シンク・オア・スイム　イチかバチか俺たちの夢のレビュー・感想・評価

おじさんが（いや、30代もいるから、それは失礼か）シンクロを通して、仲良くなる話かと思いきや。

これがどうして、深いわけで。
メンバーがそれぞれに人生の課題を抱え、メンバー同士の争いもあり。

結局は周りの雑音に惑わされず、家族と向き合う自分と闘った人が、答えを見つける……そんな深いサブメッセージが、読み取れます？あの、ポスターとチラシだけで（笑）

だから、予想外に感動できるわけですね。
これが実話を元にされているあたりも、事実は小説よりも奇なりなわけです。
ホントに、こういうこと、実際にありだと思うし。
オススメの映画の一つになりました〜

オリジナルのフランス語タイトルだが、きっと、グラン・プリにかけたものじゃないかと思う。
バンは、お風呂のことだ。
プールも、このぽっちゃり体型のおじさん達にかかれば、お風呂みたいなもんだ。

まあとにかく、問題だらけのおじさん達が、一念発起、アーティスティック・スイミングの世界選手権にチャレンジして、そう、グラン・バン…。

練習シーンは、昔観たフラッシュ・ダンスばりだ。
選手権本番のパフォーマンスのエア・ギターは最大の見所で、圧巻だ。アーティスティック・スイミングでエア・ギターだ。

女性コーチは、日本代表コーチの井村さんばりの鬼コーチで、殺したくなる気持ちもよく分かる。
日本代表も頑張っているようだった。ただ、入水前のパフォーマンスは空手だったが…。

さあ、おっさん達、再出発だ。
肩の力を抜いて、プールサイドの観客になった気持ちで観て欲しい。

うつ病、アル中、向精神薬に頼るおじさん予備軍の若者等々、悩める老若男女がシンクロナイズド（アーティスティック）スイミングをキーに徐々に再生していく姿を描くヒューマンコメディの秀作。

＜このフランス映画が秀逸なのは、主要な登場人物とその家族や友人、知人を個性的かつ魅力的に描き出しており、それが終盤の感動に繋がっているところだと思いました＞

＜劇中の音楽も、おじさん世代の心に響くヒット曲の数々にとても満足しましたよ＞

最高だ。

それぞれの人生があって、それぞれの生活がある。
ラストは泣いてしまったよ。ホントにホントの話し？

人生って、ものすごく頑張っているのに上手くいかないこと多いよね、辛いこと多いよね。でも、ふとした時に、ドツボにはまったみたいに、上手くやれたり楽しかったりすることってあるんだよね。それがいつ来るかわからないし、来ても一瞬だったりするけど。そんときの喜びは、過去のモヤモヤを全部チャラにしてくれるし、「次」を求めてガンバラしてくれる。
バカだなあと思うけど、だから人生って面白いとも思うんだよね。
オッさんら、よう頑張ったなあ‼︎

95本目。
平日電車に私服で乗ると何か浮いてる。
運良く休めて4連休。
よっぽどの緊急がなければだけど。
で感想。
コメディコメディしてるのかと思ったら、そうでもなく、いやコメディコメディしちゃうと、方向性が違っちゃうからな。
作品のオッサン達は、ほぼ同世代。
愛おしいとかではなく、羨ましい。
青春だもんね。

王道スポコンで、こんなに上手く行くか？感はありましたが、王道のイイ話。中年の悲喜こもごもの描写が良かったです。

誰かが、フランス版の「ウォーターボーイズ」と称する人もいるけれども、私にはどの口が言わせるのかわからない代物となっている。いろいろと問題を抱えている中年のおっちゃんたちがシンクロに生きがいを持つ話なんだけれども、あまりにも設定が、個人的に受け入れられないものとなっているが、それなりに興行的には成功しているみたいなんだけれども......?
元々フランスのコメディなんて笑えないと考えている者にとっては、苦痛のものでしかない。