「ドキュメンタリーの凄さ」マックイーン モードの反逆児 ラムさんの映画レビュー(感想・評価)
ドキュメンタリーの凄さ
ファッションに疎い人も、ファッション好きならなおのことこの映画は必見。
ドキュメンタリーの力の凄さに魅了されます。
もちろん、ドキュメンタリー映画とはいえ、百パーセントノンフィクションではあり得ない。
監督の恣意的な選択と方向付けを経て一つの作品になってはいるのだけど、どの映像をどこでどう使うか、どのセリフをどこでどう切り取るか、そこに監督としての技量とセンスが試される。そういう意味でこの映画は、パーフェクト!
限りなく美しい映像と、マイケル・ナイマンの沁み入るようなメロディを伴って、ファッションというきらびやかな世界を駆け抜けて散っていった時代の寵児の哀切な人生を鮮やかに描き出しています。
観終わった後、すぐには席を立ちたくないほどの深い余韻を残す傑作です。
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