか。
それも悲劇っぽくてマル。
良くも悪くもチャン・イーモウ!どっちかと言ったら良かった☆傘のアイ...
良くも悪くもチャン・イーモウ!どっちかと言ったら良かった☆傘のアイディアは秀逸やわ!黒と白で押し通しすイーモウらしさも嫌じゃなかった!でもどんでん返し過ぎて最後?やわ…
歴史背景とかよく分からないけれど
グレートウォール以来のチャンイーモウで、それゆえ?スゴく良い作品に思えた。歴史背景など正直よく分からなかったけれど、そんなに関係のない娯楽性と、確立された世界観に見入った。
派手なアクションシーンと一筋縄ではいかないストーリーがうまく融合しているような印象を受けたし、こんなにも破天荒な作品なのに違和感なく、そうとう楽しめた。
映像や音楽も美しくて、予想を遙かに凌ぐ傑作だ、と思います。
英雄2
令和版HERO。…と言うのがまず最初に思った感想。
三国志がモチーフとなっていますが、国名や登場人物も異なるため三国志要素は薄く、知らない人でも問題なく鑑賞出来ます。
展開、ストーリーはLOVERS寄り、それをHERO的映像美でリメイクした印象です。
ストーリー、役者感情の機微、映像美など、例え他を犠牲にしてもシーン毎に何処を、何を見せたいかという監督の強いメッセージと拘りを感じました。
良い意味でチャン・イーモウ監督らしい期待を裏切らない作品です。ただ、HEROやLOVERSを映画館やDVDで何十回と観てきた私としては、逆に目新しさが感じられなかったのが…残念。
墨汁!!
フィクションの中国史なので、三国志知らなくても大丈夫!
まず、水墨画のような美しい世界観が素敵。モノクロなのに、色鮮やかな色彩の想像が湧きます。
アクションはカッコいい!傘で闘うとかマンガチックだけど、様になってる!ストーリーは王様意外にくせ者でとか、ラストのどんでん返しにつぐどんでん返しは最高。白黒は主人公の心情も表してるんだろうか。
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