「鑑賞記録」劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer ハッピー・ホーガンさんの映画レビュー(感想・評価)
鑑賞記録
先日最終回を迎えた仮面ライダージオウ。平成仮面ライダー20作記念ということで、平成ライダーの総括となるようなイベントが盛りだくさんの作品でした。ただ自分としては物語内の整合性や歴代ライダーの描写、作品の方向性の読み取りにくさをすごく感じる作品でもあって。終盤はかなり惰性で見ていました。
小うるさく聞こえるかもしれませんが、やっぱり筋が通ってることって大事だと思うんですよ。物語の流れも、登場人物の言動も。それがジオウでは、あくまで自分の感覚ですけど、あんまりできてなかったんじゃないかなぁ、デコボコしてるなぁって。
でも、です。
ジオウはこの劇場版で、そんな自分の不満を軽く蹴飛ばすような、とてつもない理屈をかましてきたのでした。
「デコボコでなにが悪い!瞬間瞬間を一生懸命に生きてるんだ!!それが平成ライダーだ!!This is me!(概略)」
こんなこと言われたら、これまでのライダーもこれからのライダーもクサすことなんてできません。できませんよ。それぞれのライダーが、それぞれの物語を懸命に生きる。そんなライダーたちを応援してきたんだと、改めて思い返させられたのでした。そしてそれは、きっとこれからも変わらないのだと思ってます。
本作の怒涛のクライマックスは平ジェネforeverのそれに勝るとも劣らない怒涛の展開!というか、もう、勢いですよ!勢い!平成ライダーが積み重ね、拡大してきた結果の多様性、それが一気に押し寄せてくるのです。俺たちだって平成ライダーだ!This is me!(2回目)って感じで。2回見たけど、やっぱりここは鳥肌もの。お約束のライダーキックも、平ジェネのエモーショナル路線とは真反対の、ともすれば悪ノリで笑うしかないものなんだけど、やっぱり圧倒されちゃうんですよね、その勢いに。俺が!俺たちが、平成ライダーだ!!This is us!!(クドい)
なんかこの作品がどの時系列に入るとか、ループして何周目の世界とか、いろいろ考察してる人もいるけど、そんなこと気にしなくてもいいよって思う。
一年間という限られた期間にだけ見せてくれる瞬間瞬間の輝きを、純粋に楽しめばいいじゃないですか。
諦観?そんなことはないです。これからもたくさん勇気をもらいますから。期待してますから。応援してるぞ、仮面ライダー。