「命懸けで伝えたかったこと…」プライベート・ウォー ケイさんの映画レビュー(感想・評価)
命懸けで伝えたかったこと…
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メリー・コルヴィン記者のことは映画を見るまで知らなかった。スリランカ内戦で片目を失う重症を負ったのに尚も戦地に赴く。人として、ましてや女性としては相当ショッキングだと思う。記者として名誉ある賞を受賞するなど、名声もあったのだろうが、安穏としておらず、激化する戦地に向かう、その精神は恐ろしさすらある。PTSDを患っている描写もあるし、タバコやアルコールに依存している感もある。恋人がいるのに、なぜずっと一緒にいたいと思わないのだろうか。シリア内戦は未だに終結していない。政府軍、反政府軍、その裏にロシア、イラン、アメリカなどが入り乱れる。被害者は常に民間人、何十万人もの死者が出て、また、難民となり、行き場がない。彼女は命を賭して、この世の地獄を伝えたかったのだろうが、変わっていない世の中が虚しい。ロザムンド・パイクは正に体当たりの演技だった。
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