「排他性」ある少年の告白 ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
排他性
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私が洋画を観だした80年代後半で同性愛を描いた作品は「モーリス」位しか思い出せないのですが、昨今ではLGBTを描いた作品が普通に公開されているので昔と比べると世の中がえらく変わったものだと感じています。ただそれを認めない人達も一定数いる訳で、今作を観ているとアメリカはリベラルと保守派で全く違う世界に生きているのだなあと痛感しました。
時として神の存在は人を救いますが、逆に人を排他的で攻撃的にします。現に今作で描かれるキリスト教福音派は同性愛や中絶に反対しているだけではなく、イラク戦争を始めたブッシュや排他的なトランプを支持してます。福音派が持つ排他性と攻撃性が戦争したい戦争屋とちょうどコミットするのだと思います。
ラストでヴィクターもまた矯正施設に送られてきた側の人間かもしれない事を示唆していましたが、ありのままの人格をお互い潰しあう宗教とは何か?を思いしらされた様な気がします。
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