「戦争」プライベート・ウォー y.summerさんの映画レビュー(感想・評価)
戦争
戦場で取材をし伝えてくれる記者、映してくれるカメラマンがいるから、真実を知ることができる。真実は現場にしかない。そんな当たり前のことを思い出させてくれる壮絶な作品。
日本人にとって中東やアフリカの戦争は対岸の火事であり、そう思うのは仕方のないことだと思う。欧米と違って移民も少なく、戦地で戦う兵士もいない。ただ、知ることはできるし、知ろうとすることもできる。安っぽいかもしれないけど、平和な日本にいることの感謝をただ思った。
数年前、日本人ジャーナリストが人質に捕らえられ、世論を二分する事件が起きた。現場に行く記者には敬意しかいないが、あの問題は、彼がフリーであることも大きな問題だと感じた。本作の記者は新聞社に所属する記者である。日本も戦場取材が必要だと思うなら、大手新聞社が責任を負って使命を果たすべきだろう、とそんな余談をふと思う。
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