マーウェンのレビュー・感想・評価
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ヘイトクライムから逃げない、表現の不自由、センス・オブ・スケール
先日まで横須賀美術館で開催されていたセンス・オブ・スケール展。
精巧に作られたミニチュアの数々、その中でも映画館のミニチュアがあまりに凄くて、他にこういうミニチュアの展示を常設してる美術館はないか検索していた矢先でした。
繊細できめ細やかな作品。
センス・オブ・スケール、
センス・オブ・ワンダー。
本作も形の大小から、心のスケールもしっかりと細部まで描写されていました。
時間の過去と未来の表現には笑ってしまいました。
主人公は、
ヘイトクライムから逃げません。
単なる暴力よりもヘイトクライムは罪が重いと検事は言ってました。
表現の自由を攻撃する人もいましたが、
表現の自由を守る、ヘイトクライムから逃げない、テロや暴力に屈しないと周りの住人達もみんなで協力していました。
小さな気持ちも集まれば巨悪なんて敵ではない。
そんな小さな気持ちを必死で持ち続けた、
マーク・ホーガンキャンプと、
支え続けた周りの人たちと、
TOYたちはマーウェンコルというコミュニティで素敵なリアルで小さな民主主義を魅せてくれました。
趣味が同じなので、気持ちがわかる。
途中寝ました(笑)。でも悪くない映画
冒頭からスティーヴ・カレルなのかトー○○○ーリーなのかというシーン...
マークとホーギーが優しく勇気をくれる
タイトルなし
主人公はPTSDに苦しむ実在の人物で、ロバート・ゼメキスは彼を描いたドキュメント映画を観て着想したそうだ。
きっと、そのドキュメンタリーを観ている最中にこのアイディアがひらめいて、ゼメキスは膝を打ってワクワクしたんじゃないだろうか。
主人公が造り上げた、自分や周囲の人たちを投影した人形による空想の世界。
役者に人間劇と人形劇の両方を演じさせるというアイディアとそれを具現化するテクノロジーの見事さ。
アバンタイトルから驚きの映像で惹き付けられる。
人形からリアルへ、リアルから人形への遷移場面がまた、アイディアに富んでいる。
本当に一見の価値ある映画だ。
人形劇が面白すぎるので、人間劇のインパクトが弱い気はした。
主人公を取り巻く人々の優しさや暖かさ、そして主人公の自分との闘いは、心打つものではある。
法廷の場面などで一部人間劇にもアクションを持たせてはいるものの、やはり派手なところは全部人形劇が持っていく。
このアイディアの諸刃の剣だったのかもしれない。
人間パートが与えられていないダイアン・クルーガーの魔女が「デロリアン」で登場する場面は、ゼメキスファンでなくても胸が踊ると思う。
心憎い。
この素晴らしい世界観はやはりゼメキス!
ロバート・ゼメキスX スティーブ・カレル。
実話をもとに作られたと言うことだが、さすがゼメキス、空想の世界をしっかりと映像化し、レベルの高いファンタジーに仕上げた。
暴行を受けて記憶を失いPTSDに苦しむ主人公は、自ら作りあげたミニチュアの町「マーウェン」で生命を吹き込んだフィギュア達とともに生きる。
暴行した5人の男たちをナチスの兵隊フィギュアに、そして何かと世話をやく近所の女性たちを5体のバービー人形に見立て、終わりのない戦いを繰り返す。主役は自分自身(を模したG.I.ジョー)!
実生活ではカンパニーに恵まれていたと思う。気にかけてくれる女性たちがいるだけで幸せだ。隣に越してきた女性への恋心もポジティブ。
ミニチュアの世界でフィギュア達を躍動させるゼメキスのイマジネーション、そして最近やたら出演作の多いカレルの名演が光る秀作だ。
どこにダイアン・クルーガーが出てたんだ?と思ったら、人形さんでしたか。
ミニチュアの模型やフィギュアの世界。これだけ妄想の世界に入り込めるのも幸せだな~と思っていたら、時折やってくるPTSDの痛み。この傷の痛みは本人しかわからず、誰もそこまでは深く付き合えない。しかも事件以前の記憶がないというのも寂しいことだと感じます。近所の人たちもとても優しくて、妄想世界に付き合ってくれているのだ。
人形の主人公とベルギーの町マーウェンを守る女性レジスタンスたち。毎日のように襲ってくるのはナチス兵士だ。皆の協力でナチスを倒すものの、人形の一人に魔女デジャ(ダイアン・クルーガー)がナチスをことごとく生き返らせるのだ。そんな冒険エピソードもかなりリアルに作りあげていて、ゼメキス監督の攻めどころも凄いのです!ストップモーションなのかCGなのかも全然区別がつかない。ただ、肩、肘などはちゃんと人形してました。
マークの住む家の向かいにニコルという女性が越してくる。何度も挨拶するうちにティータイムに誘われたりして、ほのかに恋心を寄せるマーク。新しい赤毛の人形にニコルと名付けたマーク。この「Eのないニコル」にこだわりがあって楽しい。
現実と夢想の境目がなくなるのもよくわかるし、ニコルの元恋人が突如恐怖のSSになってしまうところもいい。特に裁判所のシーンでは声を上げそうになったくらい(笑)。もちろん『BTTF』のデロリアンもどきも最高でした。
バランスは微妙だけど。
いつかはフロントを走らなくてならない。
色々と作られ感が過ぎる。でも面白い
ゼメキスならではの良い映画
妄想の世界に救いがある
ゼメキス自身による『バック・トゥ~』パロディまであって、見応え抜群。
主人公の心の内面を反映した、人形の芝居がよかったなぁ。
リアルな『トイ・ストーリー』っぽく。
人形のストーリーは妄想じゃん、と片付けずに観ていられる人にはたまらない内容で、かつ胸を締め付けられる展開。
とても丁寧に作られています。
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