逆位置のバラッド
劇場公開日:2020年3月6日
解説
タロット占いで事件を解決する私立探偵ボブ西田の活躍を描くオリジナルの探偵活劇で、2016年に信州諏訪ご当地映画として長野県を舞台に製作された「タロット探偵ボブ西田」の続編。うだつの上がらない探偵ボブのもとに、かつての恋人・千尋から「失語症になった娘の凛の笑顔を取り戻してほしい」という依頼が持ち込まれる。調査を始めるたボブは、凛の周囲で不可解な連続火災事故が起きていることを知る。さらに、ボブの後をつける謎の刑事・水上や、人気お笑いコンビ「ポルナーダ」と凛の友人など、事件にまつわる点と点がやがて一本の線につながり、真相が浮かび上がるのだが……。
2020年製作/90分/日本
配給:源田企画
スタッフ・キャスト
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2020年3月9日
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鑑賞方法:試写会
シリアスな内容なのに、主人公のボブのキャラが人間味溢れてて引き込まれた90分でした。ひとつひとつの画が魅力的で素晴らしかった。現場にいるかのような錯覚さえも感じた。また、観ます!
2020年3月8日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
劇場で観られるのを心待ちに、わくわく観てきました。
奇をてらわない実直さと緻密にしっかり作られた構成のバランスが絶妙で、その中に、いろんな姿をした温かな愛情が散りばめられている。
構成や演出、そして音楽もとても魅力的でしたが、私は殊の外、設定や心理描写にとても考えさせられ、感情を刺激されました。
そして何より、私は「タロット探偵ボブ西田」と同じく、ひとつひとつの映像の味わい深い美しさにつよく心動かされます。
それは単にテクニカルなものではなく、きっと監督の持つ温かさが根底にあり、その眼差しを通したエネルギーが宿った美しさなのだと思います。
演出然り、台詞では表現しきれない言葉にならない愛情が伝わってくるその映像美が、この作品の最大の魅力だと感じます。
前作未鑑賞
駅の近くの路地裏でタロット占い師をしつつ探偵事務所も営むボブ西田が昔のツレからの依頼で話をせず引きこもった娘の凛を笑顔にするという依頼を受ける話。
学校の同級生達とあまり交流がなかった凛の交友関係を追っていくと、お笑いコンビとの繫がりや放火と思われる火災事故が続いているという流れになっていく。
序盤、だらしないボブのキャラからコミカルな感じなのかと思ったら、ガチガチではないけどなかなかシリアスなつくり。
回想シーンが最初に流れた時は、内田慈の若い頃のキャストがあまりにも見た目が違い、前作の話?と、一瞬迷子になるかと思ったけど、後にちゃんとハッキリ示してくれるし前作未鑑賞で問題なし。
犯人探し的要素もあるにはあるけれど、どちらかというと凛に何があったのかをみせるドラマが強調されていて、犯人探しとか推理に期待しちゃうとネタばらしが駆け足だし呆気なくて肩透かしかもしれないけれど、気軽にみるには良い感じ。
90分の尺の中で特に後半は畳み掛ける小さいながら話が二転三転するし、悲しさと温かさがあってなかなか面白かった。
Amazonでみられるみたいだし、是非前作も鑑賞しようと思った。
どうでも良いけどタバコあるある。
茶色のプリントフィルターはそれほどは唇に貼り付かないけど、白フィルターは唇出血注意です。