「リアルな戦地なう」プライベート・ウォー 茉恭(まゆき)さんの映画レビュー(感想・評価)
リアルな戦地なう
これは、どこまでが作り物なんだろう?
そのくらい引き込まれる背景と、あまりにリアルな戦地なうな人々の叫び。
戦争は痛い。
戦争は苦しい。
戦争は寒い。
意思を無視され、強制的に戦うことを強いられた人々の声を、
リアルに届けたいと、
ただ、それだけのために火の中の蛾だと恋人に罵られても向かった、
メリーコルヴィンの実話に基づいた作品。
かなり凝った作りの美術に驚き、
メリーの普段のイギリスでの生活と、戦地の明暗が当初くっきりはっきりしていたものが、
重度のPTSDに苦しめられることで、
その感覚が怪しくなっていく表現も素晴らしかった。
レビューを読むと、なんでそこまでして戦地に行くのか理解出来ないとありましたが、
ちゃんとフツーの女としての生活を諦めたことによると表現されています。
これ、ちょっと解りにくいのかもな。
実感ある人には、痛いほど共感出来るのだけれど。
にしても、ロザムント・パイクの見事な演技に脱帽ですよ!
ゴーンガールの時は、美しい妻を演じたのに、今度は初老の女性で、
かつ、全裸シーンも披露ってすげーなおい!
垂れた乳房が美しい。
割れた腹筋が美しい。
彼女の生き様とメリーの生き様が、ちょっとダブって見えもします。
先進国では報道の自由最下位の日本にも、
もしかしてこういうジャーナリストがいるんだろうな…。
そんなことを思いながらエンドロールを見ていました。
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