「ワケワカメでドンパチやってるだけ!?それどうでもよくない!?!?!?」劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer koshimochi108さんの映画レビュー(感想・評価)
ワケワカメでドンパチやってるだけ!?それどうでもよくない!?!?!?
去年の冬ごろの映画、「仮面ライダー平成ジェネレーションズForever」のある一つのレビューにこう書かれていました。(要約済み)
「なんでライダーが全員出てきたのかもライダーキックができたのかも全然わからない、そもそもこの主人公もわけわからん理由で戦ってる、星1」
え??????
はぁ?????????????????
それ今どうでもよくない?
凸凹でおかしくったってよくない?
これが平成じゃん?歩んできた歴史じゃん?
一つにまとめる、綺麗に続けるって無理じゃん?
これが平成じゃん?凸凹が逆にすごくね?
だって、これが平成じゃん!?!?
って感じの映画でした!
潔いまでのストーリーのクソみたいな出来栄え、
台風みたいな激アツバトル、ライダーの大洪水。
いやー……意味わからん!!
でも……めっちゃ面白い!!!!!!
これまで、設定も世界観もバラバラで、荒唐無稽な話もあって、何度も終わりの危機に瀕した平成仮面ライダーシリーズ。
でも、それでもここまで続けてこれたってのは、平成仮面ライダーを愛してくれた人がいるからです。
ライダーを覚えていてくれる人がいるからです。
なら、最後にどデカイ爆弾、作っちゃっても良いよね!
むしろ作るべきだよね……!!!!
こんな闇鍋のような映画を作れるのは、作れたのは、平成ライダーしかいないでしょう!
バラバラで、一つにまとめるなんて不可能。
それが、平成ライダー。
なら、この映画は平成ライダーの総括にこれ以上ないピリオドを打つにふさわしいのです。
警察と共に、笑顔のために戦い抜いた超古代のライダー。
神に立ち向かい、人間の可能性を証明したライダー。
様々な願いが交差する命がけのバトルを終わらせるライダー。
人間と怪人、それぞれの生きる意味を確立したライダー。
避けられぬ運命を背負い、永遠に戦いを続けるライダー。
仕事として大蜘蛛や化け蟹を始末するおっさんライダー。
祖母の言葉を信じる天才という字を人の形をしているみたいなライダー。
弱くて、運が悪くて、何も知らなくて、それでも戦い抜いた電車のライダー。
20年以上の時を超えて、愛の形を変え続けた高貴なるライダー。
数多の世界を巡り、出会い、破壊し尽くしたショッカーの大首領のライダー。
2人で1人の探偵として、今も街を守り続けている誰よりもハードボイルドなライダー。
命を誰よりも欲していた怪人と、その命を誰よりも守りたかったライダー。
高校生でありながら、いくつもの人との繋がり、青春銀河を作ったライダー。
重すぎるプレッシャーを背負い、涙を流してまで世界の最後の希望であった魔法使いのライダー。
全てを見捨てず、受け入れ、真実に泣きながら、神にさえなっても世界を救いたかったライダー。
消えかかった心のエンジンを付け直し、最高の相棒と共に怪人との共存を望んだライダー。
一度死に、生き返るため、同じ時代を生きる仲間と命を燃やしたライダー。
医者として、天才ゲーマーとして、数々の命の取引をくぐり抜けた2人のライダー。
絶対的な存在に恐れず、真実を追い求め、新たな世界を創造する天ッ才のライダー。
誰よりも人を愛し、未来を愛し、虚構を受け入れた最高最善の王を目指すライダー。
世界を救う方法は、ライダーの数だけ存在する。
時代を変えられるのは、時代を驚かせ、変えてきた者だけなのだから!