「山中さわおさんが伝えたかった事を丁寧に描いた作品、the pillows が多くのミュージシャンから慕われている理由も良く分かった。」王様になれ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
山中さわおさんが伝えたかった事を丁寧に描いた作品、the pillows が多くのミュージシャンから慕われている理由も良く分かった。
まずは、the pillows の皆さま、結成30周年おめでとうございます。末期などと言わずに、何時までも素晴らしい曲を聴かせて下さい。
原案がさわおさんであるからだろう。劇中のライブシーンが、きちんと曲を聴かせてくれる構成になっていて良い。
特に STRAIGHTENER のホリエアツシ“氏”がストレンジ・カメレオンをアコースティック調に歌った場面は良かった。
物語は、まさにthe pillows が第1期から山谷を乗越えて現在第4期に至る過程のように、カメラマンの夢を諦めかけていた祐介がthe pillows を生きる支えとしてきたユカリと出会った事で、再び夢を明日を見つめ歩み始める姿を描き出す。
祐介演じる岡山さんは、今や邦画のサブキャラを演じさせたら、一級品の役者さんであるが、今作で主役としても充分行ける事がわかったし、岡田義徳さんの安定した演技がこの作品を支えている。
ユカリを演じた後藤ようこさんとの再会の場面も心に残る。
やすおさんは、劇中わざと一見嫌な男を演じているが、その本意は映画を観れば分かる。
<プロであるならきちんした仕事をしろ。簡単に諦めるな。妥協するな。辛くとも長く続けろ!。>
という、社会で働く万民に響くメッセージとして、私は受け取った。
ヴィジュアルも含めて音楽作品としても見応えがある作品である。
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sow_miyaさんのコメント
2024年1月21日
NOBUさんこんにちは。恥ずかしながら、この映画の存在を知らずにいました。笑いのカイブツ公開に合わせて、アマプラでおすすめに浮上してきたので私も知ることができました。NOBUさんの納得のレビューにも出会え、嬉しくて思わずコメントした次第です。