「鈍重」SHADOW 影武者 U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
鈍重
予告に騙された。
物語のテイストも嫌いだし、韓流時代劇って言うのかな?どおにも疑問符ばかりが頭に浮かぶ…。そもそもが俺に合わないのかも知れないが、感性が理解しきれない。
なんかもう御都合主義的な解釈の目白押しだし、何より展開が鈍い。
飽きる。
たっぷりやった割には、さほど目新しい事もなく裏切られる事もない。
傘の戦闘を伝授するシーンとかアホかとしか言いようがない。
自分と一緒に動けという。肌を重ねればより動きが分かるとか、なんとか。
古今東西そんな理屈が通るわけがない。
で、一回上手くいったからもう大丈夫!的な流れとか…演出の都合を押し付けられまくりだ。
今回は鉄の傘を用意したなんて事になってたんだけど、じゃ何か?それまではあんな重たい槍相手に竹の傘で挑んでたのか?
馬鹿だろ?
しかも最後は無手の相手にその傘が全く役に立ってなかったり…色々破綻してる。
絶大なる尊敬を得ていた都督は、ただの傲慢て横暴なクソ野郎にしか見えてこない。
隠遁してからたった1年だぞ?お前の威厳はいったいドコあったんだ?
その都督に忠誠を尽くした影武者は、結局都督を殺すし。
韓国の「義」の概念が意味不明だ。
お前、結局裏切ってんじゃんと思う。
そこに至るまでの確執は描かれてはいるものの、その際の憤りはほぼ描かれず、表面的には平身低頭、従順な奴隷のような素振りだ。
国民性にまで言及するのは行き過ぎかとも思うが、少なくともこの監督の中では成立しているのだと思われる。
たぶん好きな人は好きなのだろうけど、俺にはこれっぽっちも合わなかった。
序盤からずっとずーーっとイライラしてた。期待値が高かった故の事だと思う。
ただ、物語と概念以外は凄い良かった。衣装や小道具、セットやロケーションまで。
役者の芝居もアクションも堂々たるものだ。
誰がどお見ても一級品。
最初のタイトルが「墨」のような表現で、作品自体には水墨画のような印象がある。
物語中はずっと雨。
意図的な配置だと思うし、高い芸術性も窺えはするが、作品が1ミリも面白くなかった。
なんなら美術監督とかデザイナーに成ればいいのに…。
あー、つまんなかった!!
☆2.0にしようかと思ってたのだけど、間違って☆1.5にしてしまった。
だけど、別に直す事もないかと思える作品だった。