マックイーン モードの反逆児のレビュー・感想・評価
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はじめの頃の活き活きとした、楽しそうな彼の笑顔がとても印象的だ。反...
はじめの頃の活き活きとした、楽しそうな彼の笑顔がとても印象的だ。反面だんだんと笑顔が消えていく過程は、こちら側の気持ちにも反響するようで切なく苦しい。
かけがえのない協力者と仲間と作りだす本音だけの作品は、パワフルで魅力的そして躍動感に満ち足りている。あの速度について行くもの、行けなかったもの、様々な周囲の人生を描きながら彼の本質へ近づいていく物語。
彼の終止符は、本当にやりたかった事を見失った行く末なのか?
かつて、ピーターグリーナウェイの退廃的な映画御用達のマイケルナイマンの音楽が美しく、後半のコレクションにぴったりとはまる、なんとも皮肉な感じがする。
天才故の孤独が胸をうつ
天才には常人にはわからない孤独があるのでしょうね。その狂気とも思える才能が孤独に導いたのか?マックイーンという人物像をしっかりと映し出したこの映画は天才の悲しみをも写し出しているようです。天才故の寂しさが胸を打ちます。
ドキュメンタリーの凄さ
ファッションに疎い人も、ファッション好きならなおのことこの映画は必見。
ドキュメンタリーの力の凄さに魅了されます。
もちろん、ドキュメンタリー映画とはいえ、百パーセントノンフィクションではあり得ない。
監督の恣意的な選択と方向付けを経て一つの作品になってはいるのだけど、どの映像をどこでどう使うか、どのセリフをどこでどう切り取るか、そこに監督としての技量とセンスが試される。そういう意味でこの映画は、パーフェクト!
限りなく美しい映像と、マイケル・ナイマンの沁み入るようなメロディを伴って、ファッションというきらびやかな世界を駆け抜けて散っていった時代の寵児の哀切な人生を鮮やかに描き出しています。
観終わった後、すぐには席を立ちたくないほどの深い余韻を残す傑作です。
誰にも理解されない孤高のデザイナー
2010年に自ら命を絶ったファッションデザイナー アレクサンダー・マックイーンの軌跡を描くドキュメンタリー映画
個人的にファッション業界には疎くて、ハイブランドには何があるのかすらよくわかっていないけれど、この映画にはとても感動した
というのも、この映画は、モード界の裏側を暴露するような作品ではなく「マックイーンとはどんな人だったのか」にスポットが当てられていて、彼の人間ドラマとして、この映画を観ることができるからだ
この中でマックイーンは、常に自分の心の奥底に問いかけ、そこから「今、本当に作りたいもの」を生み出していく
その姿は、デザイナーというよりも芸術家といった印象だった
そこから生まれた作品は、だれにも真似できない唯一無二のものであり、世界で絶賛される
しかし、その過程ではかなり自身の心を削られていて、その姿には涙が止まらなかった
そして、唯一無二ということは、裏を返せば、孤高ということであり、誰にも理解されない孤独に強く胸を打たれてしまった
また、音楽は「ピアノレッスン」のマイケル・ナイマンが担当していて、その美しい音楽がさらに切なさを倍増させていた
ファッション業界に興味がある人も、そうでないと人も、きっとマックイーンという人に興味を持ってしまう
そんなドキュメンタリー映画だった
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