「相対化すること」第三夫人と髪飾り Morikiさんの映画レビュー(感想・評価)
相対化すること
非常にきれいな、水彩画的な映像。19世紀、まだフランスの植民地になる前の話でしょう。ベトナムの農村風景は20世紀でも、この様な水辺のきれいな情景でした。しかし、21世紀の今、どうなっているかは、わからない。すでに、第二次世界大戦後の、日本農村の様な変容を遂げてしまっているのかも知れないですね。監督は、記憶に残る郷愁の思いから、この様な、映像表現をとったのかも知れません。時間的背景、19世紀、日本の時代背景を考えると、明治維新は、1868年ですから、江戸時代末期から明治の初年頃の期間でしょう。農村のほとんどの人々が、小作農の身分であって、ベトナム同様な階級社会だったはずです。映画批評で、ベトナムの恥部とか、言われると、日本の歴史を考えてないな、と思えてしまいます。世継ぎの男子。日本でも同様。明治天皇、大正天皇の出自を考えても十分理解できると思いますが、、、もう日本では、この様な時代背景の映画を作る人々がいなくなっただけですね。卵も、花柳界では、よく使われていた小道具ですよ。
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