「ふるさとに愛を」美しすぎる議員 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
ふるさとに愛を
美しく過ぎる議員と取りざたされる元タレントの地方都市市議会議員と彼女を取材するマスコミの話。
コミカルな要素が結構あるのかと思いきや、この様な議員を当選させたり担いだり同調したりする社会や、面白がったり数字や金を稼ごうとするマスコミに対する風刺作品。
女であること美しいこと知名度があること、それは武器なのか権利なのか、人気の理由は何なのか。
贈収賄とか利益供与とか公職選挙法抵触もちらつかせつつ、自分の主張っぽいことは言うけれど、いざとなったら「どう思いますか?」連発の薄っぺらさで、少なく共この主人公は神輿の上のお飾り感が強いけど、実社会に於いても自分も含め殆どの市民は結局単純だし目の前のものに食いつくしバカだからね。
男女平等、女性の社会進出、女性の権利、女性支援、女性の〇〇等々、謳えば謳う程平等ではなくなるというジレンマだったりジェンダーの問題点や主張も含めた哲学的なものも孕んだ作品でなかなか面白かった。
だだ、人それぞれ頭や心の奥底に考えたことはあるだろう問題だし、答えの無さとか委ねられた感や問題提起の今更感はあるかな。
そういう意味では少しドタバタブラックコメディ要素があったら映画としての面白さは濃くなった気がする。
因みに…映画サイトですし個人的感想、及び、主張ですし、上記の解釈・価値観・思想的な内容に関する反駁を頂いても完全にスルーさせて頂きます<(_ _)> www
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